フランダースの犬で有名な画家「ルーベンス」の代表作品や特徴、生涯まとめ

ルーベンスの生涯年表

1577年 – 0歳「ルーベンス誕生」

ドイツのジーゲンで生まれる

ピーテル・パウル・ルーベンスは1577年6月28日にドイツで生まれました。父親のヤン・ルーベンスはプロテスタントの法学者であり、スペイン領ネーデルラントのプロテスタント迫害のために夫婦でケルンに逃れ、ルーベンスが誕生しました。

1590年 – 13歳「貴族の小姓となり、教養を育む」

画家としての修行期間は8年、そのほかにも様々な教養・知識を得る

絵の修行を開始する

生活に困窮した母・マリアによってルーベンスは、フィリップ・フォン・ラレング伯未亡人のマルグレーテ・ド・リーニュの下へ小姓に出されることになります。

このことによって絵画の才能が発覚し、アントウェルペンの画家組合、聖ルカ・ギルドへの入会を認められ、8年間画家として修行することになります。この頃は先人たちの作品研究および模写などを残していたようです。

1600年 – 23歳「画家として独立・そしてイタリア留学へ」

古代美術やルネサンス美術を学ぶ

ミケランジェロ「最後の審判」

ルーベンスが画家として独立してすぐ、マントヴァ公の援助を受けてイタリアへと留学します。目的は古代の彫刻などの美術、またダヴィンチやミケランジェロなどルネサンス時代の巨匠の作品を研究するためでした。

実際ルーベンスの作品にはイタリア美術の歴史的研究の影響及びカラバッジョなど当時イタリアで有名だった画家などの影響が見られます。

1610年 – 33歳「理想のマイホーム?自身のデザインした自宅に住む」

現在はミュージアムとして残るルーベンスの家

1608年にアントウェルペンに帰国したルーベンスは、外交官としての仕事もこなすようになりました。仕事ぶりや人柄を評価されて権力者の娘・イザベルと結婚すると、1610年に自身がデザインしたイタリア風の邸宅を建てます。


その自宅はアトリエを兼ねているだけではなく、多くの美術品や書物が所有されている豪邸でした。今でもこのルーベンスの家は博物館として訪れることができます。

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ルーベンスについてのまとめ

いかがでしたでしょうか?筆者は当初書籍からルーベンスの名前を知り、どちらかというとボードレールの批判を先に知りました。

ルーベンスの世俗的な成功が真の芸術の深遠から遠く感じさせる、という意見も何となく納得できましたが、実際ルーベンスの作品を目にすると衝撃を受けてしまい、そのような批判も忘れてしまうほど感動してしまいました。

皆さんはルーベンスの作品は好きですか?もしご興味が湧きましたら実際に鑑賞し、またルーベンス自身がそうしたように様々な書籍に目を通し、知見を広めて奥深く味わって欲しいと思います。

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