ルーアン大聖堂
「ルーアン大聖堂」 の概要
制作年 | 1892年-1894年 |
美術館 | オルセー美術館(フランス・パリ)など |
種類や技法 | 油彩画・カンヴァス |
サイズ | 107cm×74cm |
「ルーアン大聖堂」 の解説
1892年当時、ジヴェルニーに住んでいたモネは取材旅行と称してルーアンに赴きました。そこで、ルーアン大聖堂を微妙に異なる数カ所の位置から描き続けました。その作品の数は33点にも及びます。
ルーアン大聖堂ではほとんどの絵が同じ位置から描かれているので、光の当たる加減が時間とともに推移していくのがよくわかります。大きく分けて、朝方、正午ごろ、夕方、曇りの日などの時間帯に分類されます。
同作品群はポール・シニャックやカミーユ・ピサロなどの名だたる画家にも賞賛されています。
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日傘をさす女性
「日傘をさす女性」 の概要
制作年 | 1875年 |
美術館 | ワシントン ナショナルギャラリー |
種類や技法 | 油彩画・カンヴァス |
サイズ | 100cm×81cm |
「日傘をさす女性」 の解説
モデルとなったのは一人目の妻であるカミーユ・ドンシューと息子のジャンです。「ラ・ジャポネーズ」と同じ年に描かれたこの作品は自然の中にいる人物とその情景を軽やかなタッチで描き、光のさまざまな色彩をよく捉えています。「ラ・ジャポネーズ」とともに第2回印象派展に出品されています。
約10年後に、アリス・オジュデをモデルとした同様の作品が描かれていますが、こちらは人物の表情がはっきりしません。これは「私が納得するままに、戸外の人物を風景画のように描く」というモネの信念によるものと考えらえれています。
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ひまわり
「ひまわり」 の概要
制作年 | 1881年 |
美術館 | メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク) |
種類や技法 | 油彩画・カンヴァス |
サイズ | 101cm×81.5cm |
「ひまわり」 の解説
モネは自然の移り変わりを画面に残すことを重要視していたため、静物画はほとんどありません。数少ない静物画の中でもとりわけ有名なのが、「ひまわり」です。この作品は天気の悪い日が続き、外で絵を描けない時に、室内でモネが描いたものとされています。
「ひまわり」といえばゴッホのイメージが強いですが、二人の作品の違いは並べてみるとよくわかります。ゴッホの「ひまわり」は全体的に黄色が強く、炎の画家と呼ばれた彼にふさわしい力強い作品となっています。
一方でモネの「ひまわり」はできる限りモチーフをそのまま描こうとしている様子が見受けられます。こちらはやわらかく、あたたかみのある印象を受けます。
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ポプラ並木
「ポプラ並木」 の概要
制作年 | 1891年 |
美術館 | 国立西洋美術館 松方コレクション(日本) |
種類や技法 | 油彩画・カンヴァス |
サイズ | 93cm×73.5cm |
「ポプラ並木」 の解説
こちらもモネが力を入れていた連作シリーズの1つです。自宅のあるジヴェルニーのエプト川のポプラ並木に魅了され、1891年から数点の作品を仕上げています。
3本のポプラ並木の黄色と空の青、雲の白、植物の緑が合わさって明るい印象を与える作品となっています。モチーフとなっているポプラ並木は木材として伐採される予定でしたが、モネが交渉をして伐採を遅らせることになったという逸話もあります。
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ウォータールー橋
「ウォータールー橋」 の概要
制作年 | 1902年 |
美術館 | 国立西洋美術館 松方コレクション(日本) |
種類や技法 | 油彩画・カンヴァス |
サイズ | 65.7cm×100.5cm |
「ウォータールー橋」 の解説
モネは1899年ごろから数回ロンドンを訪れており、その際に描かれた作品です。テムズ川のほとりから「国会議事堂」、「チャーリング・クロス橋」とともにモチーフとして選ばれたのが、この「ウォータールー橋」です。
霧の中で朦朧として見えるモチーフを光の加減を表現することによって見事に描き出しています。モチーフはほとんど形をとどめていませんが、水面に反射する光の効果などを重視したモネらしい作品となっています。
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モネの作品に関するまとめ
モネの作品は初期は写実的であったにせよ、ほぼ生涯を通じて、自然の中の光の変化を捉えることを意識して描かれていることがよくわかるかと思います。
日本でも頻繁に開かれているモネの展覧会ですが、どの絵がどのような意味を持っているのかその場で理解するのは難しいのではないでしょうか。
そんな方のために、モネの作品の魅力について簡単に紹介させていただきました。