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ショパンの名曲12選を一覧で紹介【定番のピアノ曲から隠れた名曲まで】

フレデリック・ショパンは19世紀を代表する作曲家・ピアニストで、「ピアノの詩人」と称されたようにピアノのための作品を多数作曲した人物です。

現代でもピアノの演奏会や発表会などで演奏される楽曲も多く、私たちにとって馴染みのある作曲家と言えるでしょう。

今回は幼い頃からショパンの楽曲への憧れのある筆者が、代表曲をまとめてご紹介します。ピアノ曲以外の楽曲についても調べてみましたので、よろしければ最後までお読みください。

ショパンのピアノ曲12選

ショパンは数多くのピアノ曲を生み出しました。

ショパンと言えば色白で華奢な肖像画や、ロマンティックで繊細な楽曲の数々、そして病弱だったと言う逸話から儚げなピアニストのイメージがあるかも知れません。しかしショパンの繊細さの中には意外なほどの激しさが秘められていることもあり、それもまた不思議な魅力となっています。

ショパンに秘められた情熱のうち、特に重要な要素となるのがショパンの愛国心・故郷を思う気持ちの強さです。彼はワルシャワ公国(現在のポーランド)出身で、19歳までワルシャワで過ごしました。その後はウィーン、パリで音楽家として活躍していきますが、祖国を愛する心を変わらずに持っていたため、ワルシャワを蹂躙する大国ロシアや革命に巻き込んだフランスなどの大国への怒りから激しく情熱的な作品を生み出すこともありました。

同時代に活躍したシューマンからも「美しい花畑の中に大砲が隠されている音楽」と称されたショパンの楽曲について解説していきます。

代表曲編

まずは特に演奏される機会も多く、人気の高い代表的な曲をご紹介します。曲名に見覚えがなくても、ピアノやクラシック音楽に詳しくないという方でも、曲を聴けばすぐに耳馴染みのある曲だとわかるでしょう。

幻想即興曲 嬰ハ短調 遺作 作品 66

ショパンの曲の中でも特に頻繁に演奏される曲です。ショパンは自作曲に意味のあるタイトルをつけることを嫌ったため、「幻想即興曲」というタイトルはショパンの死後に友人のユリアン・フォンタナがつけたものと言われています。

ショパンはこの曲を「自分の死後に燃やして処分してほしい」というようにフォンタナに伝えたようですが、その願いは叶いませんでした。

別れの曲(練習曲作品10第3番ホ長調)

幻想即興曲はショパンにとって「不本意な名曲」となりました。しかしこの「別れの曲」はショパンも自分自身で最高傑作と認めた名曲だと言われています。先述の通り、ショパン本人は自分の曲に意味のあるタイトルをつけることを嫌がっていたため、本当の曲名は「練習曲作品10第3番ホ長調」といいます。

「別れの曲」というタイトルは1934年公開の同名映画のタイトルに由来しており、(この曲がとても重要なファクターとして使用されました)日本ではこの呼び名が一般的となっています。日本でも現在、映画やドラマに限らずアニメやゲームにおいても劇中に使用されている楽曲です。

「革命のエチュード」練習曲10-12

右手のアルペッジョとスムーズなポジショニングのためのエチュード(練習曲)です。発表された時期が帝政ロシアのワルシャワ侵攻とほぼ同じ時期であったため、様々な臆測がなされている曲でもあります。「革命」というタイトルはフランツ・リストが付けたとも、国粋主義の伝記作家・モーリッツ・カラソフスキーが付けたともいわれていますが、ショパン本人がどのような思いで作曲していたのか知る術はありません。

ショパンの練習曲の中では難易度はそこまで高くないといわれていますが、鍵盤の端から端まで鍵盤を使用するため、短い曲ながらなかなかの練習量は必要です。ステージでも映えるので演奏会や発表会のレパートリーとしても適しています。

ノクターン編

ノクターンというのは日本語にすると「夜想曲」といい、元々は夜に瞑想するための宗教曲のことを指していました。しかし次第に貴族の夜会で演奏される曲へと変わっていき、この頃になると形式のない小曲のことを指すようになりました。

ショパンのノクターンは初期はジョン・フィールドという作曲家の影響を強く受けていましたが、時代が下るにしたがって独自の境地へと発展していき、また後世の作曲家へも大きな影響を与えました。

夜想曲第1番 変ロ短調 op.9-1

作品9の夜想曲の中で一番有名なのは次に紹介する第2番ですが、この第1番は独特の優美さを持っており、愛好家や演奏家に人気のある曲です。

憂いを含んだメロディや急展開の中間部も魅力的であり、またこの曲は「ピカルディ終止」という長調の和音で曲が終わる形式ですので、演奏の後は不思議とふんわりと優しい気持ちにさせてくれます。

夜想曲第2番 変ホ長調 op.9-2

ショパンの夜想曲、ノクターンの中でもっとも有名な曲と言えるのがこの曲です。テレビドラマなどに限らず最近はバラエティ番組などでも使われることが多いため、聴き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

ショパンは新しい音楽を求めるとともに古い時代の音楽家を尊敬し、またインスピレーションを得ていたといわれています。この曲ではイタリア・オペラの装飾的歌唱の影響が見られます。

夜想曲第20番 変ホ長調 嬰ハ短調 遺作

この曲はショパン後期の作品であり、この頃になるとノクターン(夜想曲)の様式もショパン独自のスタイルが確立されています。元々は協奏曲を演奏するための練習曲として作られたといわれています。

第二次世界大戦時におけるワルシャワを描いた映画「戦場のピアニスト」では重要なシーンでこの曲が使われました。

エチュード編

エチュードというのは日本語で「練習曲」のことを指します。ショパンの時代となるとピアノも発達したため、演奏家の技術向上も同時に求められたのです。また「ヴィルトゥオーゾ」という演奏の名手たちが聴衆に望まれるようになり、演奏家たちはその技術を競っていたのでした。

ショパンのエチュードは練習曲でありながら音楽的にも完成されており、冒頭に紹介した「革命」や「別れの曲」などもエチュードにあたります。全体的に演奏の難易度も高いため、プロのピアニストの演奏会などで演奏される機会が多いです。

12の練習曲 作品10 第2番 イ短調

「12の練習曲 作品10」は、ショパンからフランツ・リストに捧げられた練習曲です。ピアノの練習や作曲活動にひたむきだった若きリストに向けて作られました。

この曲は1:30ほどしかない短い練習曲ですが、力の弱い中指や薬指などを酷使する難しい曲で、弾きこなすためには熟練のピアニストでも相当な努力を要とすると言われています。

12の練習曲 作品10 第5番 変ト長調「黒鍵」

タイトルの通りピアノの黒い鍵盤の部分ばかり(1音をのぞいて全て黒鍵で)演奏する曲で、ショパン自身もそのことを意識して作った曲です。天才ピアニストとして名高いシューマンの妻・クララ・シューマン(クララ・ヴィーク)もこの曲を演奏したことがあったようです。

動画で視聴すると、黒鍵を弾いている様子をはっきりと見ることができて楽しいです。是非視聴してみてくださいね。

12の練習曲 作品25 第11番 へ短調「木枯らし」

静かに始まりますが、すぐに急激な展開を迎えます。不思議な和声の響きも相まって異様な雰囲気を纏った名曲です。演奏中は曲の展開にハラハラし、曲が終わると何故かホッとしてしまうまさに「木枯らし」のような曲といえるでしょう。

演奏の難易度は非常に高く、ピアニストの技巧や持久力、集中力、指の器用さを鍛えあげる練習曲です。

ワルツ編

ワルツは本来ダンスのための音楽ですが、ショパンのワルツは踊りが前提というよりはピアノ演奏のため・音楽のために作曲されたワルツです。ショパンの曲の中では比較的難易度が低いものも多く、ピアノ初級者や中級者が発表会で演奏するのにも適しています。

曲の魅力も抜群で、憧れのショパンに無理なく挑戦できる素敵なワルツ曲をご紹介します。

華麗なる大円舞曲 作品18

作品名に恥じない華麗で軽やかなワルツ曲です。ショパンは当時ウィーンで流行していた「ウィンナ・ワルツ」やウィーン音楽の表面的な華やかさに批判的ではありましたが、同時に自身の地名度向上のためにはそのような音楽の必要性を感じていたようです。そして思惑通りこの曲は多くの聴衆に受け入れられました。

ショパンにとって不本意なヒットだったようですが、この曲の華麗さ、キャッチーさは見事に聴衆の心を掴み、長く愛される曲となりました。

ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2

ショパンが生前最後に作曲したといわれているのがこのワルツで、ショパンの作曲技術やその魅力が凝縮されている曲として不朽の人気を誇っています。「華麗なる大円舞曲」とは対照的に演奏のみを目的に作曲され、ショパンの本領が発揮されているワルツです。

繊細さ、優雅さ、ノスタルジーを感じる雰囲気など、ショパンの魅力に溢れた曲でありながら比較的演奏にも挑戦しやすい曲です。

ピアノ協奏曲編

ピアノ協奏曲はオーケストラとピアノ独奏が合わさった形式の曲のことをいいます。ショパンは生涯のうち2曲の協奏曲と、4曲のピアノと管弦楽のための楽曲を作曲しました。

一般的にショパンはあまりオーケストラの楽譜を書くのが得意では無かったのではないかと言われており、協奏曲でもピアノの存在感が圧倒的なものとなっています。

ピアノ協奏曲第1番 第3楽章

3楽章からなる協奏曲で、ショパンが故郷・ワルシャワを離れる前に開かれた告別演奏会で演奏されました。この第3楽章はポーランドの舞踊「クラコヴィアク」を彷彿とさせるリズムが特徴で、ショパンの母国を愛する気持ちと、更なる飛翔を望む気持ちが弾むようなリズムから伝わってきます。

漫画「のだめカンタービレ」でも主人公がこの曲を演奏し、海外の公演で強烈な個性と存在感を発揮するというシーンで使われました。独奏部分はピアニストによって印象が大きく変わりますので、聴き比べるのも楽しいかもしれません。

ピアノ曲以外のショパンについて

歌曲や管弦楽曲も

最近では、意外にもショパンはピアノ曲以外の曲でも積極的に作曲していたという説が有力です。ショパンの家族や友人、また恋人には歌手が多かったため、一緒に演奏するための歌曲も書きました。また晩年には管弦楽の曲を作曲していたこともわかっています。

ピアノ曲とは少し違うショパンの一面がありますので、ご紹介します。

歌曲編 2選

ショパンは19曲の歌曲を残しており、歌詞はポーランド語で書かれているものが多いです。ピアノ曲の洗練された華麗なイメージとは対照的に、意外にもショパンの歌曲は素朴なイメージです。

その素朴さがショパンの愛国心がより強く反映されていると感じるものが多く、これまでのイメージとはまた違った魅力があります。今回はその歌曲の中から2曲ピックアップしてみたいと思います。

願い

おそらくショパンの歌曲のうち一番知られている曲だと思われます。しかしリストの編曲によるピアノ独奏曲の方が有名かも知れません。

まだワルシャワにいた頃の18歳の頃のショパンが作曲しました。歌曲の動画は少ないので、気になった方はCDなどの音源を探してみることをおすすめします。

こちらもピアノ独奏曲の編曲(ショパン本人の編曲によるもの)が有名です。ショパンは春を題材とした曲をいくつか作曲していますが、どの曲も翳りのある雰囲気を持つ隠れた名曲です。

ショパンの曲に関するまとめ

定番曲からあまり知られていない歌曲まで紹介させていただきました。ピアノを少しでも習ったことのある人なら一度はショパンに憧れたことがあるのではないでしょうか。

ご紹介した曲以外にも素敵な曲が沢山ありますので、ご興味のある方は色々と検索してみてください。この記事が少しでも皆さんの助けになるようお祈りします。

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