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カートコバーンの名言25選!発言の背景や英語原文も紹介

27歳で拳銃自殺によって短い生涯を終えた伝説のロックバンド、ニルヴァーナのボーカルギター、カート・コバーン。稀代のロックミュージシャンであったカートは、優れた楽曲とともに数々の名言を残しています。

彼は、メディアによって作られた自分のイメージに生涯苦しめられた人間であり、「虚偽」や「権力」を何よりも嫌っていました。そんな彼が残した言葉は、SNS全盛時代を生きる私たちが現代社会に翻弄されないための強力な武器となり得るでしょう。

この記事では、カートコバーンの大ファンであり、彼に関する資料やDVDも収集している筆者が、彼の残した珠玉の名言を全部で25個ご紹介していきます。

人生観やものの見方を大きく変えるカートコバーンの名言

波乱万丈な人生を生きてきたカートコバーンの遺した言葉の中には、私たちの人生観や価値観を大きく変えてくれるようなものがあります。ここでは、そんなカートの名言をご紹介していきます。

ギターを弾くカートコバーン

「俺って虚無的で嫌味だし皮肉屋だけど傷つきやすくて誠実な面だってある」

(ドキュメンタリー映画「About a son」より)

カートコバーンは元々明るい性格の少年でしたが、父母の離婚がきっかけとなって鬱屈とした感情を心に抱くようになりました。そして、NIRVANAが商業的にブレイクした後、メディアはそんな彼の幼少期のことを書き立てて「虚無的で皮肉屋のロックスター」という虚像を作り上げようとします。

幼少期のカートコバーン

しかし、カート自身は、メディアが自分のことをステレオタイプ的に語ることを何よりも嫌っていました。この言葉は、そんなカートが感じていたメディアへの反発心を如実に反映したものと言えるでしょう。

ー 有名人であっても、1人の人間。いいところも悪いところもあるのは当然のことだ。

そんなカートの思いが伝わってくるような名言です。

「俺は昔宇宙人で母に拾われたと信じてた。毎晩宇宙にいる本当の両親と交信してた。まだたくさん仲間がいる気がしてた。俺も仲間もホームシックで生きてる間にほんの一部の仲間としかめぐり会えない。でもいつか使命がわかるはず。」

(ドキュメンタリー映画「About a son」より、一部中略)

詩のような美しい言葉で綴られた名言です。

一見するとただ戯言を述べているだけのようにも思えますが、「生きてる間にほんの一部の仲間としかめぐり会えない」のは、私たちも不時着した宇宙人と一緒なのではないでしょうか。

人生の中で、心からわかりあえる存在と出会い、自分にしかできない使命を見つけるのは難しい。しかし、自分たちは、与えられた今日を精一杯生きていくしかない。

カートは、そんなメッセージを私たちに伝えたかったのかもしれません。

ロック好きにはたまらないカートコバーンの名言

カートコバーンといえば、「グランジ・ロック」というジャンルの先駆者として有名です。ここでは、誰よりもロックを愛した彼が述べた名言をご紹介していきます。

カートコバーンのポートレート

「音楽はエネルギーだ。ムード、雰囲気。フィーリングなんだ。」

(『Kurt Cobain Journals』より)

カートコバーンは、10代のころに地元のバンド「メルヴィンズ」に心酔し、彼らのローディー(楽器運搬や運転などをこなす役割)を勤めるようになります。そんなメルヴィンズについて、カートが自身の手記に記しているのがこの言葉。カートの音楽観がよく表れている名言です。

また、カートは同じ文章の中で、メルヴィンズの音楽が「暴力の中で日々生きているのだという現実をつきつけてくる」ことについても称賛しています。人生の美しい部分だけでなく、狂気や暴力といった暗い側面も表現することこそがカートにとっては需要だったのですね。

「ギターを手にしたら取りつかれた。何年も毎晩何時間も弾き続けた。寝るまでずっと」

(ドキュメンタリー映画「About a son」より)

カートコバーンは、14歳のときにギターを手にして以来、四六時中音楽漬けの生活を送っていました。その熱中ぶりは、元カノであるトレイシーに生活費を全額出してもらっている時でさえ、昼夜を問わずにギターを録音し続けていたことからもわかります。

ギターを弾くカートコバーン

カートが自分の内的世界を音楽によって表現できたのは、この名言のように「すべてを捨ててギターに打ち込んだ」おかげかもしれませんね。

生き方の指針となるカートコバーンの名言

私たちの人生において、「音楽」は灰色の毎日に彩りを添えてくれる存在であることは間違いありません。その意味で、私たちがアートとの向き合い方を考えることは、「生き方」そのものを考えることと言っても過言ではないでしょう。

27歳で早逝したカートコバーンですが、彼の残した言葉の中には現代社会におけるアートとの向き合い方をもう一度考えさせるようなものもあります。

カートコバーンとコートニーラブ

「今から20年後のロックを考えると悲しい。ロックが死んだら世界は爆発するだろう。すでに切り刻まれ盗まれて利用されまくってもう死んだも同然だ。見てられない。」

(ドキュメンタリー映画「About a son」より)

衰退していくロック・ミュージックについて述べた一文。商業的に消費されていくロックを憂いたカートのこの言葉は、何も音楽業界に留まることではありません。

私たちは、このカートの名言から、「芸術を観賞するのではなく、消費している」現状をもう一度見直す時期に差し掛かっているのではないでしょうか。

「パンクロックは開放だ。表現すること、そして表現する権利があることは極めて重要だ。誰だって、アーティスティックになれる」

(『Kurt Cobain Journals』より)

カートコバーンは、筋骨隆々とした男性が規範とされ、既存の常識が最良のものとして見なされるような世界を徹底的に批判していました。

カートが愛したセックスピストルズ

一方、そんな彼が支持していたのは、同性愛やジャーナリズム、革命、創造性、そして音楽でした。つまり、カートにとってのパンクロックとは、既存の体制からの抑圧に抵抗するための手段に他ならなかったのです。

英語のままで味わいたいカートコバーンの名言

歌うカートコバーン

ここまでは邦訳されたカートの名言を紹介してきましたが、やはり英文を読むことでこそニュアンスが伝わってくる言葉も存在します。そこで、ここでは英語のままで味わって欲しいカートコバーンの名言をご紹介していきます。

“The worst crime is faking it.”(最も重い罪は、偽ることだ)

胸に突き刺さるほどストレートな名言です。

カートコバーンは、自らをロックスターとして祭り上げようとするメディアに対して、強い嫌悪感を抱いていました。それは、彼自身が「偽ること」が罪であることをよく知っていたからです。そんなバックグラウンドを持つ彼が放ったこの一文は非常に重みがありますね。

“I’d rather be dead than be cool”(スカしたツラをするぐらいなら、死んだ方がマシだ)

「Stay Away」という歌の歌詞の一節。大物気取りで「自分はクールだ」とカッコつけている人間が多い中、それに真正面から向き合った名言です。

私たちから見るとカートこそカッコよく見えますが、そんなカートが決して気取らず、ありのままの自分を曝け出すのを良しとしているところはさらに好感が持てますね。

“it’s better to burn out than to fade away.”(色あせてしまうぐらいなら、いっそのこと燃え尽きてしまった方がいい)

カートコバーンの遺書の一節。ニールヤングの歌詞を引用したものです。

ニールヤング

彼自身を「燃え尽きさせて」しまったのは誰なのか。カートを「色あせる」ような消費の対象とみなしていたのは、彼の表面しか見ようとしないファンや、彼をもてあそんだメディアではなかったのか。そんな疑問を私たちに投げかけてくれるような名文です。

参考:https://www.brainyquote.com/authors/kurt-cobain-quotes

他にもある!カートコバーンの名言を味わおう

カートコバーン

カートコバーンの名言をもっと知りたい!という方のために、ここでは紹介しきれなかったカートコバーンの名言をさらにまとめました。

カートの珠玉の名言を存分にお楽しみください。

「俺たちのファンに伝えたいことがあるんだ。もし君がホモセクシャルの人々、肌の色が異なる人々、そして女性に対して嫌悪感を抱いているなら、俺たちのショーには来ないで欲しい。レコードも買わないでくれ」

「自分はゲイなのかもって思ったこともある。敢えて確かめようとはしなかったけど、そう考えると全部つじつまが合うような気がしたんだ。俺にはゲイの友達がいたけど、俺の母親は同性愛者を嫌悪していて、彼と親しくすることを許さなかった。やっと分かり合える男友達ができたと感じていた俺は、文字どおり身を引き裂かれる思いだった。俺たちは何でも話せる間柄だったんだ」

「俺は自分が男性よりも女性に近いと感じる。少なくとも典型的なアメリカ人男性像よりはずっとね。ビールのコマーシャルを見れば、俺の言わんとしていることがわかるはずだよ」

「共感できる男の友達がまるでいなかったから、俺はいつも女の子と遊んでた。だからかもしれないけど、俺は女性が不当に扱われていて、社会的に抑圧されてると感じてた。ビッチとかヤリマンとか、そういう言葉が当たり前のように使われていることに違和感を覚えていたんだ」

「誰かになりたいと思うことは、自分自身を浪費することだ」

「薬物は時間の無駄だ。記憶と自尊心を破壊してしまう。マジで全然良いものじゃないよ」

「すべての答えがわかるまで、意見を言う権利なんてありゃしない」

「正直言って、他の多くのロックスターがやっているのと同じことをやっていたり、やらざるを得ないことをしている自分に気がついたんだ。メールの返信もできないし、最新の音楽にもついていけないし、引きこもっていることが多い。外の世界は、俺にとってはかなり異質なんだよ」

「おれは、人と仲良くしたり、うまくやったりするためだけに他人のふりをするのに疲れたんだ。」

「俺とコートニーはみんなが思ってるより普通さ。俺も彼女も親の愛情を知らずに育ったから、フランシスにはありったけの愛情を注いでやりたいし、できる限りのことをしてやりたいと思ってる。少なくともその思いが悪い方向に転がることはないはずだよ」

「酷い言い方だけど、最近は昔ほどバンドに夢中になれないんだ。昔は何よりもバンドが大切だったけど、今の俺には妻と子供がいる。今でもバンドのことは気にかけているけど、今は他にも守るべきものがあるんだ」

「幸せボケするのは怖いね。でも俺は根っからのノイローゼ体質だから、これからも人が眉をひそめるようなことをやり続けるだろうな」

「俺は時々、すごくニヒリスティックで嫌なやつになるんだ。皮肉ばかり口にしているかと思えば、脆く危ういほどに素直になることもある。俺の書く曲のほとんどはそのギャップから生まれていて、自分の2つの面が同居しているんだ。俺と同じくらいの年の人はみんなそう感じているだろうね。数年前にとことんムカついたことに、俺は今でもすごくムカついてる。俺は基本的に何にでもムカつくタチだから、俺の曲はほぼ全部何かに対する苛立ちを表現しているんだ」

「俺が経験したことと、そこから生まれた感情を反映しているっていう点では、俺の曲はすごくパーソナルだ。でも曲のテーマは必ずしもそうじゃない。そのストーリーの多くはテレビや本、映画、友人の経験なんかに基づいてる。それでも、曲に宿っている感情が俺自身のものであることは確かだ」

「エアロスミスとレッド・ツェッペリンのメロディーが好きでよく聴いていたけど、彼らの曲の多くが性差別的だって何年も経ってから気づいたんだ。自分のペニス自慢とセックスについてばかりで本当にウンザリした。俺は当時、過去数年間の高校生活で自分がいつも苛立っていた理由を少しずつ理解し始めてた。そんな頃にパンクロックと出会って、何もかも変わった。欠けていたパズルのピースがやっと見つかった気がしたんだ。パンクのアティテュードは、世の中に対する俺の思いと完全にシンクロした。パンクと出会って初めて、俺は自分が抱えていた怒りと疎外感に気づいたんだ」

「ラップミュージックは、パンク以降に誕生した最も革新的な音楽だと思う。手を出すつもりはないよ、俺にそんな才能はないから。優れたラッパーはいくらでもいるしね。でもヴァニラ・アイスみたいなやつには正直ムカつくよ。白人が黒人の文化をパクるっていう悪しき習慣は終わりにすべきだ。ラップミュージックはアフリカン・アメリカンのものであるべきだよ。彼らの方が何枚も上手だし、自分たちのものだと感じてるはずだからね」

カートコバーンの名言に関するまとめ

今回の記事では、心に響くカートコバーンの名言を25個ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

有名人の名言というのは、えてして一人歩きしてしまいがちなものです。しかし、カートコバーンのように重厚な人生を辿っている人物の場合、そのバックグラウンドを知ることで彼の発した言葉の価値が一層わかるようになります。

この記事を読んでカートコバーンに興味を持っていただけた方は、ぜひ彼の生きた足跡も辿ってみてくださいね。

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