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「最後の晩餐」とは?天才レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作を徹底解説

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で描かれているものって何?」
「最後の晩餐って何がすごいの?どんな絵なのか詳しく知りたい!」

この記事を読んでいる方はこのようなことを考えているのではないでしょうか。西洋世界で最も有名な絵画の一つに数えられる「最後の晩餐」に、どのような背景や特徴があるのか気になりますよね。

今回の記事を読むことで、「最後の晩餐」を制作するにあたって、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが用いた技法や、絵に登場する人物が何を表現しているのかなど、詳しく理解することができます。ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

「最後の晩餐」の概要

最後の晩餐

まず「最後の晩餐」とはどのような絵画なのでしょうか。これからその概要をご紹介していきます。

「最後の晩餐」が描かれた場所

サンタ・マリア・デッレ・グラツェ修道院

「最後の晩餐」が描かれた場所はミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会です。1490年代に教会内にある修道院の食堂の壁に460cm×880cmというサイズで描かれました。

壁画は床から2メートルほど離れた場所に描かれています。一般的な絵画に比べ、相当大きなサイズです。

「最後の晩餐」の背景

「最後の晩餐」で描かれている場面は、新約聖書に記されたストーリーがモデルとなっています。イエスと12人の弟子が食事をする場面があり、それを切り取って1枚の絵画にしたのです。

では「最後の晩餐」の「最後」とはいったいどういう意味なのでしょうか。実は、弟子の中に潜む裏切り者の働きによって、この晩餐会の翌日にイエスが捕らえられ処刑されてしまったのです。そのため、この場面がイエスにとって最後の食事となりました。

「最後の晩餐」の制作期間

「最後の晩餐」の制作にかかった期間は1495年から1498年までの3年間です。

3年と聞いて長いと思った方もいるかもしれませんが、制作者のレオナルド・ダ・ヴィンチは絵を描くのが遅いことで有名でした。そのため、彼の作品はほとんどが未完成のままです。

完成すらしなかった他の作品に比べると、ダヴィンチにしてはかなりのスピードで描き上げたと言えるでしょう。

「最後の晩餐」の画風

テンペラ絵具の材料
出典:油彩テンペラ画家・白川美紀のブログ

「最後の晩餐」はテンペラという塗料を用いて描かれたテンペラ画です。本来壁画には、半永久的に保存が可能と言われるほど長持ちする特徴を持つフレスコ画が最も向いていました。

しかしダヴィンチはテンペラで「最後の晩餐」を描いたのです。テンペラは卵、ニカワ、植物性油などを混ぜて作った塗料で、上から何度でも重ね塗りができるという特徴があります。さらに多彩な色を使えるという点でも優れていました。

ですが結果的に彼のテンペラ画は失敗に終わりました。描きあげてから20年ほど経つ頃には彼の壁画は風化でボロボロの状態になっていたといいます。

「最後の晩餐」の技法

ダヴィンチは「最後の晩餐」を描くにあたって、「一点透視図法」という技法を用いました。

一点透視図法とは、ある一点(消失点)を基準にそこから広がるように線を引くことで奥行きのある空間を表現することができる技法です。こうすることで、壁画ではなく食堂がさらに奥に続いているような感覚になるのです。

また、ダヴィンチは消失点をイエスの右のこめかみに定めました。それによりイエスを中心に部屋が広がっているように感じ、絵を見る人の視線が自然とイエスに向くようになります。ダヴィンチはそこまで計算して絵の構図を決めていたのです。

「最後の晩餐」の魅力や特徴

女性

人物の配置が斬新

今回描かれた「最後の晩餐」では、イエスと12人の弟子たちが横一列に並ぶように配置されています。これはかなり斬新な表現です。

これまでの「最後の晩餐」を題材とした絵画では、裏切り者の弟子だけテーブルの端に座らせるなどして、はっきりと区別して描かれていました。しかし今回の作品では全員が横一列に並び、裏切り者が弟子たちの中に溶け込むように配置されています。

「弟子の裏切り」を預言している

先ほど、「晩餐会の翌日にイエスが捕らえられ処刑されてしまう」と説明しましたが、実はこの時イエスは、自分が何者かに裏切られ処刑されてしまうということを預言していました。

「あなた方のうちの一人が私を裏切ろうとしている」そう言い放ったイエスと、それを聞いた12人の弟子が驚きや怒りの感情を露わにしている瞬間を切り取ったのが「最後の晩餐」という絵画なのです。

「最後の晩餐」の登場人物

最後の晩餐

「最後の晩餐」では、絵の中に多くの人物が描かれています。ここからは、絵の中に登場する13人の名前やそれぞれの動きについて解説していきます。

重要人物

この絵において重要人物はイエスとユダの二人です。

イエスは弟子の中に裏切り者がいることを見抜きましたが、その裏切り者こそがユダという人物だったのです。この二人は絵の中でこのように描かれています。

イエス

イエス

絵の真ん中の席に座っている人物がイエスです。

「あなた方のうちの一人が、私を裏切ろうとしている」と預言した直後で、悲しみや怒りの感情を表すことなく、全ての運命を受け入れているような顔をしています。

絵画全体をよく見てみると、12人の弟子たちが3人ずつ固まって4つのグループになっているのがわかると思います。その中でイエスだけが独立して中央に座り、落ち着いた態度でたたずんでいますね。

ユダ

ユダ

左から5番目の位置に座りテーブルに肘をついている人物、彼こそがイエスを裏切り処刑へと導いたユダです。

ユダは30枚の銀貨と引き換えに、イエスを反キリスト教信者に売りました。そのためユダの手には銀貨の入った袋が握られています。

その他の人物

その他の11人の人物について左から順に簡単に説明していきます。

人物特徴
バルトロマイイエスの言葉に驚き身を乗り出している
ヤコブ左手を怒るペトロに伸ばし制止しようとしている
アンデレ両手を前に出し、
分かりやすく驚いたリアクションをしている
ペトロ怒りを露わにし、右手にはナイフを握っている
ヨハネイエスの右隣に座り、
ペトロに寄りかかるような姿勢をしている
トマスイエスに向かって指を1本立てている。
「裏切り者は一人だけですか?」と
問いかけているのではという説がある
大ヤコブ両手を広げ驚いた様子で、
かなり険しい顔をしてある
フィリポ胸に手を当て、
イエスに訴えかけるような素振りを見せている
マタイ両手をイエスに向けながら、
右端に座るシモンに疑問を投げかけているかに見える
タダイマタイと同様、
シモンに問いかけるような素振りをしている
シモン2人に対し混乱しているような態度を示している。
3人とも「主は何を言っているのだ」といった
表情をしているかに見える。
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6 COMMENTS

やべえやつ

最後の晩餐を一言で表すと、動揺、キリストの見破り、困惑、衝撃、計算された絵…などと出た。これからもっとこの絵について勉強していきたい。

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