現在 – 光度を増し続ける
主系列星となった太陽は、徐々に光度を増し続け現在のような姿となりました。主系列星となった時と比べると現在は30%ほど明るさを増したといわれています。
今後の太陽も徐々に明るさを増し続け、太陽の寿命が近づくにつれ、現在より最大2倍の明るさになります。また現在の太陽は直径1,392,700 kmといわれていますが、こちらも寿命が近づくにつれて地球を飲み込んでしまうほどの大きさになります。
太陽の未来はどうなるの?
太陽も生命と同じように寿命があります。太陽の寿命は約100億年と言われているので、残り50億年ほどで最期を迎えることになります。
10億年後には太陽の膨張によって地球の気温が上昇し、全ての生命が絶滅するといわれていますが、太陽の最後も非常に気になるところではあります。
そこでここからは、太陽が寿命を迎えるとどうなるのかを紹介していきます。
超新星爆発が起こす影響とは
2019年から2020年にかけて冬の大三角であるベテルギウスが減光し、近いうちに超新星爆発を起こすのではないのか、と一時期話題になりました。超新星爆発は質量の大きい恒星が、寿命を迎えたときに起こす爆発です。
超新星爆発が発生すると、強烈なガンマ線が周囲に一斉に放たれ、半径5光年以内の惑星の生命体は絶滅するといわれています。
ベテルギウスは地球から642.5光年離れているので地球には影響はありませんが、もし太陽が超新星爆発を起こしたらどうなるのか気になるところですよね。
ですが実は太陽は寿命を迎えても超新星爆発を起こすことはありません。太陽は寿命が近づくと赤色巨星(せきしょくきょせい)といわれる大きな星となり、ガスを放出します。そのガスが無くなった後は燃料切れを起こし、白色矮星(はくしょくわいせい)となり徐々に冷えて光も失われて消えていきます。
太陽が寿命を迎えると地球はどうなるのか
太陽が寿命を迎えて消えてしまうと、地球は氷河期になってしまうのか?公転することが無くなってしまうから宇宙のどこかに飛んで行ってしまうのか?と様々な不安が出てきてしまいますが、実は太陽が寿命を迎えるころには、地球は無くなっています。
というのも、前述した太陽が寿命を迎えた時になる赤色巨星の段階では、太陽の大きさは地球を飲み込むほど大きくなってしまいます。そのため太陽が寿命を迎えると、自動的に地球も寿命を迎えるということになります。
太陽の寿命は残りどれくらい?計算方法から地球への影響まで解説
まとめ
今回は太陽誕生の歴史について紹介していきました。太陽の歴史については、他の星の情報を元にした推測でしかなく、まだまだ謎が多い星です。ただし現在、人の技術は大幅に飛躍していっているので、今後更に太陽を含む宇宙の星々の謎は解明されていくと思われます。
太陽は寿命が近づくと膨張によって地球を飲み込まれてしまうと紹介しましたが、技術の発展によって回避できるようになる可能性も出てくるかもしれません。
宇宙の星々は非常に謎が多いですが、その分歴史が深く神秘的で面白いので、今回の記事で興味を持っていただけたのであれば幸いです。