小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

間違いなく面白いおすすめ恋愛小説20選【純愛から恋愛ミステリーまで】

インターネットの歴史がわかる本7選【IT初心者から上級者まで】

「恋愛小説を読みたいけれど、どれが面白いのかよく分からない…」
「間違いなく面白い恋愛小説を手に取りたい!」

書店や図書館の本棚の前で、あるいはAmazonの検索画面を目にして、途方に暮れたことはないでしょうか。恋愛小説といっても作品の幅は広く、純愛小説からちょっぴり大人の恋愛が描かれた小説、さらに恋愛ファンタジーや恋愛ミステリーなんていう分野もあります。爽やかな恋愛を描いた小説が読みたくて手に取ったのに、読んでみたらドロドロ愛憎劇だった!なんていう悲劇も起こりがちです。

自分の気分にぴったりくる恋愛小説が選べるように、この記事では次の4つの切り口から作品を選びました。

  • 純愛小説
  • 大人の恋愛小説
  • 恋愛ファンタジー小説
  • 恋愛ミステリー小説

中学生のころに恋愛小説にはまり、名作を読みふけった私がおすすめの作品を20冊ご紹介します。読みたい恋愛小説が見つかったら、ぜひ手に取ってみてください。

純愛小説7選

いま、会いにゆきます

読んでみて

市川拓司の代表作『いま、会いにゆきます』は、2004年に中村獅童と竹内結子の主演で映画にもなった作品です。その後ドラマ化、さらにアメリカや韓国でのリメイク版も制作されていて人気のほどがうかがえます。

1年前に妻を亡くし、一人息子の佑司と2人で暮らしてきた巧。妻・澪が残した「1年経ったら、雨の季節に戻ってくる」という言葉が気になっていたのですが、梅雨を迎えたある日なんと澪が本当に戻ってきます。けれども彼女は記憶を失くしてしまっていて…読む人によってどの登場人物に感情移入するかは違ってくると思うのですが、誰の立場でも思わず涙がこぼれる名作です。

みんなのレビュー

植物図鑑

読んでみて

有川浩の『植物図鑑』は最初に携帯小説として発表され、その後書籍として出版された恋愛小説です。そのため語り口が軽くて読みやすく、読書に慣れていない人や中高生にもおすすめできます。しっかりときめかせてくれるうえ、ラストは思わず感動してしまう小説です。

主人公のさやかはある冬の晩、会社の飲み会から帰ってきたところマンションの前で行き倒れている青年を見つけます。イツキと名乗るその青年を思わず自宅に泊め、家事全般をこなしてもらうことを条件にルームシェアを始めることになるのですが…『植物図鑑』というタイトルどおり、料理上手なイツキは野草の知識も豊富でさやかも自然と詳しくなっていきます。野草狩りを重ねるうちに互いの距離が近づいていく様子に思わずときめきますよ。

みんなのレビュー

このタイトルの本でまさか泣くとは、、、 中盤でキュン ラストで泣いてしまった 続きが気になって一気読み そして料理がとても美味しそう イツキに作ってもらいたいーーー さやか辛かったね、、、 待ち続けて頑張ったね、、、 ハッピーエンドで本当によかった 恋愛要素もあり 植物のお話もたっぷり楽しめて 大好きな本になりました

引用元:読書メーター

天頂より少し下って

読んでみて

川上弘美の『天頂より少し下って』は少し不思議で、けれども柔らかな幸せを感じられる恋愛短編集です。川上の小説は言葉はシンプルなのですが流れる時間が独特で、そのゆるやかなテンポが心地よく感じられます。この短編集には7編の短編が収録されていて、どれもその独特さがよく表れています。

表題作「天頂より少し下って」はバツイチで社会人の息子がいる45歳の女性・真琴が主人公です。彼女は10歳年下の男性・涼と付き合っているのですが、最近彼について「随分好きだったな」と過去形で感じている自分に気がついて…人間の繊細な心の動きを淡々に描いた良作です。

みんなのレビュー

きみはポラリス

読んでみて

「恋愛」と一括りにいっても関係性は人それぞれ、星の数ほどそのかたちが存在しています。三浦しをんの『きみはポラリス』は、ひとつとして同じもののない関係性のうちいくつかを取り出して丁寧に描いた短編集です。

「ポラリス」とはこぐま座で輝く2等星のことです。かたちにとらわれることなく描き出した恋愛のうちには、同性愛もあれば禁忌を冒すような恋、信仰に近いような恋もあります。その人の居場所で光り輝くその恋心を見ていると、恋に落ちる勇気が湧くかもしれません。

みんなのレビュー

よだかの片想い

読んでみて

『よだかの片想い』は、24年間恋愛することなく過ごしてきた女性・アイコの初めての恋の物語です。著者の島本理生は映画になった『ナラタージュ』などで有名ですが、初めての恋に振り回される主人公がいきいきと描かれたこちらの作品を推したいと思います。

「よだか」とは宮沢賢治の作品「よだかの星」でも知られる、顔のまだら模様が特徴の鳥です。主人公のアイコはそのよだかのように顔にあざがあり、小さいころから人にからかわれることも多く恋愛は諦めていました。けれども映画監督の飛坂と出会ったことで変わっていき…暴走してしまったり、妄想が先走ったり、恋愛をしたことのある人なら覚えがある経験がきらきらと描かれています。

みんなのレビュー

生まれながらに顔にあざがあるアイコと映画監督との恋の行方。コンプレックスとは、自分では気にしていなかったのに人の何げない言葉によって生まれたり、目に見えるものや目に見えないものに対して感じるもの。アイコの成長が描かれ軽く読めた。

引用元:読書メーター

桜のような僕の恋人

読んでみて

「信長協奏曲」「スイッチガール!!」などの有名ドラマの脚本を手がけた宇山佳佑。その宇山が2017年に出版したのがこちらの『桜のような僕の恋人』です。

少し優柔不断な主人公・晴人が好きになったのは美容師の美咲。美咲が晴人の耳たぶをうっかり切り落としてしまう、という衝撃的なシーンから始まるのですが、そのお詫びを兼ねたデートをきっかけに交際が始まります。

けれども美咲に病魔が忍び寄ってきて…ありがちといえばありがちなストーリーですが、それでも私たちの胸をうつのは誰でもいつかは命を閉じる、その悲しみを秘めているからだと思います。

みんなのレビュー

ありがちかもしれない。ベタかもしれない。でも、王道の良さってあるよね! 自分のことを忘れて欲しい、けど忘れて欲しくない。とか、会いたいけど会いたくない。とか。 病気の恋愛小説のそうそう、これこれ。を全部見せてくれる

引用元:読書メーター

やめるときも、すこやかなるときも

読んでみて

窪美澄(くぼ みすみ)の『やめるときも、すこやかなるときも』は、相手を知り、歩み寄って受け入れていくことのやさしさを丁寧に描いた恋愛小説です。窪美澄はデビュー作『ふがいない僕は空を見た』などの官能的な作風のイメージが強いかと思いますが、ここでご紹介する作品はまた違った雰囲気が漂っています。

この作品は家具職人の壱晴とOLの桜子の視点で語られていきます。過去に起こった出来事から、毎年12月に数日間声が出なくなってしまう壱晴と、実家を経済的に支えるので手いっぱいで恋とは縁遠い生活をしてきた桜子。2人の恋はどういう道筋を辿るのでしょうか…私たちは誰しも心に傷をもっていてだからこそ臆病になってしまうことがありますが、それでも前に進めるということをやさしく教えてくれる小説です。

みんなのレビュー

大人の恋愛小説6選

マチネの終わりに

読んでみて

平野啓一郎の『マチネの終わりに』は、2019年に福山雅治と石田ゆり子の主演で映画化もされた恋愛小説です。平野が「ずっとその世界に浸っていたい小説」を目指して書いたというとおり、続きが気になるけど終わるのが惜しい、そのような小説になっています。

天才クラシックギタリストとして常に最前線を走ってきた蒔野聡史・38歳。ある演奏会後の食事会で世界をまたにかけて活躍するジャーナリスト・小峰洋子と出会います。初めて会ったときから強く惹かれ合う2人ですが、洋子には婚約者がいて…恋愛に主軸を置きながら「40代の生き方」「父娘関係」「文明」など、さまざまなテーマが複雑に絡み合っている、読み応えのある作品です。

みんなのレビュー

切なくて苦しくて、読み進めるのが辛いほどだった。こんなにも愛する人に巡り会えたことが羨ましくもあり、その翻弄される運命に苦しくもあった。ここからどうなったんだろう。出来ることなら幸せになってほしい。

引用元:読書メーター

愛の夢とか

読んでみて

川上未映子の『愛の夢とか』は、日常のなかで訪れる小さな「揺らぎ」に光を当てた短編集です。たとえば隣の家から聞こえてくるピアノの音、臨月のお腹を抱えて迎えた旅先の朝などにその揺らぎは訪れ、波紋を広げるようにそれまでの日常に影響します。

表題作の「愛の夢とか」は、隣の家の主婦が奏でるピアノがきっかけとなり、彼女と主人公の「私」の少し不思議な交流が始まるお話です。また、たとえば「十三月怪談」は愛し合う夫婦のうち妻の方が亡くなり、魂として夫を見つめる物語。「恋愛小説…?」と思われるかもしれませんが、どの短編も登場人物の2人の関係性はやはり恋愛に感じられます。

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しょうがの味は熱い

読んでみて

年頃の女性の微妙な心の動きを描いたら随一の綿矢りさ。『しょうがの味は熱い』は彼女のその特性が存分に発揮された、少し笑えてそして何かが吹っ切れる恋愛小説です。表題作と「自然に、とてもスムーズに」の合わせて2編が収録されています。

2編とも同棲中のカップル、奈世と絃が主人公です。表題作は同棲半年目、「自然に、とてもスムーズに」では3年目のお話で、結婚について思いつめる奈世と煮え切らない絃が描かれています。結婚が近くても遠くても、それについて思い悩んでいる人にぜひ読んでほしい小説です。

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冷静と情熱のあいだ Rosso

読んでみて

江國香織と辻仁成が共作した『冷静と情熱のあいだ』は、竹野内豊の主演で映画にもなった恋愛小説です。この作品は、江國と辻の交互連載のかたちで月刊誌に掲載され、単行本化したときに江國が担当した女性目線バージョンには「Rosso」、辻の書いた男性目線バージョンには「Blu」と名づけられました。ここでは、江國担当の「Rosso」をご紹介します。

主人公・あおいはミラノで恋人のマーヴと暮らしているのですが、かつての恋人・順正との思い出がフラッシュバックのように蘇ることがありました。過去と決別するべく生きているあおいは戸惑いますが、付き合っていたときに順正と交わした約束も忘れられず…女性なら「順正とマーヴ、どちらについていくか」と考えるのも読後の楽しみになります。読み終わったらぜひ辻仁成の「Blu」も読んでみてください。

みんなのレビュー

どんなに優しくされても寛大に受け入れられても、それ以上先がなかったりする。何かわかる気がする…。逆に傷付け合うことになっても求めてしまうってこともあるのもわかる気がする。

引用元:読書メーター

四月になれば彼女は

読んでみて

映画プロデューサーとしての活躍も目覚ましい川村元気の『四月になれば彼女は』。川村が書いた初めての恋愛小説です。著者は執筆にあたって、100人以上もの人たちに恋愛について聞いて回ったといいます。

ある日、精神科医の藤代のもとに初めて付き合った彼女から手紙が届きます。かつて愛した人からの手紙に藤代は動揺しますが、彼には1年後に結婚すると決めた婚約者がいました。けれども婚約者をはじめ、周囲の人間関係に変化が生じてきて…恋や愛を求めてもがく登場人物たちが、少しだけ救われるラストは私たちにも恋愛についてのヒントをくれます。

みんなのレビュー

いつかは死ぬと分かっていながらも生きているいつかは別れがあると分かっていながらも恋に落ちる苦しみを知ってもなお、また  自分の中での愛とは何かの答えが、輪郭が見えたような気がする

引用元:読書メーター

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

読んでみて

2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ。彼が2009年に発表した恋愛短編集が『夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』です。タイトル通り、音楽をテーマにした5つの短編が収められています。

うだつの上がらない中年サックス奏者が、一流ホテルの特別階で図らずもセレブリティと過ごすことになったいくつかの夜をユーモラスに回想する「夜想曲」、流しのギタリストとアメリカのベテラン歌手の奇妙な出会いを描いた「老歌手」など、人生も後半を迎えた人々が心を揺らす様子が繊細に描かれています。恋愛要素は薄いですが、そこはかとなく恋の香りがしていて大人の雰囲気が味わえます。

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