「ジョージマイケルの死因は?」
「いつ亡くなったの?」
「どこに埋葬されたの?」
ジョージ・マイケルさんはポップデュオ「ワム!」のメンバーとして「ラスト・クリスマス」などの世界的ヒット曲を作詞・作曲して大成功をおさめ、ソロシンガーとしてもグラミー賞を受賞するなど多くの人に愛されるアーティストです。
そんなジョージ・マイケルさんは2016年12月25日に突然この世を去ります。毎年クリスマスに参加していた教会のミサにジョージさんが現れなかったことを不審に思った恋人が彼の自宅を尋ねると、ベッドの上ですでに亡くなっていたのです。
この記事ではジョージ・マイケルさんの死因や死因に関するうわさ、遺産問題や埋葬された場所について紹介します。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
ジョージ・マイケルさんの死因は?
死因は心不全だった
ジョージ・マイケルさんの死因は心不全による病死でした。
心不全は病名ではなく心臓の活動がさまざまな要因によって妨げられ、正常な活動が出来なくなった状態のことです。直接的な原因としては心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋炎、心筋症、先天性心疾患などがあり、間接的には高血圧、貧血、甲状腺機能亢進症なども心不全を起こす原因になります。
心臓の機能低下によって酸素を含んだ血液が全身に行き渡らなくなることで、動機や息切れ、疲労感やむくみなどの症状が現れます。心筋梗塞などで急激に心臓にダメージが与えられた場合は、突然の息切れや呼吸困難などの強い症状が現れることもあります。
心不全は生活習慣病である高血圧や動脈硬化などによって引き起こされることが多いので、食生活の見直しや適度な運動によって予防することが可能です。
拡張型心筋症や心筋炎の形跡が見られた
ジョージさんの検死を担当した検視官によると、心臓には「拡張型心筋症」と「心筋炎」の形跡が見られたと言います。
「拡張型心筋症」とは心臓のサイズが健康な人と比べて大きくなってしまい、血液を適切に全身に送り出せなくなる病気です。軽傷では手足の冷えやむくみ、疲れやすくなるなどの症状が現れ、重症になると日常生活を送ることも難しくなります。
拡張型心筋症の原因はまだ不明な部分もありますが、遺伝子の異常やウイルス感染、自己免疫性疾患などが関係していると考えられています。
「心筋炎」とは心臓の筋肉に炎症が起こり、心臓のポンプ機能が低下してしまう病気です。不整脈を引き起こすことも多く、進行すると心不全につながることもある怖ろしい病気でもあります。
心筋炎の原因は風邪や胃腸炎を引き起こすウイルスによる感染症から発症することが多いため、初期症状は鼻水や咳、下痢や嘔吐など風邪や胃腸炎と似た症状が現れます。重症化すると不整脈によるめまいやふらつき、失神が起こり始め最悪の場合突然死に至るケースもあります。
脂肪肝も引き起こしていた
直接死因には関係ないかもしれませんが、ジョージさんは脂肪肝も患っていました。脂肪肝とは中性脂肪が肝臓の中に蓄積した状態のことで、大きく分けてアルコール性と非アルコール性の二つに分類されます。
アルコール性脂肪肝の主な原因は飲酒によるアルコールの過剰摂取で、非アルコール性脂肪肝は肥満やメタボリックシンドローム、さまざまな薬剤やサプリメントなどでも引き起こされる可能性があります。
脂肪肝が進行すると肝炎や肝硬変、肝がんなどの病気を引き起こし、さらに進行すると肝臓への血流が滞って破裂する食道静脈瘤を引き起こす可能性があります。