「星座の本、手に取ってみたけどあまりに子供向けすぎて拍子抜けしちゃった・・・」
「子どものために買ったのに、わかりやすさが欠けすぎてダメだ・・・」
Amazonで本を買うとこのようなトラブルがつきものですよね。そんなあなたのために、星座図鑑をこよなく愛する筆者がおすすめの星座に関する本をランキング形式で12冊ご紹介します。子供でも1人で読めるシンプルなものや、大人も子供も楽しめるもの、既に星座に詳しい方向けの専門書など、幅広く選びました。
本・書籍選びに役立てていただければと思います。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
12位:天文年鑑
読んでみて
本格的に天体観測を楽しみたいなら、是非手に入れたい一冊です。毎年出版されている「天文年鑑」は、その年の天文のトピックスや時期ごとの星座図、観測のポイントが書かれています。近年ではインターネットで天文情報は手軽に入手できますが、これだけは毎年購入しているという天文ファンも多い、歴史のある本です。
前年度の天文データ集など、マニアックな情報もありますが、一方で日食や月食の解説といった教科書的な内容もあり、勉強になります。「藤井旭の天文年鑑」という本も出版されていますが、こちらの方が児童向けです。
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11位:改訂新版 全天星座百科
読んでみて
88ある星座解説書としておすすめの本です。星座紹介の本は他にもたくさん出版されていますが、主要な星座だけを紹介したものも多く、意外と全てを網羅した本は少ないので、この本は一冊手元に置いておくと便利です。さらに改訂新版には古星図も載っていて、至れり尽くせりの本になりました。
プラネタリウムや天文台の紹介も出ているので、星座観察全般に活用できます。親子で活用できるような、世代を超えた利用価値がある一冊です。
みんなのレビュー
表紙に期待して星座にまつわる物語が中心なのかと勝手に思っていたら、どちらかというと観測に軸足がある本でした。全天をカバーしているので正に百科。星座の由来にもきちんと触れられているし、挿し絵に古星図や画家の作品を使っているので眺めているとうっとりします。
引用元:読書メーター
もちろん写真も素晴らしく、ハッブル宇宙望遠鏡の写真もあり、改訂新版にふさわしい贅沢な本ですね。これは図書館で短期間で読むのはもったいない本です。
10位:世界で一番美しい深宇宙図鑑: 太陽系から宇宙の果てまで
読んでみて
大判の美しい写真500枚以上で構成されている見事な写真集です。宇宙に興味が無い方でも引き込まれる、圧倒されるビジュアルの豪華版です。写真メインの作りで、それぞれのページごとに解説がなされています。難しい言葉も出てくるので星座辞書があると便利でしょう。
身近な太陽系から始まり恒星、星雲、パルサーへと導きオリオン大星雲やプレアデス星団へといざないます。未知の物体である宇宙構成物質の仮説など、かなり濃い情報が満載です。専門的な解説内容なのでじっくり時間をかけて読み進めたいものです。
みんなのレビュー
図書館で借りて、時間がないので駆け足でパラパラと目を通しただけなのだが、「若くてやんちゃな星」「熟年の七姉妹」「宇宙にいななく馬」「疾走する星」「オリオン座に広がる宇宙の野火」など、記事のタイトルにわくわくする。最新の美しい写真だけでなく、絵画と小氷河期の関連性を示したり、素敵な中世・近世・近代の絵も楽しめるところがいい。これは購入してじっくり折に触れて眺めたいと思う。
引用元:読書メーター
9位:星の辞典
読んでみて
星座や天体に関する辞典本で、イラストと写真付きでの解説がたっぷり。辞典として専門的な天体用語が掲載されているので、本格的な知識が身につくでしょう。星座の解説にはその部分は多くのイラストで説明があります。
88個ある星座に関しても、深い部分まで詳しい解説がされています。写真の完成度の高さと美しさには定評がある辞典です。天体に関する豆知識がギッシリ詰まっているのできっと満足することでしょう。
みんなのレビュー
星や夜空をただ見るのは好きですが、星座や星の名前などの知識が皆無なので、せめて一般常識程度のことは知りたいと思い買いました。あと、個人的に星座とかの知識がある人に憧れがあったので・・・。本当に辞典のような感じなので、読んですぐ覚えると言うより、気になったら読む感じで今後も使っていきたいです。写真が多かったのはありがたかったです。
引用元:読書メーター
8位:天空の地図 人類は頭上の世界をどう描いてきたのか
読んでみて
人類と宇宙のかかわりあいを記した読み物で、時代で変化する宇宙観が良く分かります。地球が中心とされていた天動説から現代の宇宙へのアプローチにいたるまで辿ることができます。昔の人々の思い描いた宇宙観が、写本や挿絵に残されており、それの想像力豊かな事には驚かされます。
たっぷり190ページがオールカラーで読み応えがあり、宇宙観の歴史がわかる貴重な1冊です。今の宇宙観に至るまでの試行錯誤をカテゴリー別に時代を追って構成されています。今のような科学が無い時代に、宇宙の謎を解き明かしていった偉人達に感動する本です。
みんなのレビュー
すごく面白い本、画像やイラスト豊富で想像力が掻き立てられる。太古から人間の頭上にある夜の空が見せる巨大な絵巻。人々は少しずつ姿を変えるその不可思議な対象をどのように捉えてきたのか。そしてプトレマイオス─天動説からコペルニクス─地動説へと変わった後の捉え方の変化はまさしく「コペルニクス的転回」そのもの。現代に至っては観測技術の向上で肉眼以外の条件でも惑星を見る事ができるが、その姿もまた美しく興味深い。今も昔も、惑星はやはり「惑わす星」なのだろう。
引用元:読書メーター
7位:星座の事典
読んでみて
オールカラーでビジュアルが美しく、見ているだけで楽しい辞典です。88ある星座の基本的な概要をすべて見ることができます。ただ、ひとつひとつの星座の情報量としては充分ではありません。さらに深く知りたければ別に星図鑑が必要になるでしょう。
星座のことだけでなく、観測に必要な環境条件についてもガイドがあります。また、天体望遠鏡についての解説もあり、かなり親切な辞典といえます。時々面白いトリビア的な情報が挟まれているので堅苦しくなく読み進められそうです。
みんなのレビュー
自分て本当に星とか星座とか宇宙とか大好き過ぎ。思考まで星の彼方に行ってるはどうかと思うけど。この本はあくまで辞典。 もっとこの本にファンタジーな何かを期待していた自分の思考がファンタジーな事に気付かされた1冊。 辞典て書いてあるのにね。でも、表紙も中の絵も綺麗なので持っていたい1冊。
引用元:読書メーター
6位:新星座巡礼
読んでみて
著者の野尻抱影は、明治から昭和を生きた英文学者であり天文民俗学者です。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に師事していた時期もあり、東洋と西洋を繋ぐものとして星の和名収集に尽力しました。星言葉には日本の民俗や風習が折り込まれています。本書はそれが上品で洗練された言葉で綴られています。
星座について、他では見られない面白い視点から捉えた本です。星のカラー写真も素敵ですが、この作品では言葉から想像する星空の美しさを味わえます。ちなみに、野尻抱影は「ぼくの骨はね、オリオン座の右端に撒きなさい」と遺言したそうです。詩的でロマンチックな最期ですね。
みんなのレビュー
「冥王星」の命名者でもある野尻抱影氏による、四季の星座入門書。本氏の処女著の改訂版だというけれど、処女著の初版は何と大正14年。各星座の解説を読むと、天の川だけでなく五等星、六等星までも肉眼で見えているらしく、今現在の空とほとんど同じであるにも関わらず、まったく違うことに悲しくなります。
引用元:ブクログ
神話にも触れた解説の易しさだけでなく、文の美しさも必見。「三つ星よ、シリウスよ、讃えられてあれ!」この締めの一文に鳥肌が。
5位:星の王子さまの天文ノート
読んでみて
題名の通り有名なサン=テグジュペリ作の「星の王子さま」のエピソードが挟み込まれています。そのため、天文学の本ではありますが文芸的な側面があるので、理科に苦手意識がある人にも読みやすい、ユニークな本です。
サンテグジュペリとはどんな人?生涯・年表まとめ【代表作品や名言、死因についても紹介】
「天文初心者向け入門書」と謳ってありますが、内容はそこそこ専門的です。小学生でも読めますが、どちらかというと中学生以上におすすめです。筆者は特に研究者のコラムを楽しく読みました。
みんなのレビュー
普通の天文学は、想像できないほどのガチガチの数字が多数出てきて、途中から想像できなくなって放り出しちゃうのだが、「星の王子さま」の王子さまも、小惑星B612から来たのか…少し詳しく星のことを知ってもいいかな?
引用元:読書メーター
うわあああああ、キレイ綺麗~~!!月面地図、月の裏側、四季の星座図、12星座、人と星の歴史…と、文系にもやさしい楽しい天文学入門書だった。びっしりと字を詰めすぎず、美しいカラー画像や図解が多く、コラムも親しみやすい話題で読みやすい。オススメ!
4位:星空案内人になろう!~夜空が教室。やさしい天文学入門
読んでみて
宇宙の世界観、星座の見つけ方、望遠鏡の基礎知識など初歩的なことを解説しています。写真も美しく、語り口調が読みやすいので、普通に読み物として楽しめるでしょう。子供の頃に習ったことを、あらためて大人目線で読み返すことも出来ておすすめです。
実は、こちらは星のソムリエ認定講座でおすすめの指定本です。「星の案内人」の資格を取るための初歩的な知識が得られ、入門書としても良いでしょう。こちらをきっかけに、どんどん星の世界に入っていけそうな1冊です。
みんなのレビュー
星空案内人。そんな素敵な資格があるとは。ミーハー心にとりつかれて流し読み。 資格取得を考えている方の教本ではあるが、星にまつわる広く浅い知識を学べるので 読んでいて飽きない。星座の起源についてはウィキペディアより詳しいじゃないか。 面白い。ちょうど八ヶ岳の麓で天の川を見る前に読み、高揚感を煽ってくれる内容でした。
引用元:読書メーター
3位:星の案内人
読んでみて
全4巻のマンガ作品です。プラネタリウムにいるじいちゃんと訪れる人たちとの交流が描かれているのですが、これを読むと優しい気持ちで夜空を見上げたくなります。そして物語に出てきた星をつい探したくなるのです。
じいちゃんの星の話はとても面白く、天文学の本を読むのとはまた違ったわかりやすさがあります。1話ごとに、その話の中に出てきた天文の解説がついているので、この作品をきっかけに星について学んでみるのも良いでしょう。
みんなのレビュー
人生に行き詰まり、旅先で道に迷ってしまう…そんなとき、行き先を照らしてくれる存在。 じいちゃんの手作りのプラネタリウム「小宇宙」が、優しく導いてくれます。 星の知識とともに、人のあたたかさを知り、じんわり心に染み渡る作品。
引用元:読書メーター
自分が励まされているようで、ふと涙ぐんでしまうシーンも。 子どもはもちろん、現代に疲れた大人にこそ、読んでほしいマンガです。
2位:星座を見つけよう
読んでみて
初版から40年以上経っていますが、図書館で児童向けの星座の本といえば、未だにこれが薦められるほどの良書です。筆者も小学生の時に何度も読んだ覚えがあります。「おさるのジョージ」シリーズ著者のH・A・レイが描いているので、絵にも馴染みがあって読みやすかったです。
星が美しい夜空の写真がふんだんに掲載された本も素敵ですが、子供にはイラストで説明する方がわかりやすいこともあります。星と地球との距離感や星の大きさなどは、文字で書かれてもピンとこないのですが、イラストで描かれると一目瞭然で、すんなり頭に入るものです。
みんなのレビュー
中学受験時代星座が大嫌いで点も全然取れなくて苦しんでいた私に星座を得意分野にしてくれた大事な絵本。星座が嫌い、あるいは星座をもっと知りたいという人にかなりおススメ。すごくわかりやすいです。
引用元:honto
1位:世界でいちばん素敵な夜空の教室
読んでみて
「世界でいちばん素敵な夜空の教室」は多摩六都科学館の天文チーム監修で作られました。
この天文チームはギネス世界記録のプラネタリウムを持っていることで世界的に有名です。
この本は160ページ全てがオールカラーで、美しい写真集としても持っていたくなるでしょう。
また、質問に答える形式で構成されていて、飽きずにどんどん読み進められます。何故オーロラができるのか?国によって見える星が違うのはなぜ?といった内容で自然と答えが知りたくなっていきます。全部の知識が身に付くと子供にも説明ができ、ちょっとした博識になれるでしょうか。
みんなのレビュー
多摩六都科学館が作るこのシリーズは本当に写真が綺麗で好きになる。難しい話も最小限に抑えられているし解説もわかり易い。特に本書で特徴的なのは、その美しいオーロラや天の川銀河、いくつもの星座や星雲、それに流星群が撮影された場所が書いてあることと、それらがいつ、どのように見えるか、さらには「絶景!星空観光スポット」として日本の各地が紹介されていること。私もカメラを持って出掛けたくなります!
引用元:読書メーター
星座の本まとめ
子供の頃に学習した星座や天体を、あらためて読み物として楽しみたいなら『世界でいちばん素敵な夜空の教室』がおすすめです。大人目線で星座にアプローチすると、さらにスケールの大きい世界が広がることでしょう。
美しい星の写真集で心癒されたいのなら『星座の事典』は如何でしょうか。プラネタリウムにや旅行に行く前に下調べをするのにも使えます。お子様に読み聞かせるのにも役立つことでしょう。
星座について専門的なことを知りたい方は『星の辞典』などの辞典本をおすすめします。辞典本を読みつつ、写真の美しい『世界で一番美しい深宇宙図鑑:太陽系から宇宙の果てまで』をパラパラとめくると、星の世界にどっぷりと浸れるはずです。
星座と向き合う充実した時間をぜひご堪能ください!