「太平洋戦争について知りたいけれど、たくさん本がありすぎてどれを読んだらいいのかわからない……」
太平洋戦争は近代の日本が体験した最大の戦争で、現代まで影響を与えている出来事です。太平洋戦争については膨大な数の書籍が出版されていますが多すぎて、どれを読んだらいいのかわからないのではないでしょうか。
ここでは、太平洋戦争に関する本を全く知らないという入門者向けから中級者向け、上級者向けに分けて紹介していきます。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
入門者向け
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 15 戦争、そして現代へ 昭和時代~平成
読んでみて
角川まんが学習シリーズ全15巻の最終巻で、第二次世界大戦の勃発から太平洋戦争、敗戦、そして戦後の復興から現代までの道筋がマンガで解説されています。
このシリーズは歴史のおおまかな流れを掴むということに重点を置いているため、太平洋戦争についてあまり知らない人が最初に読むのに最適な本です。
みんなのレビュー
小学生のための本。わかりやすいです。小中はぼーっとしていたし、高校も歴史はふわっとやっただけなので体系的に学べて勉強になりました。専門関連や映画鑑賞で勝手に溜まった近現代の歴史知識に流れを作ってもらえた感じ。この書籍では「戦争駄目だよね」ということが一貫して書かれています。植民地になったことのない稀有な国だということもよく分かりました。しかしWWⅡ以降の日本は戦争に向けて着実に歩んでいるのですね。今度のステップは〈有志連合〉。日本は馬鹿な選択をせず同盟国と友好国を結ぶ立場に立ってほしいな。
引用元:bookmeter
増補版 太平洋戦争通史 ―開戦決定から降伏調印まで一三七九日の記録―
読んでみて
太平洋戦争の経過について時系列にそって解説した本で、入門書として最適。真珠湾攻撃による開戦から、各戦場における戦い、原爆投下など細かく341項目ものエピソードに分けられ、1つ1つがわかりやすくまとめられています。
それぞれの解説は決して長くはありませんが、事実を客観的に述べることによって、太平洋戦争の全体像を俯瞰的に学ぶことができます。
みんなのレビュー
なし
太平洋戦争
読んでみて
歴史関係の書籍に定評のある中公新書から発売されている太平洋戦争の入門書。著者が、日本国内からアメリカ、太平洋にある各地の戦場跡にて収集した膨大な資料をもとに太平洋戦争の実像を浮かび上がらせます。
地図や図表も豊富で、開戦から戦闘の経過、終戦まで太平洋戦争に全般的な知識を学ぶことができます。人物に関する面白いエピソードも書かれていて、読み物としても楽しむことができます。
みんなのレビュー
なし
図説 太平洋戦争
読んでみて
この本は開戦から終戦までの太平洋戦争の流れが、この本の売りでもある豊富な図やカラー写真とともに解説されているため、入門書として最適です。
当時のアメリカ国内での動きや中国戦線についての記述があるのが他の入門書と違うところで、太平洋戦争について様々な視点から学びたい人にオススメです。
みんなのレビュー
今まで見たことのない戦地の写真がたくさんあって、「戦争ってこういうことなんだ」と思わせるものでした。悲惨で悲しい写真ではあったけど、そういう写真は見たくないと思ってきたけど、事実を知るには私には必要なことだと思いました。
引用元:bookmeter