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イギリス国教会とは?成立や教会のしくみを歴史年表つきで解説

「イギリス国教会てどんな宗教?」
「イギリス国教会ってキリスト教とは違うの?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。イギリス国教会という、イギリス独自の宗教があることを知らない方もいるかもしれません。イギリス国教会は16世紀にイングランド王ヘンリー8世の時代に成立し、エリザベス1世の時代に確立されました。

イギリス国教会の始まりは、ヘンリー8世が王妃キャサリン・オブ・アラゴンと離婚し、アン・ブーリンと再婚するためであったということからも分かるように、教義的な理由でなはく政治的な理由がきっかけでカトリックから分離し、成立した宗教です。そのため、イギリス国教会の最高権威者は、王または女王となります。

今現在もイギリス王室が属する宗教であるイギリス国教会について、イギリス王室に魅了され、王室の歴史に関しての本を読み漁った著者が、国教会の成立の歴史やヘンリー8世について、詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

イギリス国教会とは

イギリス国教会の聖地カンタベリー

まずはイギリス国教会の概要や組織体制などを紹介していきます。

イギリス国教会の概要

ロイヤルファミリーが属する国教会

イギリス国教会とは、16世紀にイギリス宗教改革によって成立したイギリス国王を最高権威者とする教会とその信者のことで、名誉革命後は国家宗教として確立しました。もともとカトリック教会の国であったイングランドで、テューダー朝の王であるヘンリー8世がカトリック教会から離脱したことにより始まり、エリザベス1世の時代に独立した教会となりました。

イギリス国教会は教義的にはカルヴァン派に近く、カトリック教会の儀式との共通点が多く、プロテスタント諸派とも異なります。最大の特徴は、イングランド(イギリス)の統治者が教会の首長であるということで、イギリスロイヤルファミリーは皆、イギリス国教会の信徒です。

イギリス国教会組織とは

ウェストミンスター寺院

イギリス国教会が管轄する地域は、グレートブリテン島・マン島・チャンネル諸島・ジブラルタル外地教区です。

イギリス国教会組織には、イングランド南部を管轄する「カンタベリー管区」と北部を管轄する「ヨーク管区」の2つの管区があり、それぞれの管区で、大主教が選ばれ代表となります。この2つの管区の大主教は、それぞれの管区の管轄者として聖職会議を招集し、大主教裁判所を主管します。

さらに、それぞれの管区の中で教会行政の基本的な単位であるいくつかの教区に分かれ、各教区で主教が選出され、管轄します。重要な決定をおこなう教会会議の総会は、1月にロンドンで、7月にヨークで開催され、カンタベリーとヨークの管区会議、主教会議、聖職者会議、信徒会議から参加があります。

イギリス国教会の教義は

国教会の総本山カンタベリー大聖堂

イギリス国教会は聖書を基本としていますが、教義的立場は、1888年のランベス会議で承認された「聖公会綱憲」に示されています。この「聖公会綱憲」には、

  1. 神の啓示としての「旧約・新約聖書
  2. 初代教会が作成したニカイア・使徒両信条
  3. 洗礼と聖餐
  4. 使徒継承に基づく主教、司祭、執事の3聖職位の遵守

が書かれています。

礼拝様式は1549年に作成され、一度はプロテスタント的方向で改正されましたが、オックスフォード運動以後は、日曜日の主要礼拝も聖餐式となるなど、祈祷書もカトリック的方向で改正されています。

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