【24年1月最新】間違いなく面白いファンタジー小説おすすめランキングTOP24

「ファンタジー小説ってどんな作品があるんだろう」
「海外の作品も読んでみたい!」

近年、ファンタジー小説を原作にした映画作品やテーマパークが人気を集めています。例えば、2020年8月31日に閉園した東京都の遊園地「としまえん」の跡地には、世界で二番目となるハリー・ポッターシリーズのテーマパーク「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」の建設が予定されています。

日常世界とは違う異世界を駆け巡るファンタジー小説は、子供や大人にとっても胸を躍らせる作品が数多く存在します。そこで今回は、子供の頃からファンタジー小説を読み続けてきた筆者がおすすめするファンタジー小説24冊をランキングにしてご紹介いたします。

日本・海外にこだわらず、さまざまなタイプのファンタジー小説を選びました。映像化した人気の作品もご紹介しています。選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊【ジャンルや感情、気分別に紹介】

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

24位:サブリエル 冥界の扉

読んでみて

1995年から2003年にかけて刊行されたオーストラリアの作家ガース・ニクスによるダークファンタジー作品「古王国記」の第1作目。主人公であるサブリエルは、魔術師「アブホーセン」である父に異変が起きたことを感じ取り、1人、古王国へと旅立つ…という物語。

ダークファンタジーらしく、どこか暗くて不気味な世界観が広がる情景となっていますが、主人公のサブリエルが明るく普通の少女らしいところもあるので、そこまで暗い雰囲気にならずに読める作品となっています。

みんなのレビュー

なかなかよくできたダークファンタジーでおもしろい。冥界へと降り、音色によって効果の違うベルと剣を手に死霊と対峙する。チャーター魔術、フリーマジック、ネクロマンサーなどのワードにしっかりとした説明がなく、上巻ではすべての世界観はまだ見えてこない。頭の中に浮かぶ景色のイメージは暗めだけど、主人公の少女は明るめなので、それほどのダーク感はなくて読みやすい。続いて下巻へ。

引用元:読書メーター

23位:アラビアン・ナイト

読んでみて

1706年にイギリスで出版され、日本では「千夜一夜物語」という名称で広まったイスラム世界における説話集。ペルシャの王であったシャフリヤールという人物が、妻であるシェヘラザードへ毎晩興味深い物語を語る、という形式で構成された物語。

代表的な話として「船乗りシンドバッド」「アラジンと魔法のランプ」「アリババと四十人の盗賊」といった作品などが収録されております。ちなみに、千夜と言われていますが、収録されているのは282作品となっています。

みんなのレビュー

出口治明さんの「教養は児童書で学べ」から選書。何で今まで読まなかったのかと思うくらい面白かった! アラブ人のたくましさがふんだんに盛り込まれている内容。苦難に直面しても、悲壮感に漂うことなく、希望や野望に向かっていく様は、読んでいてワクワクする。物語だから楽しくあることが重要ですが、大変な経験をした人をねぎらう文化や、約束は絶対に守る義理がたい性質、型にはまらない思考など、勉強になることが多かった。 そこここにある映画よりも100倍楽しい内容で、寝不足注意です。

引用元:読書メーター

22位:アルスラーン戦記

読んでみて

1986年から2017年まで刊行された田中芳樹さん原作の大河ファンタジー小説。パルス王国の心優しき皇太子であった主人公・アルスラーンは、ルシタニア王国の侵攻により祖国を失います。アルスラーンは仲間を集め、パルス王国奪還を目指しますが…という物語。

中東のような世界観が舞台となっている作品で、国家間の争いや歴史背景などが細かく練り込まれた作品です。また、「鋼の錬金術師」の作者である荒川弘さんが作画を務めた漫画版も連載中なので、そちらでも楽しむことが出来る作品となっています。

みんなのレビュー

アルスラーン戦記、2回目の再読中。やっぱり面白いー!スタートから33年(同い年!!)、1巻から完結巻まで一気に読めることを幸せに思う。シリアスなのに、アルスラーンの周りにいる面々のコミカルさなどのバランスが、ホント好き。敵方のヘタレ王子(笑)も好き。ここからまた魅力的なキャラたちが登場するので、再読楽しみます^^

引用元:読書メーター

21位:エルマーのぼうけん

読んでみて

1948年にアメリカの作家ルース・スタイルス・ガネットが出版した児童文学作品。主人公で9歳の少年であるエルマーは、ある時、野良ネコを助けると、そのネコからどうぶつ島という場所に捕らえられているかわいそうな竜の話を聞き、竜を助けに行きます…という物語。

本作の続編に「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」と2作品が出版されております。子供や大人も楽しめる分かりやすい物語となっているので、読み聞かせなどにおすすめです。

みんなのレビュー

こどもが絵本から活字の本に興味を持ち始め、どんな本が良いかなと探しているうちに出会った一冊。名作だけれども、自分がこどもの時には読んだことがなかった児童書。 こどもも黙々と読み始めたものの、慣れない本なので1度には読みきれず、そうこうしているうちに、個人的にも気になり、こどもが寝入ってから試し読みを。 イメージを膨らませながら、読む練習になりそうなりそうです。

引用元:読書メーター

20位:九年目の魔法

読んでみて

1994年に刊行されたイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学作品。大学生である主人公・ポーリィはある事からふと自分の記憶が食い違っていることに違和感を覚えます。そして、失われた9年間の記憶を取り戻そうとするのですが…という物語。

ダイアナ作品には他にもジブリ映画にもなった「ハウルの動く城」などがありますが、どれも少し難解な設定なので、何度も読むことにより物語の奥深さを体験することが出来るのが魅力的な作品となっています。

みんなのレビュー

19歳の主人公ポーリィが、自分の記憶がすり替えられていることに気付くところから、物語は始まります。 ポーリィが10歳の時、偶然紛れ込んだ葬式で出会った年上の男の人リンさんとの、出会いからの9年間を振り返っていくんですが、物語の根幹はファンタジーであるものの、なかなかファンタジーっぽくない構成な上、難解なストーリーで読み進めるのに苦労しました。 それなのに引き込まれる面白さがある不思議なお話でした。 話の折々に出てくる児童文学作品を読んだことがあると、もっと楽しめたのかな。

引用元:読書メーター

19位:空色勾玉

読んでみて

1988年に福武書店から出版された萩原規子さんのデビュー作品。輝の大御神が治める場所、羽柴の里に暮らしている主人公の少女・狭也がある時、輝と敵対する闇の一族の一行と出会い、その一行から狭也が生まれた時に持っていたとされる空色の勾玉を渡され…という物語。

日本神話モチーフに描かれた作品でありながらも、主人公や登場人物たちの人間味溢れる部分に惹かれる作品となっています。また、「白鳥異伝」「薄紅天女」と合わせ「勾玉三部作」と呼ばれており、合わせて読むことでより楽しめます。

みんなのレビュー

勾玉三部作①。日本神話とファンタジーを融合したような世界観が好みだ。主人公の狭也は自らの運命に戸惑い悩み、時には間違えた選択をしてもそれを正して進んでいく。狭也と稚羽矢のお互いへの信愛を自覚してからの展開が良かった。輝と闇の闘い。きっと本来はどちらもあるべきものなんだろう。人に混じって闘っている神たちも怒りや悲しみの情を持ち、この作品の中ではある意味とても人間らしい。そこも魅力なんだと思う。

引用元:読書メーター

18位:エラゴン 遺志を継ぐ者

読んでみて

2003年に刊行されたアメリカの作家クリストファー・パオリーニのファンタジーシリーズ「ドラゴンライダー」シリーズの第1作目。カーヴァホールという農村で育った青年・エラゴンはある時、ドラゴンの卵を発見し、家へと持ち帰ったのですが…という物語。

壮大な世界観とドラゴンと協力しながら成長していく王道のファンタジーといった所が魅力の作品。また、本作は2006年に映画化されており、日本語吹き替え版では俳優の山田孝之さんが主演を務めております。

みんなのレビュー

約15年ぶりに読了。僕が読書にハマるきっかけになったといっても過言ではない本作。小学生の頃、図書館に入荷された本書を手に取り本書が生み出す魅力の数々に読書の素晴らしさを体感した。壮大なアラゲイジアの世界、主人公エラゴンと物語の核ともいえる魅力的なドラゴン「サフィラ」、2人の出会いから旅路にかけて紡がれる信頼と成長、待ち受ける数々の苦難と絶望に抗い歩み続ける物語は、一口に目を輝かせるような冒険というわけでもなく葛藤や苦慮もあり、どっぷりと世界に入り込むことができる。 思い出もあり大好きな作品だ。

引用元:読書メーター

17位:デルトラクエスト

読んでみて

2001年から刊行されたオーストラリアの作家であるエミリー・ロッダの小説。日本では、2002年から刊行が始まりました。デルトラ王国に伝わるベルトが破壊され、王国は影の大王が支配を始めました。鍛冶屋の息子であるリーフは、バルダ、ジャスミンと共に7つの魔境へと旅立つ、という物語。

オーストラリアにて優秀なSF,ファンタジー小説などに贈られるAurealis賞にて2001年度のPeter McNamara Convenors’ Awardに輝くといった実績のある作品で、物語も王道のRPGのような世界観のファンタジー作品となっております。

みんなのレビュー

小さい頃流行っていたけれど、読む自信がなく手を出せなかったので、今になって読む。「〜クエスト」と聞いて心躍るのは私だけではないはず。伝説の宝石によって守られ平和だったはずの世界。宝石が何者かによって世界中に散り散りとなり、今までの平和がただのまやかしだったことが露わとなり、世界は影に覆われる。かつて鍛冶屋に救われた世界を今再び鍛冶屋の息子が救うのか。ベタベタな展開だけれど、これぞ冒険ものとワクワクする。最後まで読もうっと。

引用元:読書メーター

16位:グイン・サーガ

読んでみて

1979年から2009年の栗本薫さんが逝去されるまで刊行されたヒロイック・ファンタジー小説。豹頭の戦士である主人公・グインを中心に、架空の世界を舞台に様々な人間模様や国家間の戦いなどを描いた大河物語。外伝などを含めて100巻以上にも渡る作品となっています。

原作者である栗本さんが亡くなって以降、未完となっていた作品でしたが、その後、他の作家による続編が発表され、2020年現在も新作が刊行され続けております。

みんなのレビュー

大導寺シリーズやBLは読んだことがあるけれど、著者の作品でおそらく1番有名であろう、本シリーズは未読でした。思いたって読み始めたら面白過ぎて一気に読了。モンゴールに滅ぼされた神聖帝国パロの王家の生き残り、リンダとレムス2人の姉弟が豹頭の異形の戦士・グインと共に呪われた砦を脱出するまでが第1巻。かなり絶望的な状況が何度もありながら、グインが圧倒的に強くて頼れるので、ハラハラしながらもどこか安心して読めました。個人的に、トーラスのオロとグインの間に芽生えかけた友情のような何かもすき。2巻も楽しみです

引用元:読書メーター

15位:ブレイブストーリー

読んでみて

2003年に角川書店から刊行された宮部みゆきのファンタジー小説。主人公・三谷亘は普通の小学5年生です。ある時、幽霊ビルの噂を聞き、そのビルへやってくると、大きな扉がありました。その扉を開くと、そこには現実とは違う世界が広がっていて…という物語。

王道ロールプレイングゲームのような世界観を旅する物語ですが、その目的がとても生々しく、宮部みゆき作品らしい人間臭い内容が魅力的な作品です。また、2006年にはアニメ映画化されており、主人公の三谷亘は松たか子さんが演じられております。

みんなのレビュー

誰でも、子供の頃に一度は夢見る異世界での冒険。亘は、ゲームが好きで少し厳しい両親と暮らす5年生の普通の小学生。近所にある建設途中で工事がストップしているビルの幽霊騒ぎを解明しようと親友のカッちゃんと夜中にビルまで行きビルオーナーの娘に会い仄かな恋心を抱く。また、隣のクラスに来た、転校生はカッコよく、勉強もできる。が、亘には何故か冷たい。夏休みも近づいてきた日に、亘の父親は家を出て行ってしまい、平穏な日々が崩れ去る。亘は、転校生の導きで幻界で願いを叶えてくれる女神を探す旅に出る。冒頭長いなー。

引用元:読書メーター

14位:銀河英雄伝説

読んでみて

1982年11月からトクマ・ノベルズから出版された田中芳樹さん原作のSF小説。遥か未来、人々が銀河へと進出する時代に、人類は二つの陣営に分かれて大きな戦争を起こしておりました。一つは、貴族などが支配する銀河帝国。もう一つは、共和主義の人々が集まる自由惑星同盟。

150年の間、膠着状態にあった両陣営でしたがラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの登場により、戦争は大きく動き出します…という物語。アニメ版などでも人気を博し、2018年からは新作となる「銀河英雄伝説 Die Neue These」が制作されました。

みんなのレビュー

再読 何度読んでも面白い。現在へのメッセージが沢山つまっている。 腐敗した民主制下でそれを守るために戦う自由惑星同盟、偉大な皇帝を冠し覇業を推し進める帝国軍、中立を保ちながら経済活動をになうフェザーン商人、地球教という宗教集団、様々な要素が絡まりあった圧巻の一大歴史絵巻。 「国家が自ら定めた法にそむいて個人の権利を侵そうとした時、それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ。なぜなら民主国家の市民には、国家の侵す犯罪や誤謬に対して異議を申し立て、批判し、抵抗する権利と義務があるからだよ」 –本文中より

引用元:読書メーター

13位:彩雲国物語

読んでみて

2003年10月から2011年7月まで角川ビーンズ文庫から刊行された雪乃紗衣さん原作のライトノベル作品。架空の国である彩雲国が舞台となっており、名家の生まれでありながら貧乏な生活をしていた主人公・紅秀麗があることから王の教育係をすることになり…という物語。

古代中国風な世界観が特徴的な作品で、「史記」「三国志演義」「水滸伝」といった中国が舞台となった作品の要素などがモチーフのエピソードも登場します。ライトノベルという事もあり、ファンタジー小説初心者という方にもおすすめの作品です。

みんなのレビュー

【図書館本】文庫では初めまして。豆版既読。とりあえず最後まで完走したくて再読を始めた。図書館になら全巻あるだろうと思ったのに、文庫って10巻までしか出てないのね。追いついたらどうしよう? 豆版どこまで持ってたっけ? この辺りはだいぶ読み込んだので覚えてる。雑穀ご飯とかで線の入った麦を見ると冒頭の秀麗ちゃんのセリフを思い出す。麦はしゃべりません、の静蘭のツッコミ付き。妄想捗るし、夢小説も読みたくなってきたなぁ。昔は良く読んでた懐かしい。2巻も借りてるのでサクサク読もう。

引用元:読書メーター
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