いくつ答えられる?ダヴィンチクイズ

小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊【ジャンルや感情、気分別に紹介】

「読書は苦手だけど、たまには本でも読んでみようかな・・・」
「けれど、どんな小説を選べば面白い作品に当たるんだろう?」
「いまの気分に合った小説が読みたいな・・・」

このように考えて書店の棚をみてみたり、Amazonで検索してみたりする人も多いではないしょうか。しかし世の中に小説は星の数ほどあり、そのなかで自分が面白いと思える小説をピタリと探し出すのは至難の技ですよね。もういいや…と諦めたくなることも少ないです。

そんな方のためにこの記事では、『あなたの “いま”の気分にぴったりの小説が選べる』ように、『気分別』で、おすすめの作品をまとめました。

小説を愛してやまない弊社「小説ヲタク」25名に実際にアンケートにご協力いただきました。きっと、あなたにぴったりの作品がみつかるはずです!

おすすめの小説の選び方

どんな小説が面白いの?

まず最初に、「面白い小説」を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。思い浮かぶだろう小説の選び方をいくつか挙げてみます。

  • “作家”から選ぶ
  • “話題・人気なもの”から選ぶ
  • 芥川賞などの”受賞作”から選ぶ
  • “ドラマや映画”などになったものから選ぶ
  • 小説を読んだあとの”なりたい気分”から選ぶ

どの選び方でも間違ってはいませんが、小説初心者には、「なりたい気分から選ぶ」というのをおすすめしたいです。というのも、書店などでよく見かける「いま話題・人気の小説!」などの小説は読書に慣れている人たちの間で話題になっている可能性を秘めているので、必ずしも読みやすいものばかりではなかったりします。

『人気』の本は玄人向けのことも多々。挫折することも少なくない。

それよりも、小説を読んで自分がなりたい気分から選ぶとスムーズに読めることが多いです。

ご紹介する小説の切り口

気分で小説を選んでみよう

これからご紹介する小説は、次のような切り口で選んでいます。いまのあなたの気分にあう部分をぜひクリックしてみてください!

“爽やかな気分”になれるおすすめ青春小説7選

風が強く吹いている

読んでみて

三浦しをんの『風が強く吹いている』は、箱根駅伝を舞台にした大学生の青春小説です。2006年に出版された後、漫画や舞台、実写映画やアニメなどになったことからもその人気ぶりがうかがえます。

物語は藤原走(カケル)と清瀬灰二(ハイジ)の2人の大学生を中心に展開していくのですが、2人の周囲の登場人物も個性豊かで思わず好きになってしまいます。陸上経験のないメンバーが大半という状態のなかで、10人はどのように箱根駅伝を目指していくのでしょうか。自分の限界に挑んでいくことで仲間たちとつながっていく、青春の醍醐味が凝縮された小説です。

みんなのレビュー

 元々駅伝はよく見ていたが、急場の10人で臨むという展開はどう考えてもあり得ない。 それを踏まえてもランナーの想いや、走る際の過去を振り切っていく勢いは清々しい。

引用元:読書メーター

屋上のウインドノーツ

読んでみて

「文化部を舞台にした小説を読みたい!」という人は、額賀澪(ぬかが みお)の『屋上のウインドノーツ』はいかがでしょうか。高校の吹奏楽部を舞台にした小説で、額賀は第24回松本清張賞を受賞しています。

1人で入学した高校の屋上で、給前志音は吹奏楽部の部長・日向寺大志と出会います。「何かが変わるかもしれない」という予感のもと飛び込んだ吹奏楽部で、志音は「東日本学校吹奏楽大会」を目指すことになります。現役で吹奏楽部員の学生さんも、学生時代に部員だった社会人も感情移入できるリアルな設定が魅力の小説です。

みんなのレビュー

GO

読んでみて

金城一紀の『GO』は2000年に出版され、その年の直木賞を受賞した青春小説です。2001年には窪塚洋介の主演で映画化され、日本アカデミー賞などを総なめにしました。

主人公の杉原は在日コリアンの高校3年生です。小さいころから父親に叩き込まれたボクシングで喧嘩に明け暮れる日々を起こっていたのですが、風変わりな少女・桜井と出会ったことで毎日が少しずつ変わり始めます。日本に確かに存在する「差別」「偏見」を、そしてその受容を描いた作品です。

みんなのレビュー

ガールズ・ブルー

読んでみて

延べ1000万部を超えた大ヒット作『バッテリー』シリーズで有名なあさのあつこ。青春小説を書かせたらピカイチの作家が女子高生を主人公に描いた作品が『ガールズ・ブルー』です。

落ちこぼれ高校に通う幼馴染3人組の理穂・美咲・如月。誕生日を目前に彼氏に振られたり、天才肌の兄といつも比べられてしまったり、17歳の夏はいろいろありますがそれぞれに輝いています。一人ひとりの葛藤とその受容はリアルで、現役の高校生は共感を、大人になった人は懐かしさと淡い胸の痛みを覚えるはずです。

みんなのレビュー

四畳半神話大系

読んでみて

少しぶっとんだ世界観の青春小説を読みたいなら、森見登美彦の『四畳半神話大系』がおすすめです。2005年に出版されたこの作品は、2010年にはテレビアニメにもなりました。

学生にとって、どの部活やサークルに入るかは学生生活を大きく左右する大事な決定ですよね。『四畳半神話大系』では京都大学3回生の主人公「私」が、1回生のときに選んだサークルによって自分の大学生活がどのように変わっていったか、その可能性をパラレルワールドの手法を使って語っていきます。奇想天外な森見ワールドが炸裂している青春小説です。

みんなのレビュー

森見作品に共感する大学生活には何がなんでもしたくなかったが、夢叶わず。大爆笑小説。大共感小説。

引用元:読書メーター

夜のピクニック

読んでみて

学校生活といえば体育祭や文化祭などのイベントごとはつきものですよね。恩田陸が2004年に発表した『夜のピクニック』では、とある高校のちょっと変わった伝統行事「歩行祭」を通して高校生の青春模様が描かれています。2006年には多部未華子の主演で映画化もされました。

「歩行祭」は、全校生徒が丸1日かけておよそ80キロを歩き通すという行事です。高校最後の歩行祭、3年生の甲田貴子はある決意を胸に参加していました…。高校生という人生における特別な時期独特のまばゆさが表現されていて、読み終わるとなんとも爽やかな気分に浸れます。

みんなのレビュー

夜通し80kmを歩く強歩大会を通じて、進路、恋愛、友情、嫉妬、などなど悩みを打ちあけ共有しあいながら一歩一歩ゴールに向っていく。高校生が何を思い何かを感じて少しづつ成長していく。 一日だけの行事の中に素敵な青春群像を描いている読後感爽やかな小説。 

引用元:読書メーター

キャッチャー・イン・ザ・ライ

読んでみて

ここまで大学生や高校生が主人公の小説を紹介してきましたが、青春小説は何も学生だけのものではありません。J.D.サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は、高校を追い出された17歳の少年が主人公です。このタイトルに聞き覚えがなくても、『ライ麦畑でつかまえて』というとなんとなく聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

この作品には主人公のホールデン・コールフィールドがクリスマス前に高校を退学になり、さまざまな人たちと出会いながらニューヨークの街をめぐる様子が描かれています。社会や大人たちと折り合いをつけられず、その対局である子供たちの純粋さを愛するホールデンの心情には、誰もが覚えがあるのではないでしょうか。1951年に出版された小説ですが、今も昔も若い読者の心を捉えて離さない名作です。

みんなのレビュー

世俗的なものに徹底的に反抗し、弱く純朴なものに寄り添おうとするホールデン。大人と子供の狭間で揺れる思春期の心情が描かれており、学生時代に読んでおきたかった…と悔やまれる。

引用元:読書メーター

“キュンキュンしたい”ときにおすすめ恋愛小説7選

阪急電車

読んでみて

有川ひろ(有川浩)の連作短編集『阪急電車』は、兵庫県にある阪急今津線を舞台に、乗客たちが繰り広げる小さなエピソードを描いた作品です。阪急宝塚駅から西宮北口駅までの8つの駅での出来事が1往復分の全16話で描かれています。

阪急今津線の宝塚駅から北口駅までは、およそ15分。その間に描かれる恋模様は、恋の始まりもあれば別れの兆しもあります。けれども、そのとき乗り合わせただけの乗客たちの人生が少しずつ重なってやがて希望の物語が見えてくるさまにキュンとしますし、なにより「人生も捨てたものじゃないな」と心を温めてくれます。

みんなのレビュー

登場人物の感情描写がとても繊細。さすがは有川先生。ただの短編集かと思いきや、個人の物語が、他者の物語と交わって新たな物語へと展開していく点は特に趣向が凝らされていたように思います。

引用元:読書メーター

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

読んでみて

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は2014年に出版された七月隆文の小説です。2016年には福士蒼汰と小松奈々の主演で映画化もされました。

京都の美術大学に通う主人公・南山高寿は、通学電車で出会った福寿愛美に一目ぼれ。勇気を出して声をかけ恋人同士になるのですが、ことあるごとに涙を流す彼女には大きな秘密があったのでした…。この少し不思議なタイトルの意味が分かると涙腺が決壊してしまう、感涙必至の恋愛小説です。

みんなのレビュー

恋愛寫眞 もうひとつの物語

読んでみて

純愛小説の名作が多い市川拓司。ここでご紹介する『恋愛寫眞 もうひとつの物語』は、2003年に発表された映画「恋愛寫眞 Collage of our Life」とコラボレーションの形で書かれた作品です。この作品を原作とした映画「ただ、君を愛してる」も2006年に発表されています。

大学生の瀬川誠人は、イノセントな雰囲気が漂う同級生・里中静流と出会います。誠人には片思い中の女性がいたのですが、静流は誠人に思いを寄せるようになり…と書くと三角関係の話のようなのですが、物語の後半で静流の秘密が明かされると胸が締め付けられるほど切なくなります。クライマックスで誠人が出会う女性の言葉が心に沁み、人との出会いや関係を大切に慈しみたくなる作品です。

みんなのレビュー

百瀬、こっちを向いて。

読んでみて

『夏と花火と私の死体』『GOTH』シリーズなどで有名なミステリー小説家・乙一(おついち)。彼のいくつかある別名義の1つ・中田永一の名前で書かれたのがこの恋愛小説集『百瀬、こっちを向いて。』です。表題作は2014年には早見あかりの主演で映画化もされています。

表題作のほか、「なみうちぎわ」「キャベツ畑に彼の声」「小梅が通る」の全部で4作品が収録されています。どの作品もラストシーンが素敵で、読後感が爽やかです。今まで恋愛小説をあまり読んでこなかった人には特におすすめの作品です。

みんなのレビュー

6年前くらいかな… 友達のオススメで読みました。 短編で、ちょっぴり切なさがあり、ちょっぴり微笑むことができました。

引用元:読書メーター

勝手にふるえてろ

読んでみて

2004年に史上最年少で芥川賞を受賞した綿矢りさ。彼女が2010年に発表した『勝手にふるえてろ』は、恋愛経験のない26歳OLが理想の恋愛と現実との間で悩むお話です。2017年には松岡茉優の主演で映画化もされています。

主人公の江藤良香(ヨシカ)は中学2年生のときから同じ男の子に片思いしているのですが、そんな彼女の前についに熱烈に愛してくる男性が現れます。もはや理想となっている片思い中の彼と現実に告白された男性の間で揺れる主人公の気持ちに覚えがある人も多いのではないでしょうか。時に妄想が爆発してしまう主人公はキュートで愛しく、読み終わった後少し恋愛に前向きになれます。

みんなのレビュー

26歳の「こじらせ女子」良香のむきだし喜怒哀楽に、はじめは笑いながら、だんだん泣けてきました。気づけば、私は昔からの友達のような気持ちになっていて、彼女の歪な感情も何もかも、可愛くてたまらなくなっていました。

引用元:読書メーター

言い寄る

読んでみて

田辺聖子の「乃里子シリーズ」第1弾の『言い寄る』。発表されたのは1973年と今から半世紀近くも前ですが、今なお読み継がれる田辺の最高傑作です。「乃里子シリーズ」はこの後に『私的生活』『苺をつぶしながら』と続きます。

主人公は31歳のフリーデザイナー・乃里子。仕事もうまくいっているうえ、素敵な男性たちにも言い寄られて絶好調の日々を送っているのですが、長年に渡って愛している幼馴染の五郎にだけはどうしても言い寄ることができません…。男性が読むと女性不信気味になるかもしれませんが、女性は熱く共感を覚えるに違いない恋愛小説です。

みんなのレビュー

センセイの鞄

読んでみて

川上弘美の『センセイの鞄』は、2001年に谷崎潤一郎賞も受賞した長編恋愛小説です。「恋愛小説」と書きましたが、どちらかというと純文学として受け入れられているように思います。純文学作品にも恋愛を主題に取り上げたものが多くあり、この『センセイの鞄』はその代表作といえます。

主人公の大町月子(ツキコさん)は、行きつけの居酒屋で高校のころの古典の先生だった「センセイ」こと松本春綱と再会します。およそ30歳も年の離れた2人でしたが、最初はいい飲み仲間として、徐々に男性と女性として互いを意識していきます。主人公は30代後半、センセイも60代後半という大人の恋愛ですが、もどかしくそして穏やかで、ずっと読んでいたくなります。

みんなのレビュー

とても面白かった。 ふわふわの空気感。とぼけた感じ。 ツキコさん。センセイ。 二人の会話が今でも近くで聞こえるような余韻。 終わり方も大変良かった。

引用元:読書メーター

【思い切り笑いたいときに】コメディ小説5選

陽気なギャングが地球を回す

読んでみて

推理小説を多く発表している伊坂幸太郎。実はコメディタッチの作品も高い人気を誇っています。ご紹介する『陽気なギャングが地球を回す』もその1つです。

「嘘が見抜けてしまう」「正確な体内時計をもつ」など、特殊能力をもつ4人組の強盗が主人公です。その天才的な能力を生かして「人を傷つけない」をモットーに強盗を働いていたのですが、あるとき誤算が生じてなんと盗んだお金が別の強盗犯に横取りされてしまいます。4人は奪還計画を立てるのですが…『陽気なギャングの日常と襲撃』『陽気なギャングは3つ数えろ』と続く、大人気シリーズの1作目です。

みんなのレビュー

憎めない銀行強盗団に降りかかるトラブルを描いた穏やかめのドタバタ劇。クスリと笑える会話が楽しめます。張られた伏線の回収は見事でした。

引用元:読書メーター

ステップファザー・ステップ

読んでみて

先ほどは強盗の話でしたが、次にご紹介する『ステップファザー・ステップ』は泥棒が主人公です。作者の宮部みゆきは『ブレイブ・ストーリー』『火車』など様々なジャンルの物語を書き分けるストーリーテラー。彼女の作品のなかでもこの『ステップファザー・ステップ』は上川隆也主演でテレビドラマ化もされたロングセラーです。

主人公の「俺」はプロの泥棒なのですが、ひょんなことから中学生の双子の兄弟・哲と直の父親代わりをすることになります。最初は不服に思う主人公が、徐々に双子を大切に思うようになっていく様子は微笑ましいです。7つの物語で構成されている連作短編集なので、気軽に読み始めることができます。

みんなのレビュー

憎めない双子くんたちと双子くんたちに振り回される泥棒(主人公)がわけあって親子として過ごしていく。双子ならではのストーリーもあったり、最初は嫌がっていた主人公が子供たちにだんだん感情移入していったりと最後まで楽しく読めた。

引用元:読書メーター

イン・ザ・プール

読んでみて

奥田英朗の人気作「精神科医 伊良部シリーズ」の第1作『イン・ザ・プール』。破天荒な精神科医・伊良部のもとを訪れる患者たちを主人公にした連作短編集です。2005年には松尾スズキ主演で映画化もされました。

伊良部総合病院の地下にある「神経科」には、色白デブでマザコン、注射フェチで傍若無人な精神科医・伊良部のもとを訪れる患者が後をたちません。彼らはそれぞれに困った精神症状を抱えているのですが、伊良部の破天荒な治療法でなんだか治ってしまうのです。このシリーズは『空中ブランコ』『町長選挙』と続いています。

みんなのレビュー

奥田さんの作品はじめて読んだけど、良かった!大満足!最初はバカバカしい話だと思って読んでたけど…精神科に来る患者さんの悩みは、実は誰にも当てはまるようなことだった。

引用元:読書メーター

永遠のジャック&ベティ

読んでみて

ユーモア溢れる推理小説を書いたら天下一品の清水義範。『永遠のジャック&ベティ』は、そんな清水の知的かつバカバカしい笑いでいっぱいの短編集です。

表題作は、英語の教科書の登場人物としてお馴染みのジャックとベティが主人公。彼らが50歳になって再会したとき、彼らの言語も中学英語レベルまで戻ってしまいます。「あなたはベティですか」「はい、私はベティです」のような会話でジャックはベティを口説くことができるのでしょうか?…身近な世界がおかしな物語に変わる、小説を読む面白さを教えてくれる1冊です。

みんなのレビュー

69 sixty nine

読んでみて

村上龍の自伝的小説『69 sixty nine』は、長崎県佐世保市を舞台にした高校生が主人公の作品です。1990年に出版され、2004年には妻夫木聡の主演で映画にもなりました。村上は「これは楽しい小説である」と語っていて、読んでいると書くのも楽しかっただろうなと思えます。

ベトナム戦争と学生運動に揺れた1969年、高校3年生のケンは同級生のマドンナ・松井和子に気を惹くために友人とともに学校をバリケード封鎖しようとします。全編を通して男子高校生らしいおバカでコミカルな思考や言動が書かれていて、思わず笑えてきます。また、当時の映画や音楽などがどんどん出てくるので、気になったものを観たり聴いたりしてみるのも面白いでしょう。

みんなのレビュー

【ほっこりしたいときに】優しい世界観の小説3選

東京バンドワゴン

読んでみて

小路幸也の『東京バンドワゴン』シリーズは、下町にある老舗古書店「東京バンドワゴン」を営む堀田家が、舞い込んでくる謎を人情味あふれる方法で解決していく小説です。連作短編集になっていてどこから読んでも面白く読めますが、1冊で四季がめぐるようになっているので1巻目『東京バンドワゴン』を試しに読んでみるのがおすすめです。

堀田家は4世帯家族で人数も多く、昭和の時代のホームドラマを思い起こさせます。大家族が食卓を囲む朝食のシーンなど楽しそうで思わず憧れてしまいます。2013年には亀梨和也主演でテレビドラマにもなりましたが、このシリーズの公式サイトにある書店員が考えた「勝手にキャスティング!」も面白いです。

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マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

読んでみて

悩みを抱えているとき、どこかに今までと違った自分の居場所があったらいいな、と考えることはありませんか?古内一絵の『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』は、そんなときにそっと背中を押してくれるカフェの店長が主人公の小説です。

この店長のシャール、元エリートのイケメンなのですが今はなんとドラァグクイーン。強烈なキャラクターですが野菜をたくさん使った料理は滋味深く優しい味、心が疲れてしまったときには嬉しいですよね。とにかく癒されたい、優しさがほしい…そんなときに特におすすめの作品です。

みんなのレビュー

流しのしたの骨

読んでみて

江國香織の『流しのしたの骨』は1996年に出版された小説です。タイトルだけ見ると何かおどろおどろしい物語が展開されていそうな感じがしますが、6人家族である宮坂家の半年間のストーリーが穏やかな筆致で描かれています。

物語は19歳の三女・こと子の視点で進んでいきます。穏やかだけど頑固なところのある長女・そよ、奇妙なことばかりするけれど優しい次女・しま子、「私たちの小さな弟」の律の4姉弟と、詩人の母、真面目な父の6人家族の物語は、ちょっと変わったところもあるけれど穏やかで、読んでいて心が安らぎます。読み終わった後は宮坂家のことも、自分の家族のことも愛おしく思えます。

みんなのレビュー

昔から守られているルールと新しく起こるさまざまな事件。家族だからわかること、家族でもわからないこと、わかっているけど見ないふりをすること、そんな絶妙な距離感。変わっていくものと変わらないものの狭間でゆるく揺れながらも、家族の中のみに流れる濃密な空気。全てがいいなあと思ってしまう。

引用元:読書メーター

【真夏の夜に読みたい】おすすめホラー小説5選

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA

読んでみて

人間の仄暗い欲望や狂気を描かせたら天下一品の貴志祐介。彼のデビュー作『十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA』は、阪神淡路大震災を題材にしたホラー小説です。2000年には木村佳乃の主演で『ISOLA 多重人格少女』のタイトルで映画化されています。

人の心が読める主人公・賀茂由香里は、阪神淡路大震災の災害ボランティアに参加したとき、12もの人格を抱える少女・森谷千尋に出会います。ところが震災後、千尋には凶暴な13番目の人格「ISOLA」が芽生えていました。街では彼女にかかわった人物の不審死が相次いでいて…単なるサイコホラーでは終わらないのがこの作品の凄さです。

みんなのレビュー

一気に読んだ。心理に関する説明に虚実が上手くミックスされているのだろうか、起こりうる事実として捉えてしまう。心の在り方は自身の演出の上にある。都合のいいように記憶を少し加工するのだろう。

引用元:読書メーター

新装版 シャイニング

読んでみて

『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』など、数々の映画原作で知られるアメリカの巨匠・スティーブン・キング。彼の書く小説は「モダン・ホラー」と呼ばれ、現代社会の暗い部分や他人の不条理から来る恐怖を描いています。ここでご紹介する『シャイニング』もそのような作品の1つです。

舞台はコロラド州のロッキー山にあるオーバールックホテル。冬の間は閉ざされてしまうこのホテルに、一冬の管理人として小説家希望のジャックと妻のウェンディ、息子のダニーがやってきます。しばらく過ごすうちにジャックはこのホテルに「取り込まれ」ていき…1980年にはスタンリー・キューブリックが映画化し、こちらも「ホラー映画の偉大な古典」といわれています。

みんなのレビュー

映像を想起させる文章は絶品で、これだけ不気味さを表現しているのはすごい、と思う。過去が現在に浮き上がってくる、思念、怨念のようなものを濃厚だけど、どこかコミカルさも残しながら、テンポよく描いている。一気に読み切ってしまった。流石巨匠という感じ。

引用元:読書メーター

よもつひらさか

読んでみて

2013年に惜しまれながら亡くなってしまった今邑彩。ミステリーやホラーを多く手がける小説家です。その彼女の最高傑作と名高いのがこの短編集『よもつひらさか』です。

幽霊などが登場するオカルト的な怖さのある作品から、「いちばん怖いのは人間」と言い切れてしまうような作品まで、12編が収録されています。表題作の「よもつひらさか」は、60歳すぎの主人公が娘に会いに地方の田舎町にやってくると、そこで出会った青年に自分たちが上っている坂はあの世へと続く「よもつひらさか(黄泉平坂)」である、と言われてしまう話です。大どんでん返しがある作品ではないのですが、終盤へと近づくにつれじわじわと押し寄せてくる不気味さがたまりません。

みんなのレビュー

すごく上質な短編集でした。ぐっと話に引き込まれて、ラストはぞわぞわっと余韻に浸れます。表題作の「よもつひらさか」「穴二つ」「双頭の影」が特に印象に残りましたが、全部面白いです。

引用元:読書メーター

ぼっけぇ、きょうてぇ

読んでみて

小説を書くほか、タレントとしても活躍中の岩井志麻子。強烈なキャラクターをテレビで見かけたこともあるという人も多いのではないでしょうか。その彼女が発表したホラー短編集『ぼっけぇ、きょうてぇ』は、人間の心の内に潜む残酷さや狂気を描いた作品です。

タイトルの「ぼっけぇきょうてぇ」は、岩井の出身地・岡山の方言で「とても怖い」という意味があります。表題作は岡山の遊郭を舞台に、見た目のよくない女郎さんが聞かせる自分の地獄のような身の上話。その話だけでもおぞましいものがありますが、その女郎さんの醜さの秘密が明かされるとき本当に身も凍る思いがします。

みんなのレビュー

魍魎の匣

読んでみて

先にご紹介した2つはどちらも短編集でした。思い切ってすごく長いホラー小説にチャレンジしてみたい!という方におすすめなのが京極夏彦の『魍魎の匣』です。その長さ、文庫本にしてなんと1070ページ。

そのとてつもない長さを一気に読ませてしまう京極の筆力には舌を巻くほかありません。舞台は1952年の東京、14歳の中学生・楠本頼子はクラス1の美少女・柚木加菜子に「私たちは互いの生まれ変わりなんだ」と言われ、友達になります。2人で最終電車に乗って湖を見に行こうと約束するのですが、その日に加菜子は駅のホームから何者かに突き落とされてしまいます…探偵役の拝み家・京極堂の強烈なキャラクターや、さまざまな要因が交錯する巧みなストーリー展開にどんどん引き込まれていく作品です。

みんなのレビュー

【やる気を出したいときに】おすすめお仕事小説5選

神去なあなあ日常

読んでみて

三浦しをんの『神去なあなあ日常』は、高校を卒業したての主人公が三重県の山奥・神去村を舞台に林業に「ゆるく」打ち込む物語です。2014年には染谷将太主演で「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」にもなりました。続編には『神去なあなあ夜話』があり、シリーズは累計35万部を超えています。

卒業後の進路を決めていなかった主人公・平野勇気は、卒業式終了後に担任から就職先を言い渡され、何も知らされないまま三重県神去村にやってきます。就職先は林業会社、山仕事の天才・ヨキの家に居候しながら山の手入れに従事する日々が始まるのですが…。何度も脱走を試みていた主人公が徐々に林業の魅力に目覚めていく様子は、まさに社会人の「青春」といえます。

みんなのレビュー

実際はこんなに上手くいかないだろう。楽しいことばかりではないだろう。でもエンターテインメント小説はこれでいい。三浦しをんさんのお仕事小説はこうした気楽に安心して読める雰囲気が心地良い。

引用元:読書メーター

ガール

読んでみて

奥田英朗の『ガール』は、30代の働く女性たちをそれぞれ主人公にした短編集です。2012年には香里奈主演で映画にもなり、たくさんの女性の共感を集めました。主人公たちは「既婚・子供なし」「独身・彼氏なし」などそれぞれに状況が異なりますが、もう会社で「若い女の子」扱いはされない30代という年齢や将来に不安を感じ、葛藤を抱えている部分は同じです。

表題作の「ガール」は、広告代理店勤務の32歳・由紀子が主人公。まだ20代の後輩たちと張り合って見た目は若々しくしているのですが、38歳の先輩「お光」のギャルのような立ち居振る舞いを見て憧れを覚えたり、また逆に反面教師にしようと決意したりしています。この「年齢相応の装い・振る舞い」という問題は日本独特のものと言われていますが、どうしてもサバイブしていかなければならないアラサー女性たちにぜひ読んでほしい1冊です。

みんなのレビュー

おさがしの本は

読んでみて

読書好きの人なら1度は憧れる「図書館司書」という職業。門井慶喜の『おさがしの本は』は、図書館のレファレンスカウンターに勤める男性を主人公にした連作短編集です。

「レファレンス」とは利用者の調べもののお手伝いをしてくれる図書館のサービスのこと。主人公・和久山隆彦は大学卒業後、司書として就職したのですが「コーヒーの飲めないカフェ」のような図書館の現状に諦めの気持ちで働いていました。けれどもレファレンスカウンターにもちこまれる謎や、物語の中盤に起こる図書館にとっての大事件などで主人公は徐々に変わっていき、成長を見せる姿に読者もやる気が起こります。

みんなのレビュー

図書館のレファレンスカウンターで働く職員の成長を描く。1話完結で図書館ならではのミステリーや謎解きがあり職員の人の仕事の大変さを実感しました。実際に図書館で働こうと思ったら沢山の知識がいるんやろな。

引用元:読書メーター

本日は、お日柄もよく

読んでみて

原田マハの『本日は、お日柄もよく』はスピーチライターという少し馴染みのないお仕事をモチーフにした小説です。スピーチライターとは、政治家などの演説を話し手に替わって執筆する人のこと。スピーチは演説をする人自身が書いているのではなく、プロの書き手が技術を駆使して書くから説得力が生まれるのですね。

主人公のOL・二ノ宮こと葉は、ひそかに好きだった幼馴染の結婚式に最悪の気分で出席しているときに聞いた祝辞に涙が出るほど衝撃を受けます。その祝辞を書いたのは伝説のスピーチライター・久遠久美。こと葉は迷わず彼女に弟子入りし…こと葉の成長ストーリーとしても感動できますが、言葉の持つ力にも圧倒されるお仕事小説です。

みんなのレビュー

ミッキーマウスの憂鬱

読んでみて

誰もが憧れる夢の国・東京ディズニーランド。その華やかな舞台のバックステージで働いている人はどんな仕事をしているのか、興味をもったことがありますか?松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』は、東京ディズニーランドを舞台にした史上初のお仕事小説です。

主人公の派遣社員・後藤大輔はあるときディズニーランドが派遣先になり、「みんなに夢を与えられる!」と大きな希望をもって働き始めます。けれども夢の国といえども舞台裏は社会の縮図、大輔は理想と現実の間で葛藤を覚えながら働くことになるのですが…。青春小説でもあり、友情小説でもあり、さらに「仕事とは何か」という問いにヒントを与えてくれる1冊です。

みんなのレビュー

実際のバックステージは…と想像させる一方、 題材を利用した話の展開がサイコーでした。 今すぐ行きたくなりました。

引用元:読書メーター

【できるビジネスマンになりたいときに】おすすめビジネス小説3選

ルーズヴェルト・ゲーム

読んでみて

「やられたらやり返す、倍返しだ!」などの流行語を生み、社会現象ともなったドラマ「半沢直樹」の原作を書いた池井戸潤。爽快なビジネス小説を数々生み出している彼の作品に、ここでご紹介する『ルーズヴェルト・ゲーム』があります。この作品も2014年に唐沢寿明の主演でドラマになりました。

本来の「ルーズヴェルト・ゲーム」とは野球で点を取り合った結果8対7で決着する試合のことで、「最も見ごたえのある試合」といわれています。この作品は経営不振の電子部品メーカー・青島製作所とその社会人野球部を舞台に、苦境を乗り越えていくかっこいいビジネスマンの姿が描かれた作品です。会社の存続がかかった絶体絶命のピンチをどう乗り越えていくのか、そのマインドや戦略にビジネスの鍵があるように感じます。

みんなのレビュー

引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険

読んでみて

ミステリー作家として数々の作品を発表している雫井脩介。この『引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険』は、ヘッドハンティングという特殊な仕事をすることになった主人公の成長譚です。続編には『引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還』があり、松下奈緒主演でドラマ化もされています。

「ヘッドハンター」とは、依頼された企業の競合会社から有能な社員を引き抜く仕事です。主人公の鹿子小穂は、父親の創業した会社から追い出されて新米ヘッドハンターの道を歩むことになります。一流のビジネスマンを相手にする仕事を請け負っていくうちに人間としての成長を見せる主人公は、確かに特殊な仕事をしていますが私たちも共感できる部分があります。

みんなのレビュー

新米ヘッドハンターが、一流の経営者たちと接触する中で、成長していくお仕事小説。初心者マークなのに、結果が出過ぎている感はあるけれど、小説として面白かった。自分には未知のヘッドハンティングの世界の一端が知れて良かった。

引用元:読書メーター

メリーゴーランド

読んでみて

荻原浩の『メリーゴーランド』は、ごく普通の市役所職員が赤字テーマパークを再建するビジネス小説です。厳密な意味での「ビジネス小説」ではないかもしれませんが、主人公が同じくごく普通の公務員である仲間たちとともに仕事に取り組んでいく姿は、地方の市役所だけではないビジネスのリアルな姿を映し出しているように感じます。

主人公の遠野啓一は36歳、駒谷市の市役所に勤める地方公務員。妻と子供2人の4人家族で平凡かつ幸せな日常を送っていたのですが、異動をきっかけに駒谷市の超赤字テーマパーク「アテネ村」の再建を任されます。思わず笑ったり怒ったりしんみりしたり、勤め人なら共感間違いなしの小説です。

みんなのレビュー

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【手に汗握って読める】おすすめミステリー小説7選

マスカレード・ホテル

読んでみて

東野圭吾の『マスカレード・ホテル』は、2019年に木村拓哉主演で映画化もされた長編ミステリーです。東野の小説家デビュー25周年を記念する作品群の第3弾で、『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』と続くマスカレードシリーズの第1作目です。2020年には宝塚歌劇団が舞台化もしている大人気作となっています。

東京都内で3件の予告殺人事件が起こったことから物語は始まります。捜査本部は第4の現場が「ホテル・コルテシア東京」になると推理し、刑事・新田浩介をはじめ数名の捜査員をホテルの覆面従業員として配備することになりました。新田はホテルマンとしての教育係・山岸尚美とぶつかりながらもホテルでの出来事に向き合っていくのですが…伏線の張り巡らされた推理小説でありながら、高級ホテルでのお仕事小説としても楽しめる、読み応え抜群の作品です。

みんなのレビュー

映画は見ていないが映像が浮かんでくるような展開で一気に読んでしまった。一流だから譲れないこともあるが相手を尊重することによってより良い結末になるかもしれない。そんなことを考えながら読了。

引用元:読書メーター

屍人荘の殺人

読んでみて

今村昌弘のデビュー作『屍人荘の殺人』は、「このミステリーがすごい!2018年度版」「第18回本格ミステリ大賞」など国内のミステリーランキング4冠を獲得した作品です。2019年には神木隆之介の主演で映画化もされています。

主人公の大学生・葉村譲は所属するミステリ愛好会の会長・明智恭介や「探偵少女」剣崎比留子とともに映画研究会の夏合宿に参加することになります。しかし合宿1日目、合宿先のペンション「紫湛荘」近くで催されていたロックフェスでバイオテロが発生、ゾンビ化した観客にペンションを包囲されてしまいます。ゾンビに囲まれた完全密室のなか、凄惨な殺人事件も起き…今までのミステリーにはなかった設定としっかりしたトリックでページをめくる手が止まらなくなる作品です。

みんなのレビュー

十角館の殺人

読んでみて

推理小説家・綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』は、1987年に出版され日本のミステリー界に大きな影響を与えた作品です。本格ミステリーを語るうえで綾辻の存在はかなり大きく、この作品を画期として「綾辻以降」という言葉すら作られました。累計発行部数100万部を突破したベストセラーです。

先ほどご紹介した『屍人荘の殺人』と同じように、こちらも大学生が主人公となっています。十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を訪れた推理小説研究会の7人が、連続殺人事件に巻き込まれていく物語です。1行でそれまでのストーリーが覆る大どんでん返しは、近頃ではよく見る手法ですがそれでもこの作品の結末には驚きます。

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葉桜の季節に君を想うということ

読んでみて

『葉桜の季節に君を想うということ』は歌野晶午の長編ミステリーです。本格ミステリーですが、恋愛小説の要素も含まれているので推理小説を初めて読む人にもおすすめできる作品です。

自称「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は、後輩から保険金詐欺の証拠を掴んでほしいと依頼されます。同じころ、成瀬は地下鉄に飛び込もうとしていた麻宮さくらという女性を助け、それがきっかけでデートを重ねるようになりました。事件の真相究明と成瀬の恋模様が徐々に交錯していき、驚きの展開が続き最後まで目が離せない作品です。

みんなのレビュー

ミステリーなんだろうけど……そこを騙してきますか!という感じ。途中ちょっとずつ感じていた違和感がすっきり晴れたという意味では、本筋の事件もさることながら、この全体構造そのものを楽しんだ感がある。

引用元:読書メーター

十二人の死にたい子どもたち

読んでみて

『マルドゥック・スクランブル』などのSFや『天地明察』などの時代小説を手がけてきた冲方丁。彼が初めて執筆した長編ミステリーが『十二人の死にたい子どもたち』です。2019年には映画化もされています。

安楽死をするため、廃病院に集まった12人の子どもたち。けれども、集まった地下室にはいるはずのない13人目の少年が先に死んでいました。彼は誰なのか、そして犯人はこの12人の中にいるのか、このまま安楽死の計画を実行していいのか…冲方が「自殺サイト」の存在を知ったことから執筆されたこの作品は、本格ミステリーでありながら思春期の心の痛みが描かれていて、読みながら切ない気持ちにもなります。

みんなのレビュー

後半ぐいぐい引き込まれ読みました。 12人の少年少女たち、それぞれ厳しい家庭状況や悩みを持ちながら、集う だんだん 12人の事がわかっていくと つながりが生まれ、イメージしやすくなり、読み進められた。最後のページのどんでん返しはちょっとほっとして、よかった。

引用元:読書メーター

オリエント急行殺人事件

読んでみて

こちらの『オリエント急行殺人事件』はイギリスのミステリーの女王、アガサ・クリスティの代表作です。1934年に発表されたクリスティの長編第14作目で、エルキュール・ポアロシリーズとしては第8作目になります。映画化、テレビドラマ化も何度もされた名作です。

ポアロが乗っていたイスタンブール発のオリエント急行の一等車両内で、アメリカの富豪サミュエル・ラチェットが殺害されました。列車は雪だまりにはまって立ち往生しているうえ、容疑者である乗客はみんなアリバイがあります。あまりに斬新な結末に誰もが驚き、忘れられなくなる作品です。

みんなのレビュー

ポアロやマープルの本を数冊読了していたが、有名なこの作品は初めて読んだ。他の作品とは随分毛色の違う作品のように思った。最後の展開には驚いた。読了している人と感想を言い合いたい!と思った。今までネタバレに触れずに生きてきたのは本当に幸運である。

引用元:読書メーター

湿地

読んでみて

最近、世界的に北欧ミステリーが評判を呼んでいます。そのなかでもアーナルデュル・インドリダソンの『湿地』は、2002年に北欧で最も優れたミステリーに贈られる「ガラスの鍵賞」を受賞した作品です。インドリダソンは翌年にも『緑衣の女』でこの賞を受賞しています。

アイスランド・レイキャビクの半地下アパートで老人が殺されているのが発見されました。当初は突発的でずさんな「典型的なアイスランドの殺人」と思われていたのですが、3つの言葉が記されたメモと写真が見つかったことから様相が一変します。次第に明らかになっていく老人の過去、そして事件の犯人と真相は重い気持ちになりますがなぜかページをめくってしまう、社会派ミステリーの名作です。

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【人間の怖さを見たいときに】おすすめイヤミス3選

ユートピア

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デビュー作『告白』で読者に衝撃を与えた湊かなえ。その「イヤミスの女王」の作品のなかでも「心理サスペンスの決定版」といわれるのがこちらの『ユートピア』です。「ユートピア」とは「理想郷」という意味ですが、ここには凄まじい理想郷が描かれています。

美しい海辺の街・鼻崎町で、地元に長年住んでいる菜々子、転勤族の妻・光稀、陶芸家のすみれの立場の違う3人が出会ったことから物語は始まります。車いす生活を送る菜々子の娘・久美香の存在を機に3人はボランティア基金「クララの翼」を設立したのですが、徐々に価値観のずれが際立ち始め、歯車が狂っていきます。やがてこの町で起こった「事件」の存在が明らかになるのですが…穏やかな印象の冒頭から不穏な雰囲気に様変わりしていく様子は圧巻で、「善意」というものについて考えさせられます。

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瓶詰の地獄

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夢野久作は1889年生まれの小説家で、著作に日本三大奇書の1つといわれる『ドグラ・マグラ』があります。ここでご紹介する『瓶詰の地獄』は1928年に発表された掌編ほどの短い作品ですが、「イヤミスの古典」と呼べると考えています。イヤミスという言葉が生まれたのは最近ですが、後味の悪いミステリーは昔からあったのです。

とある海岸で見つかった瓶詰の手紙には、漂流の末行きついた無人島に閉じ込められた兄妹が、禁断の恋に陥り狂気に侵されていく様子が記されていました。読んでいくうちに「あれ?」と思う箇所がいくつもあると思います。近年の「イヤミス」よりも後味の悪さは控え目ですが、色々な解釈を考えてしまううえその解釈のどれもがぞわっとする、という意味で名作です。

みんなのレビュー

彼らの変化を過去に遡っていく方法で明らかにしていくことで、幻想的かつ神秘的な謎に満ちた作品になっている。掌編作品でこれだけの作品世界を創り出せる技量に驚くばかりである。

引用元:読書メーター

殺人鬼フジコの衝動

読んでみて

『殺人鬼フジコの衝動』は真梨幸子(まりゆきこ)の代表作で、50万部を超えるベストセラーとなった作品です。続編には『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』があります。長く映像化は不可能とされてきましたが、2015年には尾野真千子の主演でドラマにもなりました。

物語は少なくとも十数人を殺した伝説の女「殺人鬼フジコ」の伝記という形で進んでいきます。フジコは11歳のとき、家族全員が殺されただ1人の生き残りとして叔母の下で育ちました。一時はその悲劇を乗り越え、人生を拓いていこうとしていた彼女はなぜ「殺人鬼フジコ」となってしまったのか…残酷な描写も多いですが、あっと驚く展開に手が離せなくなること間違いなしの作品です。

みんなのレビュー

イヤミスの傑作!読みたくないほど胸糞なストーリーだが不思議とページをめくる手が止まらない。最後はイヤミスらしいラストで、読後感最悪だがすきな作品。もう読みたくないけど、読み返さなくても頭から離れない衝撃ストーリー。オススメしづらいがオススメ笑。

引用元:読書メーター

【泣きたいときに】おすすめ感動小説7選

君の膵臓を食べたい

読んでみて

住野よるのデビュー作『君の膵臓をたべたい』は、2015年に出版され若者を中心に人気を博した小説です。元々は住野が文学賞に応募しようとして書いた小説が応募規定より長くなってしまい、それならと小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿したところ出版に至った作品でした。2017年には実写映画に、2018年にはアニメ映画にもなっています。

人との関わり合いを持たない主人公「僕」は、病院で「共病文庫」というタイトルの文庫本を拾います。主人公のクラスメイト・山内桜良の日記帳だったその文庫本には、桜良が膵臓を病んでいて余命1年であることなどが記されていました。主人公は桜良の病気という秘密を唯一知る身内以外の人間になります…2人が徐々に交流を深めていく様子や主人公の決意、そしてこのある種衝撃的なタイトルの意味に気づいたとき、泣けてしまって仕方なくなります。

みんなのレビュー

泣いた! はいはい、病気で誰かが死んでしまう話でしょー子供のロマンスでしょー、と斜に構えて読み始めたのがいい意味で裏切られた。悲しさと感動のミックス涙がとまらない。最近泣いてなかったのでストレス発散させてもらいました。

引用元:読書メーター

とんび

読んでみて

児童文学から大人向けの作品まで、幅広い作風をもつ重松清。『とんび』は、広島県を舞台に男手一つで息子を育てた男の半生を描いた作品です。重松のほかの作品と同じように、登場人物の繊細な心の動きが丁寧にすくい取られている名作です。

高度経済成長期の1962年、運送会社に勤務するヤスは愛する妻と生まれたての息子に囲まれて幸せな毎日を送っていました。しかしヤスの仕事場で妻が事故に遭い、亡くなってしまいます。妻を亡くした後悔と自らの心の傷を抱えながらも、男手ひとつで不器用に息子を育てていく姿は読者に親・自分・そして子どもたちというつながりを思い起こさせます。

みんなのレビュー

初めて本を読んで泣いた。自分もアキラと同じような境遇であったからか少し重なる部分もあった。家族というつながりをもっと大切にしたいと思った。

引用元:読書メーター

西の魔女が死んだ

読んでみて

『西の魔女が死んだ』は、ファンタジーを多く描いている作家・梨木香歩の映画化された作品です。タイトルに「魔女」とありますから、この作品も魔法がたくさん出てくるファンタジー?と考えている人もいるでしょう。けれども、この作品には空を飛んだり何かを出現させたりするような魔法は出てきません。

中学生になってまもなく、学校に足が向かなくなってしまった少女・まいが主人公です。不登校になったまいに困ってしまったお母さんは、自分の母であるまいのおばあちゃん、通称「西の魔女」のところにまいをしばらく預けることにします。まいはおばあちゃんに魔法の手ほどきを受けるのですが…「自分の喜びや幸せを自分で決めること」を大切にするおばあちゃんとの毎日、その時間が魔法だったのかもしれません。

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ツナグ

読んでみて

『オーダーメイド殺人クラブ』『盲目的な恋と友情』など、人間の内にある孤独感やくすんだ気持ちを描く作品で知られる辻村深月。ファンの間で先に挙げた2作品は「黒辻村」と呼ばれているのですが、ここでご紹介する『ツナグ』は「白辻村」と呼ばれています。

一生に1度だけ、亡くなった人との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。この物語は、一夜限りの再会を果たした生者と死者を描いた物語です。「使者」に出会えるのは一生に1度だけ、再会できる死者も1人だけというと年をとるほどに選ぶのが難しくなってしまいますが、自分なら誰と会いたいだろうか…と考えて温かい気持ちに満たされます。

みんなのレビュー

身近な人を亡くしたことのある人なら特に、あの人はどこへ行ってしまったんだろう、と理屈抜きに純粋に考え込んでしまった経験はないだろうか。あの影と形はどこへ消えてしまったのかと。現世に残された側にとっても、あの世から呼び戻される側にとっても、チャンスは一度だけ、一人だけとしたら、自分だったら誰に会うか?考えると自分を見つめざるを得ない。

引用元:読書メーター

永遠の0

読んでみて

『永遠の0』は放送作家として長年活躍してきた百田尚樹の小説家デビュー作です。2006年に出版されて少しずつ話題を呼び、2013年には文庫本の販売冊数が300万部を突破しました。映画や漫画、テレビドラマにもなった超人気作です。

大学生の佐伯健太郎は、祖母の四十九日法要で先に亡くなった祖父・賢一郎と血がつながっていないことを知らされます。それから6年後、姉の慶子とともに特攻隊として戦死した実の祖父について調べることになるのですが、存命の証言者の話を聞いていくうちに謎は深まっていき…第二次世界大戦という大きな戦争、そしてそれに否応なしに飲み込まれていったそれぞれの人物の生き方に胸を打たれる作品です。

みんなのレビュー

零戦パイロットだった死んだ祖父の生涯を孫が調べていくという展開。徐々に謎が解けていくストーリー展開にグイグイ引き込まれ、涙無くして読み進められなくなっていった。

引用元:読書メーター

天国からはじまる物語

読んでみて

ガブリエル・ゼヴィンの『天国からはじまる物語』は、2005年に出版されて世界15か国語で翻訳されたベストセラー作品です。ゼヴィンはアメリカの小説家で、ヤングアダルト小説や大人向けの小説を多く書いています。こちらの作品もヤングアダルト向けの作品として出版されましたが、大人でも、大人だからこそ感動できる作品となっています。

15歳の少女・リズがひき逃げ事故に遭って死んでしまうところから物語は始まります。大きな船に乗ってたどり着いたのは地上での人生を終えた人たちが暮らす「Elsewhere」。1年に1歳ずつ若返っていくこの場所で、リズの新しい生活が始まります…大人になれなかった、という悲しみをもつリズが自らの死を受け入れていく姿に、胸の奥があたたかな気持ちで満たされます。

みんなのレビュー

ファンタジーなんだけど、大切な何かを失った時、人はこんな風にやりきれない気持ちになるのではと考えてしまった。後半はあたたかくて優しいお話。読んでみてよかったです。

引用元:読書メーター

十二番目の天使

読んでみて

オグ・マンディーノはアメリカの小説家です。自己啓発書作家としても知られていて、『世界最強の商人』など彼の自己啓発本は世界中の多くの人に読まれています。けれども、ここでご紹介する『十二番目の天使』は絶望から始まる希望の物語です。

主人公のジョン・ハーディングは、大手企業の社長に就任し故郷に戻ってきた矢先、愛する妻と息子を事故で失ってしまいます。人生に絶望し拳銃自殺を遂げようとしたときに訪ねてきた幼馴染のビルは、傷心のジョンに少年野球チームの監督になることを勧めてきて…展開としてはありふれたものと感じる人も多いかもしれません。けれども、私たちは感動するのはどんでん返しのある展開だけではなく、ありふれた優しさのある展開にこそ温かさを感じられるのではないかと思います。

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【旅に出た気分に浸れる】旅がテーマの小説5選

深夜特急

読んでみて

「旅の小説といえば?」で真っ先に名前が挙がるのが沢木耕太郎の『深夜特急』シリーズです。若き日の沢木自身の体験がもとになったこの小説は、発売当初バックパッカーたちの間でバイブルのようになりました。日本で80年代、90年代に1人旅が流行したのはこの作品が一端といわれています。

「インドのデリーからイギリス・ロンドンまで路線バスだけで行こう!」と思い立って主人公の「私」は日本を旅立ちます。日本からデリーまでも直行ではなく、香港とバンコクでストップオーバーしさまざまな出会いや事件を体験します。この作品を現代の私たちがガイドブックとして使うにはあまりに事情が変わりましたが、1970年代の異国の空気感を体験できてタイムトラベルまで果たせてしまう、旅行好きなら誰もがワクワクする作品です。

みんなのレビュー

読むと旅に出たくなる本だという書評をときおり見ていて、読みたかった本でした。読みはじめは海外は怖いという印象から抜けれないまま読んでいましたが、読み進めるにつれなんだかうらやましくなってきている自分がいました。

引用元:読書メーター

ドナウの旅人

読んでみて

宮本輝の『ドナウの旅人』は、ドナウ川に沿って西ドイツからルーマニアまで旅する2組の男女の物語です。宮本はこの作品の執筆のため実際にドナウ川流域を旅していて、そのときの手記「異国の窓から」も発表されています。

主人公の母・絹子は「ドナウを旅したい」という置手紙を娘の麻沙子に残し、夫を捨てて17歳年下の愛人・道雄と西ドイツに向かいます。母を追ってドイツへやってきた麻沙子は自分のかつての恋人・シギィと再会し、母とその愛人も見つけて4人でドナウ川を下る旅をすることになりました。あらすじだけ説明すると頭に疑問がたくさん浮かんでしまうのですが、宮本の美しい文体で描かれるドナウ川流域の情景と登場人物たちの心情の変化に、読み終えた後は深い満足感が残ります。

みんなのレビュー

何度目の再読だろう。はじめて読んだのは学生の頃。あれから、東西ドイツは統一され、ソヴィエトは崩壊し、ユーゴスラビアは解体した。でも麻沙子たちが、その流れに沿って旅したドナウ河は、今も変わらず滔々と流れている。歴史や人の運命は『もし』ではなく『なぜ』で考えるべき。

引用元:読書メーター

夏子の冒険

読んでみて

『金閣寺』『潮騒』など耽美的な名作を残し、衝撃的な最期を遂げた三島由紀夫。ここでご紹介する『夏子の冒険』は、三島の作品のなかでもコミカルな要素が強くて読みやすく、初めて近代文学や三島作品に触れる人にはうってつけの小説です。村上春樹の『羊をめぐる冒険』にも影響を与えたといわれています。

良家の娘で美しい20歳の主人公・夏子は平凡な男しかいない浮世に嫌気がさし、北海道の修道院に入ると言い始めます。函館へと向かう船内で夏子は猟銃を抱えた青年・毅と出会い、彼の目的についていくと言いはじめ…わがままで頑固なお嬢さまが周りを振り回しながら旅をする様子は思わず笑えてきます。ヒロインの魅力が存分に発揮されている小説です。

みんなのレビュー

確かに、裏の粗筋だけではこんなことになるとは思わなかった。すごく軽い読み心地のコメディぽさもある物語。有名作だけ読んで「三島由紀夫はよくわからん!」と思っている人に一度手に取ってもらいたい。

引用元:読書メーター

オン・ザ・ロード

読んでみて

『オン・ザ・ロード』はジャック・ケルアックが自分の放浪体験をもとに書き上げた自伝的小説です。主人公のサル・パラダイスが1940年代から50年代のアメリカを自由に放浪する姿は、世界中の旅人たちに影響を与えました。特にヒッピーたちには熱狂的に受け入れられ、カウンターカルチャーにも大きな影響を与えています。

この物語はサル・パラダイス(=ケルアック)が主人公なのですが、彼とともに旅をするディーン・モリアーティもとても魅力あふれる人物です。ディーンはケルアックと同じようにアメリカ文学界で異彩を放っていたグループ「ビート・ジェネレーション」を率いていたニール・キャサディがモデルとなっています。ディーン(=キャサディ)の奇想天外な発想とこちらが思わず驚くほどの行動力は、私たちをこの物語にどんどん引き込んでいく力をもっています。

みんなのレビュー

訳者もすごいが、疾走感、休ませる暇も与えないノリのいい文章。ところどころに出てくる旅先でのジャズ演奏のシーン、音楽、飛び散る汗、熱気、すべてが伝わってくる。アメリカ人さえも知らないアメリカという国。なんてばかでかい国なんだ!想像力をかきたてられる文とともに、自分も旅しているような気持ちになる。

引用元:読書メーター

アルケミスト 夢を旅した少年

読んでみて

パウロ・コエーリョの『アルケミスト 夢を旅した少年』は、世界中で3000万部も売れた大ベストセラー作品です。コエーリョはブラジルの小説家で、この作品が第2作目となります。シンプルで美しい文章は、おとぎ話のようなストーリーからは想像がつかないほど哲学に満ちています。

スペインの羊飼いの少年・サンチャゴが、ある日王様と出会ったことから物語は始まります。王様と出会ったことでサンチャゴはピラミッドにあるという宝物を探しに行くことを決意し、旅に出ます。作品中で何度も語られる「本当に何かを望めば、宇宙はお前に味方してくれる」という哲学が徐々に胸にしみてきて、読み終わった後は前向きになれる小説です。

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【料理をしたい気持ちが湧く】ご飯がおいしそうな小説3選

八朔の雪 みをつくし料理帖

読んでみて

高田郁の『みをつくし料理帖』シリーズは、江戸に出てきた料理人・澪が料理を通して人々を幸せにしていく姿を描いた時代小説です。2009年に第1作『八朔の雪』が出版され、2014年の第10作『天の梯』で完結しました。2018年には特別巻の『花だより』が発表された人気シリーズです。

享和2年の水害で両親を亡くし、天涯孤独の身となった澪は、大阪の名店・天満一兆庵の女将に助けられ奉公することになります。店主の嘉兵衛に才能を見込まれた澪は3人で江戸に出ることになるのですが…上方の味付けと江戸の人々の好みが合わず、最初は苦戦するのですがその努力する姿が美しいです。巻末には作品に出てきた料理のレシピも写真付きで載っていて、実際に作るのも楽しめます。

みんなのレビュー

展開がわかりやすく、キャラクターも立っているので、ある程度安心して読めました。茶碗蒸しは元々上方のお料理なんですね。簡単で美味しいので大好きです。美味しいごはんが食べたくなる

引用元:読書メーター

キャベツ炒めに捧ぐ

読んでみて

井上荒野の『キャベツ炒めに捧ぐ』は、東京の小さな町の商店街にあるお総菜屋さん「ここ家」を舞台にした連作短編集です。それぞれの短編は、店を切り盛りする3人の女性の視点で交互に描かれています。

にぎやかなオーナーの江子、むっつりとした雰囲気の麻津子、新入りの郁子、みんな60歳を過ぎた「アラ還」の女性です。それぞれに悲しい過去や割り切れない思いを抱えていますが、みんなでたくさんお惣菜を作って、喋って笑って楽しく生きています。季節の食べ物を使ったとびきり美味しそうなお惣菜の数々に、思わずお腹がすいてくる作品です。

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四十九日のレシピ

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『四十九日のレシピ』は、ドラマ化・映画化もされた伊吹有喜の小説です。伊吹の2作目の小説で、「レシピ」という言葉には「料理の作り方」という意味のほかに「処方箋」という意味も込めたといわれています。そのタイトルどおり、死者を弔った後の家族に料理が優しい処方箋として効いていく作品です。

突然妻を亡くして気力を失っていた主人公・熱田良平のもとに、金髪ギャルメイクの女の子・井本が訪ねてきます。亡くなった妻・乙美は生前井本に四十九日までの家事を頼んでいて、さらに夫にはある「レシピ」を残していました。そんなところに、東京での結婚生活が破綻してしまった熱田家の1人娘・百合子が帰ってきて…残された夫と娘、2人の傷ついた心が乙美の人生を知っていくことで癒えていく様子は、何度読んでも感動を覚えます。

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