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世界大恐慌をわかりやすく紹介!原因と影響、各国の対応について簡単解説

止められない世界恐慌

世界市場のブロック化とアメリカ市場の縮小

自国の影響範囲内で貿易するようになり、植民地や資源を持たない国は困窮した

世界大恐慌となり、世界中の国は生き残りのために経済の立て直しに走りました。その手段として選ばれたのが、自国の産業を守ることです。

世界経済ではもともと金を基準とした取引(金本位制)が行われていました。しかし、他国から物が流れ、自国の経済を圧迫するのを嫌ったアメリカやイギリスが金本位制を停止したのです。さらに他国の商品に高い関税をかけたり、貿易量を制限したりしました。

この流れは世界各国で起こり、世界全体の貿易を衰退させて各国の利益を減少させます。自国を優先したことで、世界全体の不況をさらに進めてしまったのです。

街にあふれた失業者たち

アメリカの失業率。1940年に第二次世界大戦が始まり雇用が回復した

世界大恐慌による失業者の増加は、経済不況を後押ししました。

世界大恐慌時、世界全体では約5000万人の失業者が出ました。アメリカでは人口の25%(1300万人)が仕事を失います。これによって、物を買うためのお金が少なくなり、さらに商品の売れ残りがひどくなって仕事が減ってしまいました。

世界大恐慌の直後、人々は失業者の増加を深刻に考えていませんでした。しかし1930年の冬に失業者が一気に増えると、自治体や都市で失業者に向けて料理や宿泊施設が提供されました。しかし1931年になるとドイツの金融恐慌やイギリスの金本位制離脱により、不安が高まります。

経済への不安は継続的な不況(デフレーション)を国にもたらしたのです。

世界大恐慌時の各国の状況

世界大恐慌時の各国の1人あたり国民所得

生活に困窮した人々であふれるアメリカ

銀行が潰れて預金が引き出せなくなる、という事態を恐れお金を引き出す人々

世界大恐慌時のアメリカは失業者であふれていました。

職を失い、家から追い出された人々は都市の公園や空き地に段ボールなど、ありあわせで作った小屋を住居にしました。また、失業者は十分に食べることができず、街中や電車でばったり倒れてしまう姿が毎日目撃されていました。

このように、アメリカでは多くの人が日々の生活に必死でした。失業者の増加はニューディール政策により次第に収まりますが、完全に解消されたのは第二次世界大戦参戦によって、武器・軍需品の増産・輸出が可能になってからです。

賠償金返済ができなくなり、他国へ侵略したドイツ

アドルフ・ヒトラー率いるナチス党が台頭した

世界大恐慌の影響を最も強く受けたのはドイツです。当時のドイツは第一次世界大戦の賠償金返済に追われており、その莫大すぎる金額から、アメリカの資金援助を受けて経済を回していました。

しかし、大恐慌が起きてアメリカが不況に陥ると、ドイツの経済はどん底へと叩き落とされます。失業者は40%以上にのぼり、銀行や企業は次々と倒産しました。大量の失業者が出て、国内経済は破綻寸前、国民の不安は強くなります。

そんな中、1933年にヒトラーが首相に任命され、独裁政治を開始しました。ヒトラーはドイツとオーストリアを結ぶ高速道路建設事業と、四カ年計画という軍事優先の生産活動によって雇用を生み出し、多くの失業者に仕事を与えました。

職を失った人々は仕事を得たことによって生活を安定させることができ、ヒトラーは国民から支持されたのです。ヒトラーの政策により、ドイツはイギリスやアメリカと比べて早く、恐慌から回復しました。

経済を守るため他国との貿易をやめたイギリス

世界有数の商業の中心地「シティ・オブ・ロンドン」

アメリカに依存していたドイツ経済が破綻し、戦争の賠償金を取り立てていたイギリスもそれに引きずられるように経済破綻しました。

イギリスは自国の経済を守るために、1931年に金本位制を停止させます。続いて、イギリスは自国のお金(ポンド)が使える地域で金本位制に代わる、新たな国際通貨圏を構築します。

このように、ポンドを基本的な通貨とした国際金融体制とそれ以外の国への高関税を、スターリング=ブロックと呼びました。以上の出来事は、世界的なブロック経済化のきっかけとなります。

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