【24年11月最新】小学生におすすめの小説ランキングTOP15

「今の子どもってどんなジャンルの小説が好きなんだろう…」
「種類がたくさんありすぎてどれを選べば良いのかわからない…」

小学生のお子さんに本を勧めようにもこのように悩んでしまい、なかなか本が見つからない…なんてことはありませんか?せっかくなら「読んで良かった!」と思える本を渡したいですよね。

そこで今回は最近まで小学生だった妹をもつ筆者が、小学生におすすめの小説を15冊ランキングにしてご紹介します。恋愛・友情小説やファンタジー、伝記ものや歴史ものなど、さまざまなジャンルから選びました。

この記事を読めばきっと、お子さんが夢中になれる小説が見つかりますよ。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

15位:秘密の島のニム

読んでみて

主人公のニムと孤独な作家が出会い、その二人がくり広げる冒険を描いた物語。アメリカ発の小説で、映画化もされているヒット作です。「小学生の時に読んだ、憧れが詰まった本」とレビューで書かれているほど、記憶に残るワクワク感を与えてくれる本です。

ふりがなつきなので読みやすく、物語の展開もドキドキするようなものばかりで、飽きずに読み進められます。好奇心旺盛で、ワクワク・ドキドキすることが好きなお子さんにおすすめしたい一冊です。

みんなのレビュー

14位:織田信長―炎の生涯― 戦国武将物語

読んでみて

織田信長の一生を描いた伝記小説。幼い頃から感じている、心の中の自分を追いながら、彼の成長を追う展開になっています。誰もが知る「強い戦国武将」としての信長、とは違った一面に引き込まれます。

歴史の中でも、戦国武将が好きという子どもは多いですよね。その中でも、人気かつ時代の転換期に活躍した織田信長に興味を持てば、歴史の授業を楽しむきっかけになるかもしれません。ふりがなが付いているので、小学校低学年からでも読むことができます。

みんなのレビュー

信長伝です。幼少期から本能寺まで。表紙みてもわかるように児童書の形をとっていて、小学中級から読めるらしい。そしてこの作者の文章は読みやすいです。さくっと読める短い話にまとめられてるので、ここはもうちょっと細かく扱ってよ、って部分もありますが、ダイジェストってことで。
やっぱり織田信長っておもしろい。

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13位:走れメロス 太宰治 名作選

読んでみて

古代ギリシャの伝承を題材に、太宰治により書かれた作品です。友人、家族への思い、そして自分の信念について書かれています。勇者として描かれるメロスが挫けそうになるところに、諦めない大切も感じられる、学び多き作品です。

「走れメロス」は、中学生の教科書で扱うことが多いそうなので、ぜひ自分から楽しんで読むことができる、小学生の時期に読んでおくことをおすすめします。授業で文学作品として学ぶ際、より一層深みを感じられるのではないでしょうか。

みんなのレビュー

12位:赤の妖精ルビー(レインボーマジック 1)

読んでみて

イギリスで人気を博し、今では20か国を超える国で愛されているレインボーマジックシリーズ。レイチェルとカースティという二人の女の子と、妖精で織り成される物語です。現在では、全49シリーズが発売されています。

実は、筆者も小学生時代に夢中になって読んだ本です。一冊一冊のボリュームが少なめで、低学年のお子さんでも飽きることなく読み終えることができます。もっと分量が欲しいというお子さんには、シリーズ長編にチャレンジしてみてもいいかもしれません。可愛いものに目がない女の子に、ぜひオススメしたい小説です。

みんなのレビュー

11位:アンネ・フランク物語

読んでみて

第二次世界大戦下で、ナチスの支配下での生活を送った、アンネ・フランクの日記をもとにした伝記です。15年という短い生涯ながら、戦争下で希望を持って生きた彼女の一生を知ることができます。

歴史を学ぶ上で避けては通れない戦争は、悲劇的なもの、というイメージが強いかと思います。しかしそんな戦争の中でも輝きを失わないアンネを通して、歴史の授業とは異なった視点で戦争について考えることができます。彼女の生涯を知ることで、戦争を他人事でなく向き合うきっかけになるのではないでしょうか。本書は、イラスト・ふりがながついているので、小学校低学年から読めます。

みんなのレビュー

アンネの生涯って、すごく辛い思いをしているのに、前を向いて希望を捨てていない。すごいな。

読書メーター

10位:モモ

読んでみて

時間どろぼうと風変わりな女の子モモがくり広げる、冒険ファンタジー物語。スリルある対決劇を通して、「時間」や「心のゆとり」の大切さを教えてくれる作品です。

物語だけではなく、モノクロの挿絵も楽しむことができます。長編なので挫折もしやすい作品ですが、大人になってもおすすめしたい作品としても有名な作品です。お子さんにおすすめするだけでなく、親子そろって読んでほしい作品です。

みんなのレビュー

9位:三国志(偕成社)

読んでみて

後漢の末から三国時代の時代の時代の変遷を描いた物語。現代では、ドラマやゲームの題材になったため人気を博していますが、元は中国で兵法書などとして読まれていたそうです。本書は、そんな昔からある三国志が児童向けにわかりやすく書かれています。

ふりがなはもちろん、地図も付いているので、冒険気分で読めることが本書の魅力です。また、多くの登場人物が出てきますが、ほとんどのページにイラストがあるため、「あれ?この人は誰だっけ?」となる心配もご無用です。これから勉強をしていく中で、漢文や歴史に必ずといっていいほど登場する中国に興味を持っておけば、勉強を楽しむきっかけになるかもしれません。

みんなのレビュー

8位:大どろぼうホッツェンプロッツ

読んでみて

ドイツ初の児童文庫。大どろぼうのホッツェンプロッツと、彼を捕まえようとする二人の少年を描いた物語です。題名とは裏腹に、妖精や魔法使いも登場するような、暖かいお話です。エルマーの冒険と同様の三部作構成になっています。

大どろぼうと少年たちにより展開される知恵比べ、また他に出てくる個性的な登場人物にも注目です。本の表紙に少し怖さも感じますが、ファンタジーチックな予想外の展開にきっとハマってしまうことでしょう。

みんなのレビュー

これはもう!有名というか、超有名なお話だと思います。
大好きで、子供の頃から何回も繰り返し読みました。
三部作の三作とも!どろぼう料理がすっごい美味しそうで、食べたかったんですよ〜。何度も作品のネタにもしていますけれども、魔法使いはジャガイモの皮が剥けません(笑)

honto

7位:くちびるに歌を

読んでみて

アンジェラ・アキの『手紙〜拝啓 十五の君へ』の歌が元になった、中学の合奏部を舞台にした物語。中学生ならではの自分の中の葛藤、友情や恋の様子が描かれています。本屋大賞の受賞や映画化もされている、感動の話題作です。

様々な困難を乗り越えて、合唱コンクールという大きな目標のために一つになる姿に、きっと心を打たれます。特に、繊細な時期の主人公たちと年の近い、小学校高学年のお子さんにおすすめしたい作品です。

みんなのレビュー

6位:エルマーのぼうけん

読んでみて

この本は、半世紀以上も前に書かれ、今もなお世界中で愛される児童書です。りゅうの子を助けに行ったエルマーという男の子が、様々な困難を乗り越えていく冒険物語。エルマーの機転をきかせた冒険劇に、思わず夢中になってしまいます。

挿絵も可愛く文字も大きいので、小学校低学年のお子さんにぴったりの本です。シリーズ3冊を読み切った頃には、きっと小説が好きになっているはずです。

みんなのレビュー

5位:蜘蛛の糸(講談社青い鳥文庫)

読んでみて

芥川龍之介が初めて子供向けに書いた、短編作品です。地獄に落ちた大どろぼうの主人公や、お釈迦様を通して、人間として大切にしたいことや教訓を学べます。

なかなか教えることの難しい道徳が、極楽・地獄といった描写で小学生にも理解しやすく説明されています。短編でふりがなもついているため、小学校低学年から読める一冊です。

みんなのレビュー

中学生の娘が授業の一環で読まないといけないとかで購入。本嫌いの娘でも読めたようです^^;
簡単な読みやすい書き方なので、他の友達にも貸してと言われ、今まわっているよう。

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4位:ぼくらのサイテーの夏

読んでみて

友情、家族、社会などをテーマに少年の夏休みを描いた物語。タイトルは“サイテー”ですが、一夏の少年の成長を感じられる“サイコー”の作品です。過去には、児童文学賞も受賞しています。

内容を見ると少し難しく感じるものの、全て少年の視点でわかりやすく書かれています。主人公の少年のように反抗期を迎えたお子さんにとっては、心にグッとくるものになるかもしれません。

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3位:小説 ちはやふる 上の句

読んでみて

漫画がヒット作になり、映画化もされたことで有名な「ちはやふる」。実は、小説版もあったんです。小説版は、映画版を元に作品化されていますが、映画では表現しきれないキャラクターの心情や、細部の表現が見どころです。

性格や実力がそれぞれ異なった仲間たちが一緒に頑張る姿に、勇気をもらえます。努力や友情の大切さも描かれているので、仲間と離れ離れになる“卒業”が近づく、高学年のお子さんに、ぜひおすすめしたいシリーズです。

みんなのレビュー

娘読了本。 面白かったのか、作者の意図をもっと読み取りたかったのか期間延長してたっぷり4週間、2回も3回も読み返してました☆

読書メーター

2位:クラスメイツ〈前期〉

読んでみて

ひとり1エピソード全24エピソード、クラス全員が主人公になるといった珍しい構成の小説です。友人関係や家庭環境の悩みを抱えた、生徒一人一人の物語は、全ての物語とつながるようになっています。入試問題としてもよく使われる作品です。

24人それぞれの個性、クラスの誰かには感情移入して読むことができるのではないでしょうか。一つ一つの話は軽めですが、話のつながりがあり飽きずに読めるので、普段読書をしないお子さんにこそぜひ読んでもらいたい一冊です。

みんなのレビュー

1位:バッテリー

読んでみて

世代を超えて愛される、あさのあつこさんによる名作です。野球の才能を持つが、冷めた性格を持つ主人公、その彼がバッテリーを組むことに。シリーズを通し、思春期時代のなんとも言えない心情の変化が描かれています。「野球を知らなくてものめり込んでしまいました」と言ったレビューもたくさんあり、前提知識なしで読めるところも本書の魅力です。

主人公たちが中学生だからこそ、今の自分にはない思春期の少年たちの心の中を楽しんで読めるのではないでしょうか?児童書として出版されましたが、どの年代の人が読んでも楽しめると名高い作品なので、お子さんと一緒に読んでみてもいいかもしれません。

みんなのレビュー

まとめ

今回は小学生におすすめの小説を15冊紹介しました。休日を家で過ごすことが多くなった今だからこそ、ご紹介した本を手に取って、お子さんが小説を好きになっていただけたら幸いです。

また、「バッテリー」「モモ」「三国志」の3冊は、大人にもおすすめです。これを機会に、親子で読書をしてみてはいかがでしょうか。

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