人々の興味をそそる不可思議が魅力の都市伝説。世の中にはクスっと笑えるような面白い話から身の毛もよだつ怖い話まで、たくさんの都市伝説が存在します。
この記事では世界有数の都市伝説を下記の項目別にご紹介します。
世界有数の都市伝説を知る機会になれば幸いです。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
日本の有名な都市伝説8選
①着いたら帰って来られない「きさらぎ駅」
「きさらぎ駅」とは2004年1月8日から9日にかけて、インターネットの掲示板上で「葉澄(はすみ)」という女性が深夜に投稿した実況恐怖体験が発祥の都市伝説です。
98:気のせいかも知れませんがよろしいですか?(2004/01/08 23:14:00)
身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26
101:先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。(2004/01/08 23:18:00)
葉澄さんは、静岡県の新浜松駅から遠州鉄道に乗車後、なかなか停まることなく進む電車に違和感を抱きます。そしてようやく着いたのが「きさらぎ駅」でした。
きさらぎ駅には人が誰一人としておらず、さらには腕時計の表示もおかしくなります。携帯電話の電波も繋がらない不可思議な現象が生じ、助けを求められない事態に発展。葉澄さんが徐々に記憶を失っていく模様もネットに生々しく投稿されました。
9日の午前3時45分に「(携帯の)バッテリーがピンチです。これで最後にします」という書き込みを最後に葉澄さんが投稿することは無くなり消息は不明に。結局真偽は分からないまま都市伝説と化していきました。
その後「きさらぎ駅」は全国各地で目撃談が寄せられ、時間の歪みや電波障害が多数報告されるなどし、「この世ではない異世界にある場所」である説が主流になっています。SNSを媒介した新たな神隠し譚として有名な都市伝説です。
②平将門の祟り「将門塚」
将門塚は、東京都千代田区大手町にある平将門の首を祀った塚です。
将門塚が「祟りの場」だと認識されるようになったのは大正時代以降。将門塚のある場所に大蔵省の仮庁舎を建てようと計画する際に大蔵大臣・速水整爾(はやみせいじ)が不審死で亡くなりました。
その後、仮庁舎の工事部長・矢橋賢吉が死亡。さらには仮庁舎自体も火事で焼失。考えられないような事故が多発したため、将門の怨霊の恐怖が噂されるようになりました。
さらには第二次世界大戦後もGHQによる大手町の区画整理工事の際、将門塚付近をブルドーザーで工事していた人物も死亡。掘り起こすとそこには将門の首塚の碑があることが判明し、工事を中止するまでに至りました。
③全国の子供を恐怖させた女「口裂け女」
大きなマスクをし「私きれい?」と子供に訪ねる。「きれい」と答えると「これでも?」と言ってマスクを外し、耳元まで裂かれた口を大きくのぞかせる。それが口裂け女です。
口裂け女の正体は、整形手術で失敗し理性を失ってしまった若い女性。この質問に対し「きれいじゃない」と答えると包丁やハサミで斬り殺されるのだそう。
1979年に日本全国で流行し、子供を恐怖の渦に巻き込むほどの社会問題にまで発展した口裂け女の都市伝説。特に小学生から中学生の間で大流行し、パトカー騒ぎや集団下校まで行われる事態にまで発展しました。
口裂け女から逃げるためには「ポマード」と3回唱えること。これは過去に整形手術をした医師が多量のポマードを付けておりその匂いが嫌だったからだそうです。また口裂け女は「べっこう飴」が大好物のため、それを与えると夢中になって食べるそう。その間に走って逃げるのが良いとされました。
④学校のトイレの怪奇譚「トイレの花子さん」
「トイレの花子さん」とは、学校のトイレをめぐって噂された学校怪談のひとつ。赤いスカートを履いておかっぱ頭の姿をした女の子というのが最も有名。
誰もいないはずのトイレに向かって「花子さんいますか?」とノックしながら聞くと「はい」と返答があり、扉を開くと花子さんに引きづられて戻って来れなくなるというのが有名な花子さんの都市伝説です。
花子さんの実態は「殺された女の子の霊」や「虐待されていた子供の霊」というものが多く、どちらも小学生くらいの年齢の子供を怖がらせるような背景を持ったものが多いのが特徴。また、生前は「長谷川花子」だったという説もあり、その生々しさからより恐怖感のある怪談となったとも考えられます。
もともと日本には「厠(かわや・トイレ)の神様への信仰」が根強くあり、女の子の人形や花を飾るといった民間信仰がありました。トイレの花子さんが誕生した背景や、トイレそのものを何気なく怖く思ってしまう心情の裏には、このような脈々と続く日本人ならではの宗教心があるからかもしれませんね。
⑤双眼鏡で見てはいけない「くねくね」
「くねくね」とは2003年から流布している都市伝説。田んぼの向こうに存在する白くてくねくねしたものを双眼鏡で見ると精神に異常をきたすとされる話です。最初の発信源が判明している非常にレアケースの都市伝説とされています。
はじめに投稿された原文は以下の通り。
これは私の弟から聞いた話であり、弟の友達のA君の実体験である。A君が彼の兄と一緒に母の田舎に遊びに行った。外は晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃。A君のお兄さんが窓から外を見ていると真っ白な服を来た人がいて、人間とは思えないような動き方でくねくね踊り始めた。A君もお兄さんも、最初はそれが何なのかわからなかったが、やがてお兄さんはわかったらしい。しかしA君が「お兄ちゃん、あれは何なの。わかったなら教えて」と聞くと「わかった。でもわからない方がいい」と、答えてくれなかった。今でもA君にはわからないという。私は「お兄さんにもう一度聞けばいいじゃない」と言うと、弟が答えるには「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ」
くねくねは、人間ではできないような体をくねらす動きをしており、その正体が何か分かってしまうと精神が狂ってしまう、と言います。田んぼや畑、川などの自然のある場所に存在しいているのが特徴。
くねくねの都市伝説の起源は、怪談サイトに投稿されたのが始まりでした。そこから多くの人によって改変されて、怖い話として流布していったと考えられています。
⑥誰が乗っている?「黄色い救急車」
「黄色い救急車」とはイエロー・ピーポーとも呼ばれる、発狂しておかしくなってしまった患者を乗せた救急車のこと。実際には存在しませんが、一部の人々の間で知られている医学的都市伝説のひとつです。
1970年代にはこの都市伝説は既に存在し、地域によっては緑色の噂もあるようです。しかし話の内容は黄色い救急車と同じく、精神に異常をきたした人を乗せていると言います。
この都市伝説のルーツは詳しく分かっていませんが、小説や映画の中で似たような描写があったことが挙げられています。そこから派生して黄色い救急車が都市伝説と化したのでしょう。
しかし実際に、精神病者を病院に連れて行く時は車やタクシーを用いることが多く、2008年にも精神病者を車で連行して、格子付きの精神病棟へ入院させた事態が生じたこともあったようです。
⑦ピアスの穴をめぐる噂「耳から出る白い糸」
あなたの耳にはピアスの穴がありますか?
「耳から出る白い糸」とは、友人の家である女性がピアスの穴からでる白い糸を引っ張った途端、目の前が真っ暗になったために「何で電気消したの?」と尋ねたところ、電気が消えたのではなく、視神経を切ってしまったために失明してしまったという都市伝説。ピアスの穴を開けている人は多いので不安になる人は多いと思います。
しかしこれは嘘の話。耳に視神経や脳神経が通っていることはなく、失明の危険は無いので安心してください。ピアスの穴から白い糸のようなものが出ることもあるようですが、皮膚科医によるとこれは老廃物なのだそう。
人体にまつわる都市伝説は余計に恐怖を増すために、それらが相まって都市伝説に変化したことが考えられます。
⑧ポップな都市伝説「小さいおっさん」
「小さいおっさん」とは、2009年頃から目撃され始めた中年風男性の小人のこと。目撃数も多く今もなお語られるかわいらしい都市伝説です。
小さいおっさんは身長8~20センチくらいで、電車の吊革にぶら下がっていたり、木の上にいたりと、人間に害を及ぼさずに普通に生活している様子が特徴。時には、全身でスマートフォンを操作していたり、アロマキャンドルの炎で暖をとっていたりと「クスっ」と笑えるような言動を取っていた話もあります。
小さいおっさんは妖精や小人とも考えられており、信じている人にしか見えない存在のようです。だいたいの小さいおっさんは頭が禿げているらしく、どことなく親近感が湧きます。
芸能人が目撃談を番組で話すことが多いこともあってか「私も!」と一般人による小さいおっさんのエピソードも多数挙がり、それらを投稿するスレッドも立つなど目撃談は後を絶ちません。
また、小さいおっさんの住処は東京都杉並区にある大宮八幡宮だそうで、参拝者は年々増えていると言います。
面白かったです。
本当に怖いです今このサイトを見て「ゾクッ」としました。
こっわーwwwww
あらわさんふざけるなよ!
すごい
めっちゃ面白かったです!
こんにちは、yukiyoです。都市伝説はあんまり信じていません。
いや、でも出たらどうすんの
やばいじゃん。