いくつ知ってた?有名な都市伝説21選【日本・海外・アニメ別に紹介】

海外の有名な都市伝説7選

①アメリカで有名な怪談「消えるヒッチハイカー」

ヒッチハイカーはどこに消えるのか
出典:ゾゾゾ

「消えるヒッチハイカー」とは、ヒッチハイク客を乗せた運転手が目的地まで乗せると乗客はいつのまにか消えてしまっており、乗客が言った目的地先の家に尋ねてみるとその人は数年前に亡くなっていたことが判明したという恐怖譚。乗せていたのは幽霊だったという都市伝説です。

自動車にまつわる都市伝説としては古典的で、1930年代から口承で語り継がれている「消えるヒッチハイカー」。「ヒッチハイクをしたその日が死者の誕生日だった」説や「女性のヒッチハイク客を乗せた運転手は一緒にダンスをした」などのバリエーションは多岐にわたります。

18世紀に遡ると車ではなく「馬車に乗せた客が消えた」という都市伝説も存在したとか。時代背景が感じられる上に、内容が変わらない事実に驚愕もしますよね。

ハワイでは、女神ペレが人間の姿に変化している場合もあるので必ずヒッチハイク客は乗せるというハワイならではの風習もあるのだそうです。

②子供にのしかかる恐怖「スレンダーマン」

人間とは思えない不気味な長身男「スレンダーマン」
出典:THE RIVER

異常な高さの身長、細身、のっぺらぼうの男「スレンダーマン」。子供に対してストーカー、拉致、トラウマを与える存在として語られる恐怖の男です。

「サムシング・オーフル・フォーラム」というネット上の掲示板で創出された存在で、実話ではありません。ネット上で話が徐々に改変・拡散されて創り出された架空のキャラクターです。

しかし2014年にはアメリカウィスコンシン州で12歳の少女たちが同級生を刃物で刺した事件が勃発。犯人の少女は「オンラインで読んだスレンダーマンの手下になるための第一歩のために殺人を犯した」と述べ、創作物と言えどネットの脅威力が自明になった出来事が生じました。

日本作家の山口敏太郎は「ビジネススーツの怪人という部分は、現代米国人の隣人への不審感を表したもの」とスレンダーマンを考察し、現代社会の悪い側面がスレンダーマンに投影されていることを述懐しています。

③妖精の写真「コティングリー妖精事件」

妖精らしき存在が踊っているようにも見える
出典:ニュートピ

「コティングリー妖精事件」とは、1917年にイギリスで二人の少女(フランス・グリシス、エルシー・ライト)が妖精らしき写真を撮ったことを発端に、その真偽についてなされた論争のこと。妖精の存在が初めて確認された例として都市伝説となりました。

1917年~1920年に撮られた5枚の写真には大きな羽がついた妖精らしき存在が数体踊っているようなものや「ノーム」と呼ばれる精霊が映ったものも。当時はセンセーショナルで不思議なものだとされました。

しかし、少女2人は高齢になったある日に「写真は作り物だった」と告白。絵本の模写の切り抜きをピンで固定していたことを述べ、長い年月を経て真実が明らかになりました。しかし「5枚目の写真だけは本物だ!」と死ぬまで言い切っていたといいます。

「5枚目」と言われる写真
出典:NOTEBOOKERS.JP

少女2人の発言に、あの「シャーロックホームズ」シリーズで有名なアーサー・コナン・ドイルも騙されていたようです。それほどに真実性高い写真が撮れたことも1900年代当時にしてはすごいことですね。

④タイムトラベラーを自称「ジョン・タイタ―」

未来からやって来た人はいるのだろうか?
出典:photoAC

ジョン・タイタ―とは2000年代にネットに登場した、2036年からやって来たと自称する男性のこと。

最初に現れたのは2000年11月3日のアメリカの大手掲示板。自身は1998年生まれとも述べ、タイムトラベルの理論、未来に関わる資料を証拠として提示しました。2001年3月に「最初の任務を完了した」と書き込み、消息を絶っています。

ジョン・タイターはタイムトラベルを用い、1975年の祖父にあったほか、生後2か月の自分にも会いに行ったと言います。それから父と母と2か月の自分と奇妙な4人生活を一時期送ったこともあるのだそう。

重力制御装置
出典:AXEL-アズワン

ジョン・タイタ―が言うタイムトラベルの方法は「重力制御装置」を使用するのだとか。タイムマシンに行きたい日付を入れ、形成された重力場に位置するとエレベーターに乗ったような感覚に襲われタイムトラベルが完了するのだそう。

しかし、到着するのは同じ世界線の世界ではなく、パラレルワールドのような違う時間軸を持つ似たような世界。逆に元の世界に戻る時も、全く同一の世界ではなく、2%異なる「少し似た世界」へ戻ってくることになるのだそうです。

少し難しい理論ですが、ジョン・タイターは様々なことを予言して帰還しました。

2011年「アメリカ連邦帝国」が建国する、2020年「アメリカ都市部の勝利により内戦が終わる」、2040年「オリンピックが復活する」などの言葉を残していますが、現状は当たっていません。

「少し似た世界」のお話なのかもしれませんが、いつかタイムトラベルできるのは良いことかもしれません。

⑤欧州各国で放送禁止に!「暗い日曜日」

なぜ「暗い日曜日」は放送禁止になったのか
出典:foto.project

「暗い日曜日」は1933年にハンガリーで発表された楽曲。(作詞:ヤーヴォル・ラースロー、作曲:シェレシュ・レジェー)この曲には「聴くと自殺してしまう」という都市伝説があります。

ヨーロッパやアメリカでこの曲を聴いてから自殺する人が多数現れたことから、「自殺の聖歌」とも呼ばれ、イギリスのBCCは放送を禁止するにまで至りました。一体どんな曲なのでしょうか?

「暗い日曜日」は非常に暗くて陰鬱なメロディが特徴です。作詞家のヤーヴォルは婚約者を失って失意の底におり、シェレシュも多くの出版社からこの曲を「暗い」と言われなかなか芽が出ない日々を送っていました。曲の歌詞も、主人公の男性が亡くなった女性を思い嘆き、最後は自殺を決意するところで終わるというもの。非常に悲観的な曲です。

「暗い日曜日」作曲のシェレシュ
出典:wikipedia

1933年にようやく発表できたものの、世界で数百人の人が「暗い日曜日」を聴いた後に自殺したことが判明。楽曲と自殺の因果関係はまったく不明なままでしたが、世相的にもナチス・ドイツによる軍事侵攻が迫っている時期だったことから、未来を悲観した者の引き金になったのではないか、と言われています。

「暗い日曜日」のヒット後に、作曲者のシェレシュは自殺。楽曲がどのように影響しているかは不明ですが、後味の悪いまま都市伝説と化しました。(シェレシュの自殺の本当の理由は「咽喉の病気と思い込んでいた」と言われています。)

⑥子供の姿で現る超常的生物「黒い目の子供」

身の毛もよだつ黒い目の子供の正体とは
出典:カラパイア

「黒い目の子供」とはアメリカ合衆国に伝わる都市伝説の一つ。肌は白く目が真っ黒な6歳~16歳の子供の超常的生物のこと。

いきなり「家に入れて欲しい」と言うや否や玄関の扉をどんどん叩いたり、「車に乗せて欲しい」とヒッチハイクをしたりと日常生活に潜んでいるといいます。彼らの願いを断ると突如キレ始めるなど少々困った存在であるのが特徴です。

この都市伝説の起源は、1998年にあるジャーナリストが真っ黒な目をした子供に遭遇したことから。「車で家まで送ってほしい」という子供の願いを拒否すると強引に車を開けようとしたのだと言います。

「ブラック・アイ・キッズ」とも呼ばれる
出典:世界の子どもたち

また他にも、アメリカ・カンザス州で、ある女性が家の近くを何日もうろつく子供に声を掛けてみたところ「電話を貸してほしい」と要求してきたとか。「持ってない」と答えると「水が欲しい」と新たな要求をしてきたと言います。この時、この子供が真っ黒な目を持っているのに気付いたのだそう。

この子供たちは、吸血鬼や地球外生命体ではないかと考察する説もあり真相は分からないままです。

⑦キリストは青森にいた?「イエス・キリスト来日説」

イエス・キリストは日本で最期を遂げた?
出典:秒利SUNDAY

これは海外と日本を繋げる都市伝説、「イエス・キリストは日本に来ていたのではないか?」という伝説です。その中心場所は青森県戸来村(へらいむら)という場所。戦前にピラミッド状の古墳らしきものがあり、それが現地民らによって「イエス・キリストの墓」だとされたのです。

戸来村の説明書きによれば、キリストは21歳の時に来日。神学を学び、33歳の時にユダヤの地に戻るも伝道を受け入れてもらえず十字架に処されそうになります。そこで弟の「イスキリ」を身代わりにし、キリスト自身はギリシア経由で日本に戻り、青森の地で106歳まで生きたというのです。

この話の背景には、戦前に画家・鳥谷幡山(とやばんざん)が戸来村に訪れたことに起因しています。鳥谷は「竹内文書」という竹内巨麿(たけうちきょまろ)という宗教家によって創作された文書に親しんでいました。

「竹内文書」とは神武天皇以前の歴史や古代日本のルーツを探った文書で、モーセや釈迦も日本で修行したとも記載される斬新な思想を描写したもの。これに親しんでいた鳥谷は、早速竹内を戸来村に呼びます。竹内も「墓所舘(はかどこたて)」という丘を「キリストの墓だ!」と叫んだのだとか。この出来事が「イエス・キリスト来日説」のルーツとされています。

戸来村に実際にある「イエス・キリストの墓」
出典:nippon.com

戸来村では毎年、イエス・キリストの魂を鎮めるお祭りを行っています。お墓の周りをぐるぐると周りながら歌われる「ナニャドラ」という音頭は少し日本語からかけ離れた言葉。また、戸来村では子供が生まれると額に十字架を書く風習があります。

どことなく日本離れした雰囲気が余計に「イエス・キリスト来日説」の真実感を増加させます。真偽は分からないままです。

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