尾崎豊の死因とは?覚醒剤が原因?謎の多い彼の死と経緯について徹底解説!

自殺説も……

覚醒剤の致死量は個人差が大きく、殺人の手段としては不確実なことも自殺説が出た理由

尾崎さんの死の真相については、妻や創価学会による他殺説と同時に自殺説も持ち上がりました。

その根拠となるのが死亡直前の精神状態と遺書です。尾崎さんは亡くなる直前、繁美さんに心中を迫っていたそうです。覚醒剤の使用により心身ともにぼろぼろだったのも理由に含まれるでしょう。

加えて、2011年に尾崎さんが残した遺書が公開されたことも自殺説を後押ししました。ただし、家族によると尾崎さんは精神的に追い詰められると遺書を書く癖があったそうです。そのため、本当に死ぬつもりで遺書を残したのかは明らかでなく、やはり真相はわかっていません。

公開された尾崎豊の遺書

19年後に遺書が公開された
出典:週末の海と山講座

尾崎さんの死から約19年後の2011年11月、文藝春秋で彼の遺書が公開されました。その記事はジャーナリストの加賀孝英さんが執筆したものです。遺書の存在は1994年に報じられていましたが、全文が公開されたのは2011年が初でした。

話によると、加賀さんは1994年に遺書を入手していたのですが、妻の繁美さんから「長男が物心つくまで公表しないでほしい」と言われていたため、公開を控えていたそうです。そのため、全文の公表が2011年となりました。内容は以下の通りです。

先立つ不孝をお許しください。先日からずっと死にたいと思っていました。死ぬ前に誰かになぜ死を選んだのか話そうと思ったのですが、そんなことが出来るくらいなら死を選んだりしません。(中略)さようなら。私は夢を見ます。

尾崎さんの死は他殺だったのか自殺だったのか、いまだに明らかになっていません。ただ、日常的に死にたいと思っていたのではないでしょうか。

尾崎豊の死後の影響

10代のカリスマ的存在だった尾崎さんはこの世を去ったあとも、人々に大きな影響を与えました。

報道を聞いたファンが尾崎さん宅に押しかけ、彼の遺体が運ばれる際は車の窓を叩く人も。噂によると後追い自殺をした人も出たそうです。

また、尾崎さんの死後、彼のアルバムが急激に売れ1992年5月25日のオリコンアルバムチャートではTOP10の内6作を尾崎さんの作品が埋めました。予定されていたコンサートはすべて中止になりましたが、チケットを手元に置く人が多かったため、払い戻しにくる人もほとんどいなかったそうです。

さらに、尾崎さんが倒れていた東京都足立区の民家は、とある女性ファンが毎日訪問したことがきっかけで「尾崎ハウス」と呼ばれ、ファンの交流の場となりました。

生前、彼がどれだけの人々から愛されていたのか、よくわかるエピソードばかりですね。

尾崎豊の葬儀

多くの人が尾崎さんの葬式に訪れた
出典:Wikipedia

最初、尾崎豊さんの葬儀は家族や親戚だけで行われました。その後、1992年4月30日に東京都文京区の護国寺で追悼式が行われ、約4万人の人々が参加。平日でしたが、多くのファンが訪れました。その規模は美空ひばりさんや吉田茂さんに並ぶほどのものだったそうです。

音楽関係者らや尾崎さんと親しかった俳優も集い、彼に弔辞を送りました。尾崎さんのお墓は、埼玉県所沢市の狭山湖畔霊園に設けられています。ただ、防犯・警備上の理由により遺骨は納められていません。

尾崎豊の死の真相を追求している書籍

尾崎豊 覚醒剤偽装殺人疑惑「血の叫び」

こちらは尾崎豊さんの生涯や死因について書かれた本です。尾崎さんの友人や家族、繁美さんの友人など多数の関係者への取材や裁判の様子、医者の証言に基づいて書かれているため、多数の視点から尾崎さんについて知りたい方におすすめです。

弟尾崎豊の愛と死と

こちらは尾崎さんの兄・康さんが執筆した本です。兄から見た尾崎さんの姿が書かれており、家族の愛を感じる一冊。亡くなった日のことも詳細に綴られており、当時の状況がよくわかります。

検死秘録ー法医学者の「司法解剖ファイル」から

こちらは尾崎さんの司法解剖を担当した支倉さんが書かれた一冊です。多数の事件について解説している本ですが、尾崎さんについても記されているため、彼の死の真実について知りたい方におすすめ。真相を考える助けになります。

尾崎さんについて「もっとよく知りたい!」という方はこちらもぜひ、ご覧ください。

尾崎豊の死因に関するまとめ

尾崎豊さんの死因について紹介しましたが、いかがでしたか?

公式の発表では覚醒剤の大量摂取による肺水腫が死因となっていましたが、発見当時の不可解な状態を思うと素直に信じられませんね。足取りのわからない数時間の間になにがあったのか、覚醒剤は一体いつ、どうやって摂取したのか。

尾崎さんの死には多くの謎が残っています。彼の死について、あなたはどのように考えますか?本記事がその助けになれば幸いです。

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