小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

2021年最新!歴史・時代小説のおすすめ人気ランキングTOP30

「時間を忘れて夢中になってしまうような歴史小説を読みたい!」
「歴史はあまり知らないけれど、楽しめる歴史小説はないかな?」

歴史や時代を題材にした小説は数多くある為、どの小説を選べばいいか?分からない方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、おすすめの歴史小説をランキング形式で30選ご紹介します。日本史だけではなく西洋史を扱ったものや、人気な江戸・幕末時代を題材にした作品、有名な偉人を描いた小説など様々なジャンルからランキングにしました。

初めて歴史小説を読む方も、コアな歴史ファンの方も、きっと今の自分にぴったりの一冊が見つかるはずです。

第1位 「堀部安兵衛 上・下」

読んでみて

忠臣蔵でお馴染みの堀部安兵衛を主人公にした歴史小説です。正直、特に前半生は褒められたものではないのですが、そんな中でも出会った人への感謝を忘れず、一期一会を体現する安兵衛は、人として本当に格好良いです。自分の生き方に直に跳ね返ってくることがたくさんある作品でした。

池波正太郎作品の中で、人にすすめるとしたら本作です。池波正太郎独特のリズム良い展開と語り口が、ページをめくる手を休ませません。ボリュームも程よく、歴史小説に慣れていない人も読みやすいです。これをきっかけとして他の池波正太郎の時代小説の世界に足を踏み入れることをおすすめします。

みんなのレビュー

久々にのめり込むように読んだ小説。池波先生の文章の素敵さが存分に活かされていて、安兵衛を取り巻く多くの登場人物がそれぞれ魅力的に繋がっていく。 料理や時代背景、風景も描かれているのはさすがだなあと。
そして、高田馬場の決闘でピークを迎える。 安兵衛の最期の余韻も絶妙。 しかしなんで、あまり書店に置いてないのだろうか。 私の中では、読んだ池波作品の中でもベストに入る作品。

読書メーター

第2位「英雄ここにあり 上・中・下」

読んでみて

中学生で初めて読んだ時の興奮を今でもありありと思い出せるほど、最高に楽しい三国志です。ただでさえ魅力的なキャラクターに溢れた三国志ですが、柴田錬三郎はその登場人物たちに血と涙を通わせ、色鮮やかな景色を見せてくれます。特に後半、諸葛亮孔明と趙雲子龍の、亡き英雄たちの志を守らんとするさまは、涙なくしては読めません。

三国志初心者には特にお勧めです。この作品で登場人物を把握してから、もっと長大な三国志作品を読むと、理解しやすいです。諸葛亮孔明のその後の活躍を知りたい人は、この作品の続きを描いた「英雄・生きるべきか死すべきか 上・下」もぜひ読んでみてください。

みんなのレビュー

数ある三国志モノの中でも、個人的には一、二を争う傑作。吉川版に比べて武侠小説的色彩が濃く、ダイナミックかつエネルギッシュで一気に読ませる。中学生の頃、横山光輝のマンガとコレを読んだだけで三国志マニアを気取っていたのも今では良い思い出。

honto

第3位「坂の上の雲 1〜8巻」

読んでみて

軍人である秋山兄弟と、俳人である正岡子規を軸にした、明治という時代そのものを描いた歴史小説です。司馬遼太郎は数多くの傑作を生み出しましたが、特にこの作品は多くの日本人に近現代史を改めて考えるきっかけを与えたという意味で特別な作品です。筆者も中学生の時に読み、太平洋戦争が明治時代からの地続きで行われたことに改めて気付かされました。

全8巻というボリュームではありますが、巻末の地図を使いながら知識を整理しつつ読むとわかりやすいです。組織の動かし方、マネージメント力を学べるとして、本書はしばしばビジネスマン必読と謳われますが、歴史を広い視野で捉えることのできる力も身につくので、中高生の歴史の学習にも有益です。

みんなのレビュー

あまりにも評価の高い作品なので読まれた方も多いと思います。軍人秋山好古・真之兄弟、文人正岡子規の三人を主人公として日露戦争を中心に明治時代を描いた一大叙事詩です。
壮大なテーマのため、全8巻の大長編になっていますが、読んで飽きがこない、というよりどんどん引きずり込まれるものです。
しかし、かたや兄が陸軍で世界最強と謳われたコサック騎兵集団を抑え、一方で弟が海軍で全ての作戦を練り、ロシア艦隊を撃ち破るというまるでドラマのような現実。運命というか歴史の不思議を感じずにはいられません。

honto

第4位「水滸伝 1〜19巻+読本」

読んでみて

男たちの戦いぶりや生き様が全て格好良く、夢中になって読み終えました。豪傑たちに、生きるとは何かを教えてもらっている気がします。水滸伝といえば四大奇書の一つであり、中国の宋の時代末期の話ですが、三国志と甲乙つけがたい面白さです。物語が終わってしまうのがさびしいと思うほどなので、長編だからまだ続きがある!と思えることが嬉しかったです。

北方謙三が手がけたことで、ハードボイルド感が加わって、良い意味でさらに男くさい水滸伝です。三国志はもちろん、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が好きな人にもぜひすすめたい作品です。

みんなのレビュー

なんでもっと早く読まなかったんだろう。読み終えたところだけど、もう一度読み返したい。
愛すべき人物がどんどん亡くなり、電車の中で何度か泣いてしまった。ちょっと漫画っぽいところがいい。そこが気に入らない人もいるかもしれないけど。そこは物語だと割り切って楽しめる人でないと白けるかな。読まず嫌いは勿体ない!

読書メーター

第5位「大聖堂 上・中・下」

読んでみて

中世ヨーロッパを舞台にした歴史小説です。全世界で2000万部以上売れている大ベストセラーというだけあり、長編ですが読み始めると止まりません。日本語訳も自然で、読んでいてストレスがありませんでした。映像化もされているので、先にドラマを見ても良いでしょう。

西欧の宗教思想がどれほど社会に幅を利かせているのかが実感できる小説です。日本ではなかなか理解しづらい司教と修道会の関係や、教会と王との関係も描かれていて、良くも悪くもヨーロッパにおけるキリスト教の重みを感じます。

みんなのレビュー

ケン・フォレットをベストセラー作家に押し上げた大作であるが、初めて読んだ。親子2世代に渡る国盗り・大聖堂建立・信仰の物語であり、紆余曲折しながらも最終的には勧善懲悪で完結する。長編であるが、ストーリー展開は単純であり、信念が欲望に勝利する物語である。
フィリップ院長は単純な信仰の士ではなく、政治的なふるまいもできるある種の万能な人物であり、最も魅力的に描かれている。最後に宿敵リミジアスに救いの手を伸ばすところは非常に感動的であり、彼の想いが完全に勝利したことを示している。最高の歴史小説だと思う。

読書メーター

第6位「新・平家物語 1〜16」

読んでみて

歴史大河小説の面白さを十二分に楽しめる作品です。長編だからこそ、登場人物たちに思い入れが深まり、筆者も最終巻は名残惜しい気持ちで読みました。平家物語といえば、誰もが学生時代に触れたことのある名作ですが、それを現代語に訳しただけではなく、「義経記」など関連書の内容も含まれているので、平家と源氏の攻防を歴史レベルで理解することができます。

平安時代に活躍する平氏と源氏は、似たような名前が多くて歴史を学んでいても混乱するものですが、この作品を通じて平氏も源氏もそれぞれが個々に立体的に見えてきて、とてもわかりやすくなりました。1972年NHK大河ドラマの原作本でもあります。

みんなのレビュー

読むべし、この作品。すごい作品だ。多くの登場人物たちが語るその心情を吐露する言葉の数々は、われわれの胸にぐさっとくる。シェイクスピア作品に負けず劣らず、と言ってよい。
また、保元・平治の乱を体験した、麻鳥の老夫婦の述懐は、大きな感動をもって「人間の幸福とは、人間とはいかに生きるべきか」について問いかけてくる。トルストイの『戦争と平和』よりもずっと胸をゆさぶられた。文学のテーマが「人間社会の中での個人の生き方の追求」とすれば、この作品を読んだ後の生きざまは確実に変わるだろう。この作品に出会った私は幸せだ。

読書メーター

第7位「孤宿の人 上・下」

読んでみて

泣ける歴史小説といえば本書です。群集心理の恐ろしさに鳥肌が立ちます。登場人物が次々と亡くなっていく展開には、悲しくて半ば呆然としながら読み進めましたが、そんな中でも主人公「ほう」の純粋さ、人を信じる心の真っ直ぐさに救われました。そして感動のラストは涙なくして読めません。

最終的には伏線が一気に回収されていき、宮部みゆきが稀代のストーリーテラーであることを改めて実感した作品です。

みんなのレビュー

宮部みゆきの時代小説は「優しい人情物」のイメージが強かったのですが、この話は安易な救いを許さず、ところどころ突き放されるような悲しさがありました。
明確な善悪がなく、それぞれが利己心を抱えて行動する中で、庇護を持たない無垢な主人公と多くを語らない加賀様の静かな交流が印象的でした。
私の中では宮部みゆきのベスト3に入ります。

honto

第8位「また、桜の国で」

読んでみて

第二次世界大戦下のポーランドを舞台にした歴史小説です。ドイツ・ソ連による侵攻、ユダヤ人の迫害、ワルシャワ蜂起。どの史実も、読みながらまるで自分の身に起きているかのように思え、動揺することしばしばでした。

ポーランドという国は、その地理的な環境から過去何度も攻め込まれ、独立を奪われる苦悩の歴史がありますが、日本ではあまり知らない人も多いでしょう。ライトノベルも数多く手がける須賀しのぶが描いた本作は、幅広い世代に届く作品となり、第4回高校生直木賞を受賞しました。本書の題名の意味を多くの人に伝えたいです。

みんなのレビュー

リアルすぎて記録文学なんじゃないかと錯覚する。熱量がすごい。
須賀さんの本はその時代のその国その場所に引き摺り込まれるような強引な魅力があって癖になります。
文字から伝わる空気と音楽と感情と緊張感をビリビリに感じて、どっぷり動乱のポーランド界隈に浸りました。
面白かったー!!

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第9位「橋ものがたり」

読んでみて

江戸の風情を感じる歴史小説といえば、藤沢周平です。本作は藤沢周平の市井ものの原点と言われています。短編集ですが、その短い話の中に切ないドラマがあって、胸を締め付けられます。着物の擦れる音が聞こえてくるような、登場人物の温もりが感じられるかのようなシーンが多く、舞台が江戸というだけで、まるで現代のラブストーリーのようです。

出しゃばっているわけではないのに、その繊細な心配りやわずかな眼差しで男性たちを虜にしていくのが、藤沢周平の描く女性たちです。現実世界で常に一緒にいなくても、心は常にともにあるという彼女たちは、いつの世も理想の女性像なのかもしれません。本作は「橋」という境界をテーマにすることで、男女の心の機微がさらに感じられる作品です。

みんなのレビュー

藤沢周平ここにあり!って感じでした。橋をキーワードの短編10作品。巻末の娘さんによるエッセイも良かった。いつの世も川はただ流れて、そこには向こうとこちらを繋ぐ橋がある。渡るか、見送るか・・思いはそれぞれだ。
情感たっぷりでどれも甲乙つけがたく、ドラマとなって絵が浮かぶ。新作はもう読めないのだなぁと思うと寂しいが、何度でも読み返すことの出来る藤沢周平の世界が有るのは嬉しいと思う。

読書メーター

第10位「家康、江戸を建てる」

読んでみて

こんな歴史小説は初めてでした!徳川家康が江戸のまちづくりを命じた人々の奮闘を、短編で紡いでいく作品ですが、そこには昔と今は地続きであるという視点があります。そのためどの話も他人事ではなく、今も東京を歩いていれば、この作品に出てきた誰かに出会いそうな錯覚さえ覚えるのです。

題名に「家康」と書かれていますが、家康が亡くなった後の話もあります。主人公は歴史的にあまり知られていない都市計画に携わった人たちです。基本的に一話完結ですが、次の話に登場人物が一部リンクしているのも面白かったです。

みんなのレビュー

歴史好きだけど、歴史物は苦手。こんな私が感動のうちに読了できたのはオドロキ。史実と物語の狭間を絶妙に気持ちよく泳いでるような筆力には驚嘆した。この作者は今後要チェックだな。
手付かずだった江戸をどのように発展させ、未来につながるような大都市にするのか、これからの世をいかに平和な世の中にしていくのか、歴史の細部を見ていくことがこれだけドラマ性を持つのは発見だった。それにしてもすべてに精通している天才政治家家康、、、今の日本に降臨してくれないかしら(笑)

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