「恒心教とはどんな宗教なの?」
「恒心教の成り立ちは?」
「問題視されている行為や、唐澤氏との関係性について知りたい!」
ネット上で度々話題に挙がる「恒心教」。世界にはさまざまな宗教が存在する中、恒心教は日本でも異色な存在です。
もともとインターネット上で発足した恒心教は、近年でも問題行為が危険視されています。インターネット上だけに限らず、リアル世界での攻撃的な行為が問題視されているのです。
今回は、インターネット上での問題および「恒心教」について関心を抱いた著者が、恒心教とは一体何なのか?成り立ちや宗教の詳細、問題行為、唐澤氏についても解説します。
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恒心教とは?
恒心教とは、2012年ごろに日本で発足した疑似宗教です。インターネットで炎上した事件の関係者である、唐澤弁護士を誹謗中傷したことから端を発しています。
恒心教には数々の問題行動が見られ、犯罪行為も多く危険視されているのです。恒心教は実際には存在しない宗教にも関わらず、「恒心教徒」を名乗る人物は大勢存在します。現在でも高い注目を浴びているのです。
下記では、恒心教の意味や由来に加え、実在しないという事実について詳しく解説します。
恒心教の意味と由来
恒心教は、インターネット上において「唐澤弁護士を攻撃する人」という意味を持つ造語です。恒心教の発足に関係した「ある事件」の担当弁護士、唐澤貴洋氏を誹謗中傷したとして問題となりました。この出来事は、インターネットの使い方を見つめ直すきっかけになったとされています。
そもそもある事件とは、2012年にネット掲示板である「なんでも実況J板」において起こりました。当時、掲示板荒らしを行っていた1人の高校生の個人情報が特定されたことが端を発しているのです。
その後、高校生が雇った唐澤弁護士に対する攻撃がはじまります。彼が設立していた「恒心綜合法律事務所」と、当時掲示板上で話題を集めていた「オウム真理教」。2つの言葉から、「恒心教」という宗教じみた呼び名が生まれました。
恒心教は実在しない?
恒心教は、厳密に言えば実在しない宗教団体です。恒心教はインターネット上での疑似宗教であり、「唐澤氏を攻撃する人たち」が冗談で始めた集団となります。
報道された際、恒心教についてテレビ東京や共同通信などは「架空の宗教団体」、NHKは「ネットに書き込みをするグループ」と表現。世間にも、実在しない宗教であると認識されているのです。
ただし、恒心教を名乗る人たちは上記の報道を批判しています。「信教の自由」を掲げ、「架空宗教の表現は嫌だ」と猛反発しているのです。また、一部の大学関係者も「実在しないとは言い切れない」という内容の発言をしており、議論は現在でも続いています。
一般的な認識では、恒心教は実在しません。しかし、信仰者やコミュニティ、一部の知識人の中には恒心教を「新興宗教」と考えている人も存在します。
恒心教の成り立ちとは?
恒心教の成り立ちは、1人の高校生と唐澤弁護士が大きく関係しています。ことの発端は、2012年に発生したネット掲示板炎上においての、特定個人への誹謗中傷です。
唐澤氏の登場により過激化した誹謗中傷は、後に彼を「尊師」と呼び、疑似宗教の誕生へと繋がりました。下記では、謎の多い「恒心教」の成り立ちについて、詳しく解説します。
きっかけはネット掲示板
恒心教のきっかけは、ネット掲示板2ch「なんでも実況J板」に現れた1人の高校生です。彼はハンドルネーム「八神太一」と名乗り、インターネット上で他人への誹謗中傷や自らの犯罪行為を語って、掲示板を荒らしていました。
彼の悪質かつ迷惑な行動は、掲示板利用者から反感を買い、嫌われ者として有名だったのです。そんな最中の2012年3月、掲示板上で「八神太一」は大学に合格したことを発表します。その大学は名門として有名であり、掲示板利用者たちは「名門大学の合格」報告を全く信用しませんでした。
すると「八神太一」は次の日、驚くことに「合格通知書の写真」を掲示板に投稿したのです。もちろん本名や学校名は隠していたものの、彼を嫌っていた掲示板利用者たちは、彼の素性を必死に詮索しはじめました。
そして、前述の画像がきっかけとなり、彼の名門大学への合格が本当であること。さらには、彼が利用していたコミュニティサイトmixiアカウントが判明したことで、素性が特定されてしまいます。本名や出身校がバレたことで、彼は焦りを覚えました。
そして「八神太一」は自身のこれまでの投稿、「犯罪行為」や「未成年飲酒」の影響を恐れ、弁護士を雇うことにします。ネット掲示板での些細なきっかけが、後に大きな事件へと発展したのです。
唐澤弁護士の登場
自身への今後の影響を危惧した「八神太一」は、弁護士を雇うことを決意します。唐澤貴洋弁護士の登場です。唐澤弁護士は当時無名の弁護士であり、「八神太一」との出会いは不明ですが、彼の登場によって、ネット掲示板炎上は激化します。
当初、唐澤氏は「ネットに強い弁護士」を自称し、掲示板利用者たちから大きな注目を浴びました。唐澤氏はまず、「八神太一」への特定行為や誹謗中傷を行った人たちに対して、IPアドレスの開示を求めます。IPアドレス開示要請によって周囲を牽制し、事態の収束を図ったのです。
すると、誹謗中傷していた人たちは一時的に活動をセーブし、掲示板上では唐澤氏を称賛する声が続々と寄せられました。さらには「無知な子どもに振り回されて可愛そう」という同情も生まれます。
これらの反応によって、多くの掲示板利用者が「ネットに強い弁護士」に対して関心を抱きました。そして、唐澤氏がどれほど有能な人物であるのか?を詮索し始めたのです。しかし、結果として唐澤氏の登場は、掲示板の炎上激化を招く火種となりました。
コミュニティの大まかな推移その物は大体史実通りではあると思いますが、彼の出した書籍の「実際の評判」について触れないのはややアンフェアなのではないかと思われます。
また炎上した要因に「妬み」を挙げるのはやや安直な気もします。
数々の問題点の存在が大前提であって、そこに嫉妬理論を持ち込むのは個人的に違和感が拭えなくて・・・