5.玩具路線
玩具(がんぐ)路線は、画像作成・人気投票企画サイト上で、恒心教をネタとして扱い遊ぶ路線です。
具体的には、You Tube動画やcmなどの画像を編集し、「教祖」とする唐澤氏の玩具と化すと言われています。玩具路線は古くから発足し、芸術路線の元となった路線なのです。
玩具となったのは「遊戯王ジェネレーター」や「もんじろう」をはじめ、「ボカロデューサー」などが挙げられます。
6.ニッセ路線
ニッセ路線は、「八神太一」や唐澤貴洋になりすまして問題行為を行う路線です。インターネットでの書き込みはもちろん、新聞の投書コーナーやテレビ番組の視聴者コーナーにも、2人の名を語り投書しています。
恒心教の関係者が掲示板にて「ハッセ」という名で書き込みを行ったことから、なりすまし行為を「ニッセ」と呼ぶようになったことが由来しているのです。ニッセ路線はその行為から、「投書路線」とも言われています。
7.贈り物路線
贈り物路線は、唐澤氏や関係者に宛てて、無断で物を送りつける路線です。郵便局や運送会社を使用し、時には代引きで送ります。
始まりは2013年4月。「唐澤貴洋掲示板」を利用する人が、彼の事務所に雪見だいふくを送りつけたことからはじまります。一部受け取った形跡も確認されているとか。送った物の中には「大量の虫」もあったとされ、非常に迷惑な問題行為です。
ちなみに、贈り物路線の派生として「年賀状路線」や無料パンフレットを送りつける「パンフボム路線」。対象者近辺へ、唐澤氏を名乗り物を送りつける「無差別路線」なども存在します。
8.悪芋路線
悪芋路線とは、数ある問題行為の中でも、度を越した布教活動を行う路線です。爆破予告や殺害予告、実際にインターネット情報の書き換えを行うなど、世間を困らせています。
下記でご紹介する恒心教による「犯罪行為」は、悪芋路線と呼ばれる人たちの行いであり、恒心教内部でも嫌われる存在です。
恒心教による犯罪行為
恒心教の問題行為は、一部の恒心教徒らによって次第に犯罪行為へ発展します。有名な事件は、インターネットで多くの人が利用するGoogleマップに、悪意ある改ざんを行った「Googleマップ改ざん事件」です。
また、爆破予告は関係のない大学にまで及び、2020年にも逮捕者が出ているのです。彼らは恒心教徒を名乗り、多くの報道に取り上げられました。その他にも、恒心教をネタに使ったとして、youtuberであるゆゆうたやその関係者に対し、多くの嫌がらせ行為も行っています。
下記では、数ある犯罪の行為の中から、特に悪質な2つの事件について、詳しく解説します。
Googleマップ改ざん事件
Googleマップ改ざん事件は、2015年に発生したGoogleマップ情報の改竄(かいざん)事件です。実在しない施設名を複数語った今事件は、日本国内に多くの困惑を招きました。
具体的な被害地は、皇居や警視庁本部、島根県にある出雲大社や広島県の原爆ドームなどです。これらの施設や建造物に対して、Googleマップ上で情報の改竄が行われ「恒心教」「恒心教核実験場」などと書き込まれました。
Googleマップは速やかに事態収束へ動き、「恒心教」を名乗る情報の書き直しを行っています。そして、警察は「業務妨害」の容疑で3人の人物を特定し逮捕したのです。
逮捕されたのは岩手県の男子大学生、愛知県に住む男性会社員、大阪府在住の無職の男性の計3名。彼らは皆同様に「恒心教徒」の関係者であることを告白し、動機に関しては「広く知ってもらいたかった」という旨を証言しています。
Googleマップ改ざん事件は、そもそもGoogleマップを素人でも書き換え可能だった事実が驚きを呼びました。その後Googleは、書き換えができないようにセキュリティの強化を検討するとしています。
爆破予告
恒心教による爆破予告は、2020年11月に発生し報道された事件です。爆破予告を受けたのは、東京都の上智大学と、神奈川県にある横浜国立大学でした。
同年6月には、東京大学や株式会社電通グループも被害にあっています。11月に一連の事件に関与したとして大阪大学院生が逮捕されていますが、この人物も「恒心教」を名乗りました。
しかし、事件に関わった人物は複数いるとみられ、彼らの動機や目的が明確になっていないことから犯人の特定に難航しています。爆破予告メールを送りつける際、発信元を特定不可にするソフトが使用されているのも、要因のひとつです。
前述した要因から、恒心教にはインターネットやパソコンに強い人物が多数いるとみられています。しかし、大量の爆破予告を前に、警察は現在でも難解な捜査を続けているのです。
唐澤氏の現在
恒心教のきっかけとも言える唐澤貴洋弁護士ですが、彼は現在も活動を続けています。唐澤氏は1978年に生まれ、慶応義塾大学を卒業後、早稲田大学大学院で学んだいわばエリートです。
「恒心綜合法律事務所」を経て、2018年には法律事務所Steadinessを設立。「炎上弁護士」のタイトルで書籍を出版したり、ネット問題を取り上げたメディアに出演するなど、活躍の場を広げています。
インターネットに関する法律問題を得意とし、掲示板をはじめSNSやブログでの誹謗中傷、プライバシー侵害に対する弁護を多数行っているのです。炎上した際に呼ばれた「無能弁護士」とは、程遠い経歴となっています。
唐澤弁護士に対して行われた問題行為は、ある意味で彼の知名度を上げた出来事と言えるでしょう。もちろん、問題行為はいけないことです。
唐澤弁護士の登場によって発足した「恒心教」。「尊師」と呼ばれる彼は、現在も誰かの悩みを解決していることでしょう。
恒心教に関するまとめ
恒心教は、「架空の宗教団体」や「冗談宗教」などと呼ばれ、現在でもさまざまな賛否を巻き起こしています。成り立ちはネット掲示板上での出来事がきっかけですが、リアル世界でも大きな影響を与えているのです。
「恒心教」に関する一連の事件は、インターネットの使い方を見つめ直し、被害の深刻さの認知に繋がりました。誰でも気軽に利用できるインターネットやSNS。便利な一方で、使い方を誤れば人を傷つける凶器にもなりえます。
当記事をきっかけに、恒心教に関する知識を得るとともに、自身のインターネットやSNSの使い方は正しいのか?今一度考えてみて欲しいと願っています。
コミュニティの大まかな推移その物は大体史実通りではあると思いますが、彼の出した書籍の「実際の評判」について触れないのはややアンフェアなのではないかと思われます。
また炎上した要因に「妬み」を挙げるのはやや安直な気もします。
数々の問題点の存在が大前提であって、そこに嫉妬理論を持ち込むのは個人的に違和感が拭えなくて・・・