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安藤忠雄の有名建築15選!特徴や所在も簡単に紹介

「安藤忠雄の建築ってどんなものがある?」
「その建築の特徴って?」

安藤忠雄が有名な建築家だということは知っているけれど、実際にどんな建築物を手掛けたのか?はたまた、どこに安藤忠雄の建築があって見どころはどこなのか…気になったことはありませんか?

よく知られる「住吉の長谷」や「光の教会」に留まらず、彼は国内外問わず沢山の建築作品を手掛けてきています。今回は、安藤忠雄が手がけた建築を15作品紹介します。これを読めば、彼の建築の深みをさらに感じられること、間違いなしです。

安藤忠雄とは?

安藤忠雄は、日本を代表する建築家の一人です。「世界のANDO」とも呼ばれ、よくテレビや雑誌でも取り上げられています。

簡単に彼のプロフィールを紹介します。

大阪で生まれた安藤は、経済的な事情で大学に通えなかったことから、独学で建築を学び、建築士試験に合格。その後、海外で放浪の旅に出た後、大阪で個人の建築研究所を設立しました。

初めのうちは、個人住宅を多く手がけており、「住吉の長屋」で高い評価を受けたことから、世界的に知られるようになりました。世界的に高い評価を受けた安藤は、海外大学の客員教授などを歴任しながら、今日まで、国内外問わず多くの作品を残しています。

日本建築学会賞、日本芸術院賞、プリツカー賞、文化功労賞などをはじめ、数多くの賞の受賞歴を持ちます。

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安藤忠雄の有名建築作品15選

安藤忠雄について知ったところで、彼の建築15作品をご紹介します。特徴や場所も併せてご紹介するので、実際に建築を見に行く際には参考にしてみてくださいね。

住吉の長屋

住吉の長屋は、安藤忠雄を知る上で必ず押さえておきたい代表作品です。大阪市住吉区にある、こちらの建築作品は、1979年に日本建築学会賞を受賞を果たし、安藤を一躍有名にしました。

a.台所 b.中庭 c.居間 d-e.寝室 f.洗面所・トイレ・風呂

特徴は、限られた敷地と予算の中で、さまざまな建築条件をクリアし、風通しや採光を確保した建築であることです。さらに、住宅を奥側に向け三等分にし、真ん中には中庭を配置したことで、雨の日の移動の際には傘が必要になるという大胆な特徴も持ち合わせています。

採光目的の窓を設けていないこの建築は、利便性や快適さよりも、「自然とともに生きる」感覚を大事にして欲しいという安藤忠雄なりのこだわりがあるようです。

兵庫県立美術館

兵庫県立美術館
出典:兵庫県立美術館|美術手帖

兵庫県神戸市に位置する兵庫県立美術館は、阪神淡路大震災からの「文化の復興」をシンボルとして2002年に開館しました。美術品のみならずさまざまな芸術の融合の場所にすることを目的に、構成はシンプルながらも、複雑な空間を実現しています。兵庫県立美術館には、数えきれない見どころがありますが今回は、二つ紹介します。

まずは、美術館のシンボルでもある円形テラス。こちらは、地下1階の駐車場から1階、2階の屋外スペースまでを結ぶ階段です。迷路のような螺旋階段は、兵庫県立美術館を代表するフォトスポットになっています。

次に紹介する見どころは、大きい青リンゴのある海のデッキです。海に張り出したかのように見える展望スペースからは、美術館そのものも、海も一望できます。この青リンゴは、サミュエル・ウルマンの「青春の詩」から着想されたもので、安藤はこのリンゴについて「目指すは甘く実った赤リンゴではない。未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青リンゴの精神」と言葉を残しています。

こども本の森 中之島

子ども本の森は、大阪府大阪市北区にある図書館です。この建築は、こどもたちの素直な眼差しと感受性を大切にするというコンセプトでつくられた文化施設で、1,8000冊を超える寄贈書籍が収蔵されています。

見どころは、遊び心をくすぐるような一面の本棚と、吹き抜けの空間です。階段裏や、本棚の間に空いたスペースやテラスなど、どこでも好きに読書ができるような構造になっています。

堂島川を眺めることのできるテラスでは、兵庫県立美術館にもある青リンゴがあります。こちらにも、建築のコンセプトと似た、安藤の「青春」への思いが詰まっているのでしょう。

光の教会

光の教会は、大阪府茨城市の住宅地に建つ教会であり、茨木春日丘教会の礼拝堂として使われている建物です。特徴はなんといっても、コンクリートの箱に切られた光の十字架です。長方形に十字架を切り込んだだけの、単純明快な形ながらも、十字架から漏れる光が室内を照らす様子は実に神秘的な光景です。

東京の新国立美術館で開催された安藤の個展では、実寸大の光の教会が再現されました。再現された建築には、光の差し込む部分にガラスがないことで、光が直接入りより緊張感のある雰囲気を醸し出しています。実際の光の教会でも、ガラスを取り付けない予定でしたが、雨天や冬のことを考えてガラスを取り付けたそうです。

水の教会

水の教会は、北海道占冠村(しむかっぷむら)にある宿泊施設「星野リゾート トマム」の施設内にある教会で、主に結婚式のチャペルとして使われています。リゾート地にありながら、宿泊客だけでなく一般の観光客も水の教会をみることができます。

水の教会の特徴は、自然の空間を体全体で感じることができることです。入り口を入ると、全面から光が差し込む、L字の壁で区切られた空間が表れます。

その空間を通り、螺旋階段を降りていくとチャペルがあり、チャペルと十字架の間には水、十字架の奥には森と青空が広がるなど、体全体であらゆる自然を感じることができます。

表参道ヒルズ

表参道ヒルズは、東京都渋谷区にある商業施設です。関東大震災後に復興計画の一環として立てられた老朽化したアパートの復元を残しつつ、新しい建築を建てるという、歴史ある表参道の価値観を大切にしている点が特徴的です。

構造での一番の特徴は、廊下が傾斜になっていること。表参道の通りが傾斜になっており、その自然にある傾斜と建物の傾斜を合わせることで自然との融合を図っています。歩いているときは、少し不便に感じますが、安藤の自然への敬意がこの傾斜にあらわれているのです。

瀬戸内リトリート青凪

瀬戸内リトリート青凪は、愛媛県松山市にある瀬戸内海に面した高級ホテル。青い空と海に身をゆだね、凪に静を知るというコンセプトで制作されました。施設にある7部屋全てがスイートルームになっており、多数の国際ホテル業界での受賞歴や、ミシュランにて最高級ホテルとして紹介されるなどしています。

このホテルの一番の見どころは、本館2階に位置するインフィニティプール。長さ30メートルにも及ぶプールが建物から突き出しており、瀬戸内海をより近い距離で感じられるようになっています。

さらに、標高500mの高さから絶景が一望できる最高級スイートルームの「THE AONAGI」も、欠かせない見どころの一つ。高さ8mものウィンドウとその奥に広がる海や山に、安藤建築に共通する自然を存分に感じることができます。

ベネッセハウスミュージアム

ベネッセハウスミュージアムは、香川県直島に位置する「自然・建築・アートの共生」がコンセプトの、美術館とホテルが一体化した施設です。

建築物の特徴は、建築の半分を地中に埋め込んでである点。傾斜を利用し、建築を地中に埋め込んだことにより、瀬戸内の景観をそのままに、建物の内部からも海を眺めることができるようになっています。

アルモニーアンブラッセ大阪

アルモニーアンブラッセ大阪は、大阪府大阪市にあるラグジュアリー・ウェディングホテルです。ホテルの外観を含む建物全体と最上階のチャペルの設計を安藤が手がけました。

見どころは、最上階の23階にあるチャペル。「天空のチャペル」とも称されるこの空間は、180度ガラス張りになっており、昼間は自然光に囲まれ、夜は大阪を夜景を一望できます。

ホンブロイッヒ・ランゲン美術館

こちらは、ドイツ・ノイス市の郊外に位置する美術館です。アートコレクターのカール・ハインリヒ・ミュラーにより、島全体が「インゼル・ホンブロイッヒ」というアート施設になっており、ランゲン美術館は、アート施設のギャラリーの一つです。安藤は、設計を任されたものの、資金繰りなどの問題に直面し、完成までにおよそ10年の月日を要しています。

ランゲン美術館は、やわらかい光で満たされた「静」の空間と、光が交錯する躍動的な「動」の空間だと安藤自身も語っており、コンクリートの重みとガラスを通して入る光の具合がこれを表しています。

建物の中も、ガラスを通して外側の自然と内側の流動性が演出されており、島の自然を感じながらアートを楽しむことができます。

モンテレイの住宅

モンテレイの住宅は、メキシコ・モンテレイにある大邸宅です。深い樹木に囲まれ、かつ個人邸宅のため、書籍などでしかみることができない建物ですが、無機質なコンクリートが豊かな自然に馴染んでいる様子は安藤作品の特徴と言えるでしょう。

敷地が斜面を使い、建物の軸をずらしながらセットバックしていく構造になっていることもこの建物の特徴です。

フォートワース現代美術館

通称「The Modern」と呼ばれるフォートワース現代美術館は、アメリカ屈指のアートギャラリーです。アメリカ・テキサス州のフォートワースに位置し、道路を挟んで向かいにはキンベル美術館もあります。

コンクリート打ちっぱなしという、安藤らしい特徴はもちろんのこと、支柱をY字に形取っている点がこの美術館の一番の特徴。水面に映るY字の支柱が、幻想的な空間を演出しています。

また、建物内部から外を眺めると、まるで水面に浮かんでいるような感覚になる、自然と建築の一体化を図っている点も安藤作品ならではの見どころではないでしょうか。

ブルス・ドゥ・コルメス

こちらの建築は、2021年の5月にフランス・パリ1区の中心にオープンしました。現代アートコレクターのフランソワ・ピノーが世界から収集した作品が展示されています。 ブルス・ドゥ・コルメスは、改装なので、安藤が一から手掛けた建物ではありませんが、地上4階建ての展示室、多目的ホール、スタジオやカフェレストランを約3年の月日をかけて完成させました。

特徴は、円筒形の建物の天井の部分。安藤により、ドームの吹き抜け部分の空間に鉄筋コンクリートの円筒がつくられました。ガラスドームから建物注がれた光で、光の輪が広がり、内部のアートを美しく照らしています。

ミュージアムSAN

ミュージアムSANは、江原道(カンウォンド)西部にある原州(ウォンジュ)市の山の中に位置する美術館です。SANとは「Space・Art・Nature」の頭文字をとったもので、韓国語で山を意味する「サン」にちなんでいます。自然の中で、芸術や文化に触れることをコンセプトに建てられました。

大自然の中に馴染むこの美術館は、訪れるその時々の季節感を感じられるような、さまざまな色を出すことが一番の見どころ。また、水を用いた自然の演出と内部のコンクリート建築には安藤らしさがあらわれています。

特に、敷地内にある瞑想館という建物のコンクリートと光を使った演出には、安藤らしさが感じることができます。

上海保利大劇場

上海保利大劇場は上海市街地の北西部の、嘉定区というところにある、大型シアターです。劇場がメインですが、施設にはホテルや商業施設も備えています。

外観は、100m×100mの正方形で設計されています。正方形の建物というだけでも、十分な特徴を出していますが、最も注目すべき特徴は建物が円筒形にくり抜かれている点です。

円筒部分は、これまで紹介してきた安藤建築の特徴の採光も目的としながらも、移動通路や休憩室、入り口といったスペースにも活用されています。ガラスで制作された外観や、建物に隣合わさった水面は安藤作品に共通する、自然をとの一体化を表現した特徴といえるでしょう。

安藤忠雄建築に関するまとめ

今回は、安藤忠雄が手掛けた、国内外の建築作品を15作品紹介しました。

どの建築作品にも、建築と自然の融合を図る安藤忠雄の思いが込められていることを知れたのではないでしょうか?

今後、安藤忠雄の建築作品をみたとき、さらに建築の深みを感じることができたら幸いです。

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