承久の乱の語呂合わせ
日本史のターニングポイントである承久の乱なので、入試でもよく取り上げられます。語呂合わせを覚えておく事は時系列を問う問題で重要でしょう。
主な語呂合わせとして
「ワン・ツー・ツー・ワン (1221)承久の乱」
語呂の響きとしては一番だと思われます。
「人に(12)不意(21)打ち、承久の乱」
定番の語呂合わせであり、京の住人達や公家達から見れば承久の乱は「まさに不意打ち」と言える出来事でした。
「上皇の否認(12)に(2)いらだち(1)承久の乱」
承久の乱は「鎌倉幕府から打診された皇子将軍」を後鳥羽上皇が否認した事がきっかけです。暗記だけでなく、事件の流れを覚える意味でも良い語呂合わせです。
承久の乱の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
承久の乱 日本史のターニングポイント
『日本史のツボ』や『ヤバイ日本史』等の話題作を次々と執筆した本郷和人氏による意欲作です。本書は承久の乱が後の日本史に与えた影響について掘り下げています。この本を読めば「鎌倉幕府とはどんな組織なのか」という疑問が明らかになる事でしょう。
修羅の都
武士の世を創る事を目的に、手を取り合った源頼朝と北条政子。2人の生涯とこの時代に焦点を当てた歴史小説です。源頼朝の意思を継ぎ、承久の乱の最中に演説を行う北条政子の勇姿には目頭が熱くなります。この時代を知らない人にも読んでほしい一冊です。
日本史大図解 承久の乱
承久の乱に至る背景や経過などを図解を用いて解説した一冊。幕府と朝廷の両陣営の勢力図や人間関係などは記事を読むだけでは伝わらず、こうした図解を見るのが一番です。近年新たに発見された「承久記絵巻」も掲載されており、臨場感も伝わってきます。
おすすめの動画
【鎌倉時代】99 承久の乱【日本史】
承久の乱は人間関係や乱に至る過程が難しいのですが、本動画は承久の乱の過程を地図や系譜図を用いて解説しています。受験生や歴史を学び直したい人にもおすすめです。やや早口な動画ではあるものの、その分情報量が多いともいえますね。
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が100倍面白くなる北条義時の真実|小名木善行
2022年の大河ドラマの主人公・北条義時について解説した動画です。北条義時は悪人ではなく東国の武士の為に生き様を貫いた事がよくわかります。
当チャンネルは「日本人が学ぶべき真の教養を身につける事」を目的にしたものであり、この他にも良い動画がたくさんあるのでおすすめです。
【新説!】承久の乱は倒幕が目的ではなかった?
承久の乱は「後鳥羽上皇による倒幕運動」という解釈がされる事が通説ですが、近年では「鎌倉幕府から北条義時を追放する事」が目的だったという説が提唱されています。
本動画は承久の乱に対する新たな解釈であり、信じるか否かはあなた次第です。ただ歴史とは常に考証の繰り返しであり、教科書が事実とは限らないという事がよく分かりますね。
おすすめドラマ
草燃える 総集編
1979年に放送された大河ドラマの総集編です。源頼朝と北条政子を主人公にした作品で、承久の乱は最後にして最大のヤマ場になっています。若かりし石坂浩二や岩下志保、草笛光子なども見所ですが、松平健も北条義時役で登場しています。
本大河ドラマの映像はノイズや欠落した部分も多く、総集編しか発売されていません。もし全放送を視聴したい場合はNHKの番組公開ライブラリーでも閲覧は可能です。
鎌倉殿の13人
北条義時を主人公とする2022年に放送される大河ドラマです。この時代を取り上げるのは2012年の「平清盛」以来10年振り。本作品は承久の乱を現在の技術で映像化する事に注目が集まっています。新たな北条義時像を作る点でも興味深い作品ですね。
平清盛
2012年に放送された大河ドラマです。結論から言えば本作品の舞台は1185年までであり、承久の乱は関係ありません。ただ本作品の後半は「鎌倉殿の13人」と重複する部分も多く、鎌倉幕府が生まれる前の時代を補完できます。
視聴率としては振るわなかった作品ですが、ハマる人にはとことんハマる内容なので、視聴する事をお勧めします。
承久の乱に関するまとめ
今回は、承久の乱について解説しました。承久の乱は鎌倉幕府が西日本まで支配権を強め、幕府と朝廷の力関係が完全に逆転した出来事でした。真の武家政権はここから始まったとも言えます。
東国の武士の為に朝廷に弓を引いた北条義時、最後に保身に走った後鳥羽上皇。承久の乱の勝敗は、それぞれの指導者の「器の質」に直結していると個人的に思っています。今回の記事を通じて承久の乱や北条義時について興味を持っていただけたら幸いです。