世界&日本のカルト教団ランキング20選一覧！最もやばい宗教は？

10位：幸福会ヤマギシ会（ヤマギシ村）

農業組合法人で「農業・牧畜業・林業」を基盤とした生活集合体を形成し、「人類のユートピア」を目指している団体です。ヤマギシ会はヤマギシズム社会実顕地（通称：ヤマギシ村）があり、全国20か所以上で約1500人が生活しています。

ヤマギシ村は「一体生活」「財布一つの生活」と呼ばれる生活を営んでいるのです。ヤマギシ村では独特な生活を送っており代表的なものをあげると、「貨幣を持たず私有財産は一切持たない」「食事は1日2食」「体罰は当たり前」「自由恋愛・結婚はできない」「生産部が管理する独特な性生活」があげられます。

1994年には元ヤマギシ会会員が「ヤマギシを考える全国ネットワーク」という被害団体を作り、村の実態などが露見。それにより「カルト的」と批判を受け多少改善したといいますが、基本的な理念は変わらず現在も運営されています。

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9位：有限会社ライフスペース

元々は自己啓発セミナーでした。しかし次第に主催者の高橋弘司がインドのサイババに指名された「シャクティパット・グル」だと自称し、相手の体を叩いて病気が治ると主張しています。なお、サイババ本人は指名を否認しているのだそう。

1999年には千葉県成田市のホテルで、高橋の「シャクティパット」と呼ばれる治療を信じた男が家族を病院から連れ出し、この治療を試み死亡させています。この家族はそのまま死亡したものの高橋はまだ生きていると主張し、ホテルから「4か月以上宿泊している不審客がいる」と通報があり発覚しました。

被害者はミイラ化していたといい、高橋を含む11名が逮捕されています。その後高橋は2009年に刑期が満了して出所し、団体も別の関係者が名前を変えて現在も活動しているそうです。

8位：マンソン・ファミリー

マンソン・ファミリーとはアメリカのカリフォルニア州で、1960年代にチャールズ・マンソンという男を筆頭としたグループです。1967年からマンソンが「マンソン・ファミリー」という共同体を作り、窃盗・恐喝・売春などを起こす今でいう「不良グループ」のような集団でした。

マンソンは自分を「キリストの復活・悪魔」と称し、ビートルズに心酔し楽曲の「ヘルター・スケルター」を元に独自の終末論を唱えています。内容は黒人たちが白人に戦争を仕掛け、白人を全滅させて世界を征服すると信じていました。そして黒人対白人の戦いを「ヘルター・スケルター」と呼び、その間マンソン・ファミリーは地下に身を潜めて、機が熟したら地上に上がり黒人の王となり世界を操ると考えていたのです。

そして1969年にファミリーが人を殺してしまい、「戦争を起こすため」に白人の金持ちを狙って9名殺害しています。その後ファミリーは1968年に逮捕され、マンソンは終身刑となり2017年に監獄で死去しました。

7位：太陽寺院

太陽寺院とはフランスの宗教団体で、ニューエイジの神秘主義と環境保護を唱える団体です。正式名称は「太陽伝説国際騎士団」といいます。教団の教祖であるジョゼフ・ディ・マンブローと、中心的な人物だったリュック・ジュレが二人で信者を増やした団体でした。信者は主に富裕層で、スイス人・フランス人・カナダ人など様々いたといいます。教祖のジョゼフは自らを、

「私はさまざまな宗教・政治リーダー、オシリス（古代エジプト・冥府の神）、モーセ（イスラエル民族指導者）の生まれ変わりだ」

とセミナーで言い、儀式的な事も重視していました。

祈りを捧げる時は信者にマントをつけさせ、剣や十字も用いていたそうです。そしてテンプル騎士団の継承者と自称し、80年代に信者数は422人まで増えています。全盛期には信者から多額の寄付金を集め、世界中の不動産を増やしていたといいます。

しかし90年ごろには教えに疑問を持つ信者も増えはじめ、太陽寺院の経営状態が悪化してしまいました。その頃に次第に教団内で「集団自殺しようか」という話が出始めたといい、1994年にスイスで太陽寺院の信者である実業家の家で火災が発生し、23名が死亡。さらに4時間後にはリュックを含む25名が別の拠点で死亡。

どちらも信者の頭にビニールがかぶせられて、薬物が投与されていました。銃で殺害された人もいます。その後フランス・カナダと続き、最終的に約74名が死亡しました。自殺する前に信者たちはビデオをとり、「これから自殺する」という顔は笑顔だったそうです。

6位：神の十戒復古運動

ウガンダ共和国で創始されたキリスト教系の新宗教です。バナナ・ビール鋳造業のクレドニア・ムウェリンデと政治家のジョセフ・キブウェーテレが聖母マリアが現れたと主張したことにより創始されています。

信仰はモーセの十戒とキリストの説教への服従で、世界の終末から逃れるために神の戒律を厳しく守らないといけないという考えでした。そして特に「隣人に関して偽証してはならない」という教えを恐れるあまり、会話せず手話で会話をし、性行為や石鹸は禁止されていたのだそう。

2000年初頭、信者の大半が火災と毒により殺害されています。当初信者たちの大量自殺が疑われましたが、後になって指導者が起こした大勝殺人だったと判明しました。大量殺人の理由は信者たちに説いていた世界の終わりが来なかったためで、最終的な被害者は924名です。なお幹部は現在も行方不明であり、国際指名手配されています。