世界&日本のカルト教団ランキング20選一覧！最もやばい宗教は？

5位：ヘヴンズ・ゲート

1970年代に、マーシャル・アップルホワイトとボニー・ネトルズが創立した宗教団体です。教義はヨハネの黙示録やキリスト教の教えに基づく人間を高次元に進化させることを目的としていました。そしてオカルト的要素も取り交ぜ、ヘール・ホップ彗星からUFOが迎えに来て新世界に旅立つことができると主張しています。

主にSF好きの人を中心に広まっていき、信者は去勢手術を受けて禁欲的な生活を行い、日用品も共有していたといいます。しかしネトルスが死去すると教えに疑問を持つ人も増えていきます。そのためアップルホワイトが焦りを感じ始めた頃に、1999年にカール・ボップ彗星が地球に接近しました。

その時にアップルホワイトは「宇宙人からの迎えが来た」と解釈し、38人の信者と共に集団自殺しています。自殺の時、信者たちは黒シャツにスウェットパンツを履き、「ヘヴンズ・ゲート上陸班」というアームバンドをつけていたといいます。死因はビニール袋を被った窒息死で、皆寝台にきちんと横たわっていたそうです。

4位：ブランチ・ダビディアン

ブランチ・ダビディアンはアメリカを拠点にするキリスト教プロテスタント系の団体です。カリスマ指導者のデビット・コレシュが選民思想を信者に教え、ブランチ・ダビディアンの信者たちだけが最終戦争に生き残れると説いていました。教団は最終戦争に向け武装化が進み、大量の銃器を不正入手し、カルト教団として世間を騒がせています。

そのため1993年に教団本部を警察が強制捜査しますが、捜査員を最終戦争の軍隊だと思い込んだ信者からの反撃にあい、捜査員4名が犠牲になりました。その後FBIが介入し51日悶着状態が続き、教団側は籠城を続けています。結局FBIが強制突破に踏み込むも信者たちは投降せず、教団内本部から出火しほとんどの信者は焼死してしまいました。

犠牲者はコレシュを含む81名で、内子供が25名、生存者が9名います。コレシュは信者を道連れにしての集団自殺と考えられていますが、FBIがコレシュが送った降伏状を握りつぶしていたり、武器の使用に法律違反があったりとFBI側の問題点も多く指摘された事件となりました。

3位：世界平和統一家庭連合会（統一教会）

統一教会は朝鮮半島発祥の宗教法人です。世界194か国に支部があり、教祖の文鮮明をメシアと崇めています。文化庁の分類ではキリスト教系に分類されていますが、実際には色々な宗教の影響を受けた新興宗教です。なおキリスト教からは異教扱いされており、あくまで統一教会が自称しているだけといえます。

日本では統一教会にマインドコントロールされ、多額の献金や霊感商法が問題となりました。また信者間で結婚相手を決めて結婚式を行う合同結婚式も有名な儀式といえるでしょう。

統一教会は韓国では共産主義を批判する国際勝共連合という政治団体を組織しており、宗教と政治が大きく結びついているといいます。また日本の政治家との繋がりも懸念されており、安倍晋三元首相銃撃事件の犯人・山上徹也容疑者も「統一教会」との癒着が動機でした。そして統一教会のイベントに参加した議員が要職に就いていたりと、何かしら癒着があると懸念されています。

2位：オウム真理教

オウム真理教とは麻原彰晃を教祖とした、仏教系の新興宗教です。麻原は日本で唯一の最終解脱者で、空中浮遊を始め超能力が使用できると自称し教団の信者を広げていました。また、修行中に亡くなった信者の遺体を遺棄し、証拠隠滅も行っていたといいます。

その後政党を結成し教祖を含めて出馬するも、一人残らず落選。それを教団側は票が捜査されたと批判し、教団を武装化していきました。そしてオウム3大事件と呼ばれる内の1つの「地下鉄サリン事件」を起こします。

一連の事件で29名が死亡し、負傷者は6000人を超えました。また教団内でも分かっているだけで5名が殺害され、行方不明者を合わせると30名以上に上ります。結局オウム真理教は189名が起訴され、麻原含む元幹部13名が死刑判決を受けました。事件によりオウム真理教は解体されますが、元信者が後続の団体を立ち上げており、麻原への絶対帰依を続けているといいます。

オウム真理教とは？起こした事件や幹部、修行法を解説【現在の活動も紹介】

1位：人民寺院

1955年にアメリカのインディアナ州で創設された、社会主義キリスト教系新宗教です。創設者及び教祖はジェームス・ウォーレンという人物で、キリスト教に共産主義や社会主義の思想を合わせた人種平等を訴えていました。そのため信者の半数近くが黒人であり、貧しい人の助けになるようにと住居や食事・仕事を与えていたといいます。

しかし脱会者の内部告発で、人民寺院の表向きの様子とは別に「差別・性暴力・拷問」していたことが発覚。立場が危ういと感じたジェームスは、1974年に約1000人の信者と南米のガイアナに移住し、自給自足の生活を行う「ジェームス・タウン」を作っています。

ジェームスは信者を集めるために「心霊療法」と称し、車いすの女性を立たせるなどのパフォーマンスしていました（後にヤラセが発覚している）。また脱会しようとする者に、リンチしたり自慰行為を強要させたりし、信者をマインドコントロールしていったのです。

最後は人民寺院を調査しにきた米下院議員を殺害してしまい、その日の夕方にジェームズは集会を開催。そこで毒物による集団自殺を図り、死者は900名を超えました。その中には子供や、逃げようとして銃殺された人もいたといい、およそ300名は他殺だったという説もあります。教祖のジェームズは拳銃自殺しました。

世界のカルト教団に関するまとめ

今回世界のカルト教団の特徴を簡単に説明しましたが、世界には多くの団体があり、中にはカルト的なものもあるのだと感じた次第です。あまり身近に感じていないけれども、いつでも自分自身の目でに抜くことができるように、きちんと自分を持っておきたいと感じました。この記事を読んで、初めて知った事柄があれば嬉し思います。