メアリーベルの現在の様子は？サイコパス事件の概要や出所後の生活

メアリーベルの出所後と現在は？

冷酷なメアリー・ベルが精神的な治療を受けずに22歳で釈放されたことに、驚きを感じずにはいられません。果たしてメアリーは更生できたのか見ていきます。

結婚し子供を出産

メアリー・ベルは結婚し、子供も生まれています。出所後すぐは母の元で過ごし、職を転々としながら大学に通っていたそうです。メアリーは匿名で生活していましたが、母親がお金欲しさにマスコミに情報を売り、身元がバレて追い回されるようになりました。

そのため母のもとを離れたメアリーは、出所後まもなく出会った若い男性と結婚し、1984年に女児を出産しています。そして1992年まで裁判所の監視下にありましたが、法務省の許可を得て自分での育児を認められました。

メアリーの娘は18歳まで匿名性保護制度で守られていましたが、メアリーは裁判を起こし、2003年に自分と娘の生涯にわたる匿名の権利を得ています。そして子供が20歳になった時に、名前も匿名から本名に戻しました。

孫も生まれている

メアリー・ベルは、現在孫にも恵まれています。2009年にメアリーの娘が24歳頃に子供を産み、メアリーは51歳で祖母となったのです。ただし家族は生涯の匿名性が守られているので、詳しい足取りは分かっていません。

自伝を出版している

メアリー・ベルは子供が成人したことをきっかけに、1998年に自らの反省を振り返った自伝「魂の叫び」を出版しました。自伝の内容は被害者を殺害したときの犯行の様子や、裁判のことが書かれており、自分がどうして事件を起こしたのかを振り返っています。

自伝に自分は母になって初めて「愛」と「生きる」を感じたと書いていますが、被害者遺族への謝罪などはなく、印税で5万ポンドを得ながら被害者には賠償金も支払っていません。そのうえ被害者遺族は自伝が書かれることを知らされていなかったといい、自伝出版時は二次被害にあい苦しんでいるそうです。

メアリー・ベルは更生したのか？

自伝では親になることで「愛」を知ったというメアリー・ベルですが、2022年現在、60代中頃となりイギリスのどこかで生活していると考えられます。そんなメアリーは更生したのか、再犯など犯していないのかを調査しました。

現在まで再犯はしていない

メアリー・ベルは2022年現在まで、再犯はしていません。噂によれば幼少期に母親から受けた虐待のために、解離性離脱生涯という精神疾患を患っているという話もありますが、再犯はしていないようです。しかし「自伝」を出版する行動などを見ていると、被害者遺族を顧みない行動に、自己中心的な性格は治っていないように感じてしまいます。

根本的な更生はしていないのとの意見が多い

異常性格だったメアリー・ベルが再犯を犯していないからといって、果たして更生しているのか？結論からいうと、本質は何も変わっていないだろうというのが世間の反応です。

理由は人の本質というものはそう簡単に変わるものではないということと、恐らく計算高いメアリーが「殺人しても自分に利益にならない」と考えて再犯していないだけだと憶測されています。メアリーの有名な言葉に、

「大きくなったら看護婦になりたい。人に針が刺せるから」
「殺人はそれほど悪いことじゃないわ。人は誰でもいつか死ぬんだもの」

というものがあります。確かに人の本質というものは変わるものではなく、監視されているため「自分にとって殺人は利益にならない」と考えて犯さなかっただけなのではないでしょうか。そういった意味で、真に更生されたとはいえないのかもしれません。

メアリー・ベルの現在に関するまとめ

いかがでしたでしょうか？今回はメアリー・ベルの現在を中心に事件を掘り下げていきました。感想ですが、私が「倒錯した殺人者」というと、すぐに思い出す犯人の1人です。日本でも問題になっていますが、果たして刑は適切なのかなど課題が多くある事件のように感じました。最後までお読みいただきありがとうございました。