中学生からボカロの道へ
中学生の時は吹奏楽部に所属していました。しかし、いじめにより退部してしまいます。それをきっかけに、ボーカロイドと出会いました。
そして、2009年6月29日に投稿した『now_ReMix』にてボーカロイドデビュー。3曲目の『おはよう。』で浮遊感を意識した優しいメロディで「ぽわぽわP」と呼ばれるようになりました。
高校中退と同時にボーカロイドを引退
2010年12月9日には、『そらのサカナ』をニコニコ動画に投稿します。その曲が10万再生を突破したことで、ボーカロイド殿堂入りを果たしました。
椎名もたは、当時ボーカロイドのコミュニティに入っていました。コミュニティで中学生だからと叩かれることを恐れ、大学生と嘘をついてしまいます。
しかしながら、家庭の事情で行きたい高校に行けないことを理由に、ネットで高校受験生だと暴露。この事実により非難を浴びるようになりました。
その後、椎名もたは定時制の高校に入学しました。自分の望んだ高校ではなかったため、高校を中退しました。そして、2011年1月20日に『ストロボラスト』を投稿後、ニコニコ動画での活動を休止。事実上の引退をしました。
その状況下でも『lifeworks』や『アストロノーツ』といった楽曲を投稿していました。
メジャーデビュー
椎名もたは、誘われたことをきっかけにGINGAレーベルに所属。2012年3月7日にソロアルバム『夢のまにまに』でメジャーデビューを果たします。メジャーデビュー前は、ぽわぽわPの名義とボーカロイドのキャラクターが描かれたCDジャケットを多数販売しました。
反対にGINGAレーベルは、作家性を重視するレーベルだったので、シンプルなジャケットでCDが販売されました。また、以前はぽわぽわP名義でしたが、レーベル所属を機に椎名もた名義で楽曲を発表しています。
そして、2013年に憧れだったボーカロイドで作曲する音楽家たちのいるU/M/A/A Inc.に移籍しました。
20歳で亡くなる
多くのファンから圧倒的な指示を受けていた椎名もた。しかし、2015年7月23日に20歳で亡くなりました。この日にニコニコ動画で投稿された『赤ペンおねがいします』は遺作となりました。
椎名もたにまつわる3つの噂
ここからは、当時流れた椎名もたにまつわる下記3つの噂を紹介します。
- 噂①:実は今も生きている?
- 噂②:既婚者だった?
- 噂③:家庭環境が悪かった?
噂①:実は今も生きている?
椎名もた死後の2015年9月23日に『ヘルシーエンド』が投稿されます。この投稿で、椎名もたが生きているのではないかと話題になりました。
しかし、『ヘルシーエンド』はYuma Saitoさんが代理で投稿した未発表曲でした。Yuma Saitoさんによって、椎名もたが残した思いが皆さんに伝わりました。
噂②:家庭環境が悪かった?
椎名もたの家庭環境が悪かったのは本人も公言しています。中学3年生だった15歳の頃には、喧嘩が絶えない父母と自殺した祖父といった不幸が重なり、曲が作れないことを嘆くツイートをしていました。
また、後日に父親の遺書を見つけたことをツイートしていました。そのような背景から行きたかった高校に行けずに、定時制の高校に通ったと考えられます。
さらに、CDを作ることを親に止められていたそうです。大好きなものから離されると、誰でも辛いですよね。椎名もたは、肉親から応援されない環境で音楽活動をしていたことがうかがえます。
しかし、亡くなる数年前に母親との仲は改善していました。それを裏付けるように椎名もたの葬儀では喪主を務めました。
噂③:既婚者だった?
椎名もたが、古河のろ名義の際に使用していたTwitterアカウントのプロフィール画像やヘッダー画像はペアリングでした。その画像から、結婚していたのではないかとの噂が流れました。しかし、葬儀の喪主は母親でしたので、結婚していなかったのが事実です。
もしかしたら、結婚を約束していた人物がいたのかもしれません。