「ヤクザは一般人に手は出さないと聞いたけど本当?」
「ヤクザの揉め事に一般人が巻き込まれた事件とかあるのかな?」
ヤクザとは、日本社会の裏社会を取り仕切っている存在です。映画や漫画・ゲームなどで取り上げられることも多く、それらの作品から何となくイメージが出来上がっている存在でもあります。
その中の1つに「ヤクザはカタギ(一般人)には手を出さない」というフレーズを目にすることもありますが、これは事実なのか?この記事ではヤクザが一般人に本当に手を出さないのかや、一般人との間に関連する事件などを紹介します。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ヤクザは一般人(カタギ)に手を出さないのは本当?
ヤクザにも独特な精神があり、「一般人(カタギ)には手を出さない」という文化が根付いていると聞きます。これは事実なのか、解説していきます。
利害や面子が絡むと一般人も関係ない
結論からいうと、利害や面子が絡むと一般人も関係ないといわれています。ただし近年法律も厳しくなったことにより、「ヤクザが一般人に手出しするとすぐに警察に捕まり重い刑罰が科せられ、組織ごと壊滅させられる」ために一般人に手を出すことが減っているようです。
またヤクザの中でも、表向きは「カタギに手を出して任侠道に背いた」となってはいるものの、要は「警察にかかわることをしたくない」ということで不祥事にあたるのだそう。ヤクザにとっては一般人に手を出すということは、トラブルを組に持ち込むことでメリットがなく、結果一般人に手を出さない抑制になっているといいます。
一見物腰が柔らかい人も豹変する
近年は暴対法の取り締まりも厳しくなったために、ヤクザも物腰が柔らかく一般人と区別がつかない人も増えてきています。特に上層部は、一見物腰が柔らかい人もいるそうです。ただしあくまで「シノギ」に関係がないという前提の上であり、トラブルがあると恐ろしい顔を覗かせます。
シノギは一般人相手のサラ金や薬物販売等もあり、それに絡んだトラブルが発生したりするのです。ただし普通に生活していたら、あまり関わり合いがないのも事実といえます。こちらからかかわったりしなければ殴ったり脅したりはないので、出来るだけかかわらないようにしたいところです。
暴対法でヤクザもすぐに逮捕されるように
1991年に「暴対法」の制定により、ヤクザの行動に規制がかかり簡単に逮捕できるようになりました。その内容はヤクザのしのぎのほとんどに該当し、少しでも引っかかれば即逮捕されるのです。
一般人がヤクザとかかわる機会はそう多くはありません。しかし例えば交通事故や金銭トラブルでヤクザと遭遇してしまうこともあります。そうして何かヤクザ間とトラブルがあった場合は、とにかくすぐに警察を呼ぶことが大事です。そして示談交渉や金銭交渉が発生した場合は、弁護士に相談することも視野にいれた方が良いといえます。
一般人がヤクザを見抜くには?
一昔前は怖がってもらうために「サングラスに派手なスーツ」などいかにもの出で立ちだったヤクザですが、近年は暴対法の影響により、公然と活動がしづらくなっています。そのためにヤクザとわからないように一般人に紛れ込んでいますが、実はヤクザだったということもあったりするのです。そんなヤクザを見抜く方法は、以下の通りです。
- 組の紋章などをいれた刺青がある
- 小指がない
- 普段は愛想が良いが怒ると豹変する
- 車に対するこだわりが強い
- 携帯や銀行口座が他人名義である
- 警察を避ける
- 収入源がわからない
- 抗争事件に反応する
これらの中で当てはまることが多いほど、ヤクザの可能性が高いといえるでしょう。
なお、本物のヤクザの特徴を詳しく書いた記事が下記ですのでご参照ください。