青木ヶ原樹海にまつわる5つの都市伝説
青木ヶ原樹海というと「何となく怖い場所」といったイメージを持っている人も多いでしょうが、それは不気味な話が多く残っているからといえそうです。そこでここでは、富士の樹海にまつわる5つの都市伝説を紹介します。
樹海には死体がたくさんある
青木ヶ原の樹海といえばやはり、「自殺者が多い」という噂が最も多いのではないでしょうか。実際にここは自殺の名所といわれており、年間30〜50体見つかっているといい2003年には100体を超えてしまったのだとか。
青木ヶ原樹海の広さは「東京ドーム60個分」程度だといわれています。とても広い場所であるために「確かに死体はあるけれども、たくさん遭遇するほどではない」というのが答えのようです。
樹海はコンパスが効かない
樹海の有名な噂に、「青木ヶ原の樹海は溶岩の上にある森であるため、磁力が狂ってコンパスが効かない」といったものがあります。そのために自殺のために入ったものの、思い直して引き返そうとしても場所がわからなくなるといいうのです。
しかしこれはまったくのデマで、「樹海の中でコンパスが狂うことはない」のだそう。実際に自衛隊の訓練で、コンパスと地図だけで樹海を歩くといったものが行われています。ただし遊歩道を反れてしまった場合、何の装備もなしで迷うと自力での脱出はほぼ不可能なので、樹海に行くときはコンパスを持っておきたいものです。
自殺を仕切れなかった人たちの村がある
富士の樹海の都市伝説の1つに、「自殺に来たけれども自殺しきれなかった人たちの村がある」といったものがあります。しかし結論からいうと、そういった村は存在しません。
ただし、樹海の中に集落はあります。地図を見てみると国道139号線から樹海に食い込むような形で存在しており、通称「民宿村」と呼ばれているそうです。この集落は人口が多いときは小学校や保育園があったそうですが、現在はなくなっています。現在も樹海を訪れた人に、多く利用されているそうです。
樹海には独自の宗教がある
週末は樹海にいます。久しぶりの乾徳道場。樹海奥地の宗教施設。今日も人探し。見つかりますように。 pic.twitter.com/chcq95LGSI
— ハリジャンぴらの (@harizyan_pirano) August 21, 2021
「樹海には独自の宗教がある」という噂がありますが、これは本当のようです。一般的には青木ヶ原樹海の南側にあったオウム真理教の施設ではないかといわれていますが、樹海の真ん中にも「乾徳道場」という名前の新興宗教があったといいます。
そこには年配の僧侶がおり、太平洋戦争時に兵隊になるもすぐに終戦、目的をなくし自殺するために青木ヶ原に辿り着き宗教を始めたのだそう。現在は道場の建物はあるものの空き家になっているそうで、今あるのかはわからないようです。
樹海には人を襲う動物がいる
樹海には「クマや野犬など人を襲う動物が存在する」といった都市伝説があります。これは結論から言うと、「熊がいる可能性が高い」ようです。樹海の散策コースには「クマに注意」の看板が設置されており、クマよけの鈴がお土産屋さんに販売しているという話もあります。
樹海で遺体を発見した人も、猛獣に食い荒らされたと思しき遺体を見た人もおり、近くには熊のものと思われる糞もあったのだとか。樹海には鹿やタヌキなど動物が豊富なので、餌を求めて熊も来ている可能性は高いと見ていてよさそうです。
樹海の本当の魅力
青木ヶ原樹海は、国の天然記念物や特別保護地区に指定されており、とても自然が美しい場所です。風になびく森林を連想させることから「樹海」と呼ばれるようになったといいます。樹海は「命の泉」と呼ばれ、苔むした森には多くの小動物が生息しており、珍しいキノコなども見られる環境です。
観光客に人気なのが、溶岩でできた洞窟で、ツアーも開催されています。特に「鳴沢氷穴」は観光者に人気のスポットで、1年を通して1℃〜3℃といった環境の洞窟です。一番の魅力は大きな氷の柱で、ライトアップされた氷はとても幻想的で人気があるスポットといえます。
樹海に行くには「西湖ネイチャーセンター」という施設があり、富士河口湖町公認のガイドさんが樹海を案内してくれるツアーも開催されています。また西湖ネイチャーセンターの裏に遊歩道の入口があり遊歩道があるために、看板に従って散策することも可能です。ただし遊歩道を外れることは、国の天然記念物となっているために禁止されています。マナーを守って散策したいところです。
樹海の落とし物に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?筆者は今回「樹海のおとしもの」を改めて見ましたが、ライターの仕事のために遺体の写真を見る機会はあるものの、それでも見ると衝撃を受ける写真が掲載されているサイト様でした。飾らずありのままに伝えている写真たちは、自殺の抑止力になるのは間違いないと思います。また樹海の美しい写真も多くあり、美しい森を守る必要性も感じるサイトでした。この記事が、自殺の抑制になれば幸いに思います。最後までお読みいただきありがとうございました。