実在した有名な海賊ランキング10選!逸話と共に一覧紹介

実在した日本の海賊

土佐日記にも海賊に怯える様子が描かれている
出典:Wikipedia

海賊というと大西洋で活躍した海賊のイメージが強いですが、日本にも海賊は存在します。日本の海賊は5世紀には存在しており、平安時代には瀬戸内海で「租税品」を略奪する海賊行為が横行しました。中世になると海賊たちは地域に鎮座する神の「神人」を名乗り、神域を通交する名目で「初穂料」という名目で通行料を搾取していたといいます。

そして小土豪が結集して「海賊衆」と呼ばれる水軍を作り、南北朝時代や戦国時代には大名の部下として戦闘に参加するようになっていました。そんな日本の海賊の中でも、特に有名な人物を紹介します。

藤原純友

藤原純友
出典:Wikipedia

平安時代中期の貴族で、海賊でもあった人物です。大叔父に関白だった藤原基経がいますが、父が早くに他界したこともあり、出世が見込めず伊予国(現:愛媛県)に地方官として下っています。そして元々は海賊を鎮圧する立場の人間だったにもかかわらず、936年頃には海賊の頭領となり海賊行為を働いていました。

939年には瀬戸内海の海賊を率いて反乱を起こし(藤原純友の乱)、940年の2月には淡路国(現:兵庫県)、8月に讃岐国(現:香川県)を焼き払い、10月には大宰府を襲撃し占領しています。朝廷は941年に軍を送り博多湾で激戦するも敗れ、小舟に乗って伊予国に逃れたものの潜伏しているところを捕らえられ、獄中で没しました。

村上武吉

村上家の船旗
出典:Wikipedia

伊予国を中心に、「村上水軍」と呼ばれる海賊衆を束ねていた戦国武将です。村上家内での家督争いに勝利し、村上水軍の頭領となりました。そして1555年に厳島の戦いで毛利元就に味方し、以降毛利氏との関係を深めていき、村上水軍を大きくしています。

村上武吉は海上通交の要所に親族を置き、通交する船から通行料を取り、大いに栄えていました。そして毛利が織田信長と戦った際に、村上水軍は毛利水軍として活躍しています。しかし敗戦などもあり規模は徐々に縮小し、1588年に秀吉が「海賊禁止令」を出すと海賊行動はできなくなってしまいました。以降は毛利家の家臣として水軍を操り、朝鮮出兵などでも活躍しています。

現在も海賊は存在する?

ギニア湾の海賊団
出典:PM NEWS

世界各地で被害を出していた海賊ですが、現在も存在するのか?という疑問が出てきます。結論から言うと、現在も「海賊」は存在し、外航船は海賊の脅威に晒されているのです。

現在の海賊は機関銃やナイフを武装しており、外航船に乗り込み身代金を要求しています。海賊の多くは貧困地域の猟師が、生活に困り海賊になるケースが多いようです。なお現在海賊被害が多発しているのは、アフリカ(ギニア湾)・東南アジア・南米です。特にギニア湾は海賊被害が多く、最重要警戒海域となっています。

海賊が実在したのかに関するまとめ

いかがでしたでしょうか?今回は「実在した海賊」を世界と日本で紹介しましたが、感想はかなり国に食い込んで影響を及ぼしていたのだなという感想です。海を制することで力を持ち、それを利用したということでしょうが、一人一人の人生が物語のようで書いてて楽しい執筆となりました。この記事を読んで下さった方々も、私と同じように中世の時代を感じてもらえたら非常に光栄です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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