世界で一番深い海はどこ?その水深は?深い海溝ランキングと共に紹介

「世界で一番深い海はどこ?」
「日本が発見したって本当?」

海は地球で約70%の地表を覆っており、地球上の生命は「海の誕生」のおかげといっても過言ではありません。地球に海ができたために35億年前に生命が誕生し、今も全ての生き物の源ともいえる存在です。

海は現在も未知の部分が多くある
出典:Wikipedia

そんな海ですが、深いところは数千メートルと水深があり、いまだにすべては解明されていません。そして現在も深い海への調査を続けている状態といえます。そんな謎の多い海ですが、「世界で一番深い海」はどこなのか?また、深海でどういった研究がされているのかを解説していきます。

この記事を書いた人

フリーランスライター

高田 里美

フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。

世界で一番深い海はどこ?

世界で一番深い海はどこなのか?

世界の水深の平均は「3,800m」といわれています。3,800mということは富士山よりも深い水深であり、いかに世界の海が深いのかわかりますね。そんな中でも世界で最も深い海はどこなのかを紹介します。

一番深いのは「マリアナ海溝」

マリアナ海溝の位置
出典:Wikipedia

世界で一番深い海溝は、北西太平洋もマリアナ諸島の東に位置する「マリアナ海溝」です。日本とフィリピンのちょうど中間位に位置する海溝で、三日月形の形をしていて長さは約2,550m、幅は平均69㎞にも及ぶといいます。

深さは最新の調査で水深「10,994m」に達しているとわかりました(ただし水深を測るのは非常に難しいために、40mほどの誤差があり)。その深さは世界一高い山であるエベレスト山よりも2,000m深い計算になり、それだけ深いと水圧もものすごく平地の圧力の1,000倍以上あるといいます。

水深1万mを超えると1トン以上の水圧がかかってしまう

つまり水深1万メートルは1トン以上もの水圧がかかってしまうため、そこに人がいたらあっという間にぺしゃんこになってしまうことになります。

マリアナ海溝はなぜ深いのか?

マリアナプレート
出典:Wikipedia

マリアナ海溝が深い理由には、地形が関係しています。マリアナ海溝は「マリアナプレート」と「太平洋プレート」と呼ばれるプレートがぶつかっている状態です。2つのプレートがぶつかって片方のプレートが沈み込んでいくような形をしており、海溝と呼ばれるようなくぼみができています。

そしてこの太平洋プレートとマリアナプレートの動きにより、火山を活発化させマリアナ諸島を作り出しました。太平洋プレートが沈み込んだ時に大量の海水が放出され、高温の溶岩を冷やして固まったものがマリアナ諸島です。

太平洋は平均的に水深が深い

太平洋の位置
出典:Wikipedia

世界には俗に「7つの海」と呼ばれる北太平洋・北大西洋・南大西洋・インド洋・北極海・南極海があります。その中でも太平洋は全体的に水深が深い海であり、平均深度は4,028m〜4,188mです。これは世界の海域の平均が3,700mですので、それよりも500mも深い数字といえます。

4,000mといえば、日本の富士山よりも約300m深い数字です。マリアナ海溝があるために、太平洋の平均水深がより深くなっているといえるでしょう。深さ以外にも、太平洋は地球の地表面積の3分の1を占め、海には2万5千もの島があるといいます。全てにおいてスケールが大きい海といえそうですね。

1 2 3

コメントを残す