中国の四神
中国の神話において、天の四方の方向を守る霊獣です。東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武がそれぞれの方角を守っています。これは二十八宿を七宿ごとにまとめて、その星座を組み合わせた形を龍・鳥・虎・亀の4つの動物に見立てたと考えられているのです。
四神を題材にしたものは歴史上多く、日本の古墳に描かれていたり、刀の名前や部隊名に使用されたりもしました。近年はゲームやアニメでも人気の題材であり、敵として登場する場合もあります。
ペガサス(ペガソース)
ペガサスはギリシャ神話に登場する伝説上の生き物です。鳥の翼を持ち、馬は空を飛べるといいます。神話の中では海の神ポセイドンと怪物メデューサの子供で、メデューサがペルセウスに倒されたあと、メデューサの傷口から生まれたのがペガサスです。
誕生後はペルセウスを乗せたとも、天に昇って全能の神ゼウスによって雷鳴と来光を運ぶ仕事を任されたといわれています。そしてベレロポーンというギリシャの英雄の愛馬となり、ベレロポーンはペガサスに乗って数々の武勲を上げました。
テスカトリポカ
テスカトリポカはアステカ神話の大熊座の神であり、神殿に祀られていた神の1つです。赤・青・白・黒の4神がいて、黒神が特にこの名前で呼ばれており、目には見えずに夜に猫の姿で徘徊しているといわれました。また火の発明者・太陽神であるとされ、いけにえを必要としたといいます。
体は黒く顔には黒と黄色の縞模様があり、右足が黒曜石の鏡か蛇になっている場合も見られます。これはアステカ創世神話によると、大地の神と戦い足を失ったためです。
またジャガーに変身し、ジャガー的な側面が「テペヨロトル」と呼ばれる山の神で、太陽に向かって跳ねるジャガーで表されました。
ツチノコ
日本に生息していると噂されている胴が太い蛇です。目撃談の証言を総合すると、胴の腹部が膨れており、蛇腹が無く瞼があるといいます。日本酒が好きでジャンプ力も高く、尾を咥えて体を輪にして転がるという証言も出ているようです。目撃情報は九州から東北まで及んでおり、「バチヘビ」「ノグチ」などと呼ばれていました。
縄文時代の石器にはツチノコに酷似した石器が出ており、奈良時代には「野の神」とされていたようです。江戸時代にも「8月頃に出る。転がって進むが害はない」といった記述が見られます。20世紀に入ってからツチノコブームがおき、日本各地でツチノコを探す社会現象も起きました。
ツチノコはいませんがツチノコっぽいトカゲは展示しています。 pic.twitter.com/Sve2SI6ovK
— 淡路ファームパーク イングランドの丘【公式】 (@englandhill_zoo) September 22, 2020
今までツチノコとして捕らえられたものでわかっているものは、ニホンマムシの亜種であったり、トカゲやヒルの誤認であったようです。また2020年に淡路島ファームパークイングランドの丘がツチノコに似た生き物として、アオジタトカゲを紹介しています。写真を見る限り確かにそっくりですね。
グリフォン
グリフォンは鷲や鷹の翼と上半身、ライオンの下半身を持つ伝説上の生き物です。紀元前3000年頃のイラン神話にも登場しており、古代イランや古代ギリシャなどの紋章にも使用され、様々な文明で進化していきました。
鷲の部分は金色で、ライオンの部分はキリストを表し白色です。コーカサス山中に住んでおり、鋭いかぎ爪で馬や牛を数頭掴んで飛んだといわれています。鳥の王と獣の王が合体しているために、王家の象徴的な存在でもありました。