グレンデル
グレンデルは北欧・イギリスの伝承「ベオウルフ」に出てくるオーガ系の巨人です。外見は恐ろしくて醜い姿であったといい、湖や沼地の中に住んでいたといいます。
叙事詩では、英雄・ベオウルフに退治されました。伝承によると、デン(現:デンマーク)の王が城を建てお祝いしたところ、近くに住み着いていたグレンデルが喧騒に腹を立て、城を襲い家臣を多く殺害してしまいます。この話を聞きつけたベオウルフが城の警備にあたり、最終的に討伐してしまいました。現在もグレンデルはゲーム世界の「オーク」のモチーフという説もあり、創作作品に多く登場しています。
ヒュドラ―
ヒュドラ―は、ギリシャ神話に登場する怪物です。ギリシャ神話の英雄・ヘラクレスに退治されました。巨大な胴体に9つの頭を持った大蛇で、驚異の生命力を持っており、9つのうち8つの首は倒せるものの、切り取られた首から新しく2本の首が生えてきたといいます。
そして真ん中の首は不死であり、吐く毒は吸い込んだだけで死に至るといわれています。そのためにヒュドラ―が寝ていた場所を通るだけで人々は苦しんで死んでしまい、猛毒は解毒することもできませんでした。
ヘラクレスはヒュドラ退治しましたが、ヒュドラの首を切り落とした後に松明の火で焦がし再生を防ぎ、不死の首は跳ねた後に大きな石をのせて倒しています。
ゴブリン
ヨーロッパの伝説に登場する生き物です。洞窟や木穴に住み、幼い子を食べる邪悪な存在といわれています。特徴は、醜くて不愉快なゴブリンもいれば、家に住み着きいたずらをするようなゴブリンもいるようです。
容姿は人の膝ほどの高さで、灰色の髪と顎髭をもっているといいます。子供好きなゴブリンもいますが、同時にいたずらもするためかなり困る存在とされています。しかし床に麻や種などを撒くと掃除に飽きて逃げるそうです。
ピアサ
北米イリエ族に伝わる伝説の鳥のようなドラゴンです。体は4本の脚と鱗に覆われていたといい、大きな翼が生え色は赤・緑・黒の3色といいます。頭部の角は鹿のものに似ているそうです。
イリエ族の言い伝えによると、肉食ではあったものの人を襲うことはなかったといいます。しかし部族間の争いの犠牲者の肉を食べてから人間の味を覚えてしまい、イニシ族を襲うようになったそうです。そのためにイニシ族は力を合わせてピアサを退治したといいます。
ユニコーン(一角獣)
ユニコーンは額の中央に一本の角が生えた馬に似た生き物です。非常に獰猛な性格といいますが、処女に抱かれると大人しくなるといわれています。非常に気が強く象にも向かっていき、足の速さは馬や鹿にも勝り、角はどんなものでも貫くそうです。
ユニコーンの角は解毒作用があるといわれ、痙攣やてんかんに効くと信じられてきました。そのためにローマ教皇なども大金を使い求めたといいます。しかしユニコーンの角として出回っていた物は、実はイッカククジラの牙だったようです。
これはウニコールという名前で解毒剤として販売されたために、イッカククジラが乱獲されることとなりました。またウニコールと偽って、セイウチの牙なども売られていたという話が伝わっています。
伝説の生き物に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?筆者は元々不思議な話が好きなので、非常に楽しい執筆となりました。人々の想像力は大きくとても強そうな伝説の生き物や、子供の頃に流行ったツチノコなど心弾むものがたくさんあった印象です。不思議な写真もあったりと、新たな写真などが出てくることを楽しみに過ごしていこうと思っています。この記事を見て、筆者と同じように心ときめいた方がいたら嬉しく思います。