タトゥーと刺青・入れ墨の違いは?除去する時の違いや歴史も紹介

「タトゥ―と刺青の違いって何だろう?」
「タトゥーの方がおしゃれで入れるイメージだけど…」

海外のスポーツ選手が入れていることも多い「タトゥ―」や、日本の裏社会の人が彫っているイメージが強い「刺青」は、何となくしか違いが分からない人も多いのではないでしょうか?

入れ墨は裏社会の人が彫っているイメージが強い
出典:Wikipedia

そこでこの記事では、タトゥ―と刺青や入れ墨の違いをわかりやすく解説していきます。

この記事を書いた人

フリーランスライター

高田 里美

フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。

タトゥーと刺青の違いは?

タトゥ―と刺青の違いを紹介

タトゥ―と刺青の違いが何かを解説していきます。

違いは針の深さ

機械彫りをしている様子
出典:Wikipedia

タトゥーや刺青の違いは、簡単にいうと「針の入る深さ」です。タトゥーは針が浅めで、刺青は針の入る深さが深くなります。ただしどちらも針や刃物で皮膚を傷つけて塗料を入れるところは変わらないために、広義においては同じものといえそうです。

また例えば部分的な柄やファッション的なものを「タトゥ―」、全身の彫り物であり「刺青」と呼ぶ傾向もあります。ただしこれも感覚的なもので、例えば洋柄でも全身に入れるものもあれば、部分的な和柄も存在するのです。全体として明確な違いはなく、感覚的に使い分ける場合が多いといえます。

タトゥーは洋風のイメージ

タトゥーはワンポイントで描かれることも多い

タトゥーは英語表記では「Tattoo」と呼び、刺青の英語表現です。一般的にタトゥ―というと、西洋的な絵や文字を入れた洋風なイメージの柄が多いのが特徴といえます。またタトゥーの方が機械で彫ることが多いといいますが、手彫りの場合もあるため主な違いは洋風な柄と針が浅いことといえそうです。

針が浅いため入れた部分の肌が盛り上がることもなく、絵の具で書いたような仕上がりになるのも特徴といえます。

刺青は和彫りが主

刺青
出典:Wikipedia

刺青は別名「和彫り」と呼ばれており、針が深いところまで入っているために立体的な柄が特徴です。そして一般的にはタトゥ―よりも広い範囲で彫っていることが多いといえます。刺青は墨や朱肉などに使用される朱や、陶器などに使用される酸化鉄を使い色付けされているのです。手彫りが主ですが、機械で刺青する場合もあるといいます。

除去しやすさにも違いがある

一度彫ったものを除去するのは前提として簡単ではない

前提からいうと、タトゥーと刺青は除去するのは難しいのが現状です。レーザーで除去は難しいために、皮膚を少しずつ切り取って縫い合わせる分割切除することが一般的といえます。痛みが少なく体の負担が少ないのはレーザー治療ですが、あくまで「薄める」ための治療であるために、完全に除去はできないのです。

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