シャチは人間を食べることはある？人を襲わない4つの理由と過去の事故

シャチが人間を襲った理由は何？

ティリクムやその他のシャチの間で起こった事故ですが、なぜシャチは人間を襲ったのか？理由を考察していきます。

おもちゃと勘違いしている

シャチが人間を襲った理由として考えられる1つは、おもちゃと勘違いした可能性が挙げられています。ティリクムが他の2匹と最初に起こした死亡事故や、2回目の男性が死亡していた事故も、おもちゃと勘違いし水の中で遊んでいたからではといわれているようです。

シャチは好奇心が強く、気になるものにはすぐに近づいてしまう一面も。不幸な事故を防ぐために、プールに落ちるといった事態は避けたいところです。

じゃれている可能性も

シャチはじゃれようとして人間を傷つけているケースもあるようです。シャチにとっては愛情表現のつもりでも、小さい人間からしたら非常に大きな力といえます。お互いのためにも、適切な距離感で接するのが良さそうですね。

人間の不適切な管理へのストレス

一番問題視されているのが、シャチの飼育関係によるストレスが起因となる可能性です。ティリクムも「連帯責任による餌抜き」といった芸の仕込みが行われていたといい、不適切な飼育環境も重なって事故が起こったのではといわれています。

飼育されているシャチは、狭い場所で暮らすためのいじめや、成功した時のみご褒美として餌が与えられるという環境に置かれているのです。もし期待に添えられずに餌がもらえなかった場合のストレスも容易に想像でき、事故が起きていたシーワールドもシャチにストレス対策の向精神薬を与えていたことを認めているといいます。

日本でシャチが見られる水族館は？

日本の水族館で暮らすシャチたちを4枚で。日本では現在7頭のシャチが暮らしています。

鴨川シーワールド→1.2枚目
1枚目 左 ラビー🚺 右 ルーナ🚺
2枚目 前 ラン🚺 奥 ララ🚺

名古屋港水族館→3.4枚目
3枚目 アース🚹
4枚目 前 リン🚺 奥 ステラ🚺#鴨川シーワールド#名古屋港水族館#シャチ pic.twitter.com/wYRPC78zHM

— 鯨伏 純 (@JunIsafushi24) May 20, 2023

シャチと触れ合ってみたい！という人も多いですよね。日本でシャチを見たいならば、以下の2つの水族館で見られます。動物好きな人ならば、一度は足を運んでみたいところです。

• 鴨川シーワールド（千葉県鴨川市）
• 名古屋港水族館（愛知県名古屋市）

鴨川シーワールドでは、「ラビ―」「ララ」「ラン」「ルーナ」の4頭が飼育されています。4頭のパフォーマンスを披露してくれ、それぞれ性格が違う個性的なシャチたちが私たちを出迎えてくれるのです。

イルカやシャチのショーについては
批判があって同じ思いもあるけれど
素直に感動してしまったわたしです。

鴨川シーワールド
虎鯨和飼養員的表演#ようこそ千葉へ🇳🇫 May.2023 pic.twitter.com/Rot4hAHa0m

— Habitani_malle (@kohiyorerinkiki) May 15, 2023

名古屋港水族館では、「ステラ」「アース」「リン」の3頭が飼育されています。こちらではシャチのパフォーマンスは見られませんが、かなり近くでシャチを見られるのでシャチ好きには満足できる場所です。ステラとリンの親子でトレーニングしている姿も見られるそうで、とても可愛いと評判になっています。

将来シャチのショーが無くなる可能性も

以前からシャチへのショーが動物虐待だと批判が出ていましたが、2016年にアメリカのカルフォルニア州にあるシーワールドがシャチのショーを廃止し、繁殖も停止すると発表しました。そして2017年1月に最後のシャチのショーが行われ幕を閉じています。

この流れと一緒にフロリダ州とテキサス州のシーワールドも、2019年にシャチのショーを終了。現在は曲芸ではなく「自然なシャチへの触れ合い」に重点を置いた飼育へと変わっていきました。

なお動物の倫理的扱いを求めている人の会（PETA）は、水槽の中にいるシャチを海に帰すように要求していますが、シーワールド側は飼育しているシャチは野生で生きることはできないため、海に帰すのは危険だと反論しています。

日本では現在もシャチのショーは見られますが、将来的にシャチのショーは無くなるのでは？と言われているようです。

シャチは人間を襲うのかに関するまとめ

いかがでしたでしょうか？今回はシャチが人間を襲うのかについて書きましたが、シャチが人間を襲うニュースをよく見かけたような気がしており、実はあまり襲わないことを知って知識を深められました。飼育に関しては色々な意見がありますが、日本でシャチに触れ合える水族館には一度足を運んでみたいなと感じています。こういった問題が世界で起こっていることを私と同じように、知る機会となって頂けたら幸いです。