始祖鳥と恐竜の共通点3つ
ここからは、始祖鳥と恐竜の共通点を、3つにまとめて紹介します。
- ①前脚にかぎづめがある
- ②くちばしに歯が生えている
- ③骨格が似ている
①前脚にかぎづめがある
始祖鳥は、鳥類とは違い前脚に3本の鋭いかぎづめを持っています。餌となる素早い昆虫や爬虫類をかぎつめを使って捕らえていたと考えられるでしょう。
前述の通り、始祖鳥は滑空する程しか飛べなかったため、地上にいる獲物めがけて飛びかかるように狩りをしていたと考えられます。また、外敵から逃げる際には木々の間を飛び移りながら隠れ逃げていた可能性が高いです。
②くちばしに歯が生えている
始祖鳥は小さくても鋭い歯がくちばしに生えています。通常の鳥であれば、歯は生えません。鋭い歯で獲物を噛み砕くティラノサウルスなどの代表的な恐竜と同じ要素を持っていることが分かります。
また、始祖鳥の主な食べ物は昆虫ですが雑食性であることも判明しているのです。そのため、小型の哺乳類を食べるときはくちばしに生えた鋭い歯を使っていたと考えられるでしょう。
③骨格が似ている
始祖鳥には、恐竜と骨格が似ている部分があります。それは後ろ脚と尾骨です。始祖鳥の骨格を調べたところ、後ろ脚にある距骨と呼ばれる骨が恐竜と同じように長いことが判明しました。
また、尻尾のように長い尾骨を持っていることも分かっています。鳥のような要素を持ちながらも、骨格的には陸上恐竜に似ているのです。そのため、「空中よりも地上で過ごすことが多かった」という説が有力になっています。