コンクリート事件で被害者がされたことは？悲惨な事件の詳細

女子高生コンクリート詰め事件の犯人の判決とその後は？

古田さんの遺体発見後、主犯4名を含めた多くの少年が逮捕されています。この残虐な事件を起こした犯人たちの判決や、その後どうなったのかを紹介します。

主犯は未成年のため軽すぎる判決となった

この事件には、一説によると100人以上の不良少年や不良少女が関わっていたともいわれています。

東京地検は、

「稀に見る重大・凶悪な犯罪で、犯人の態様も極めて残虐・冷酷である。人の仮面をかぶった鬼畜の所業であり、被告人らが犯行当時少年で、うち3名は家庭環境が良好とは言い難いことを考慮しても、厳しい刑を持って望む以外にない」

として、リーダーに無期懲役を求刑。その他のメンバーにも懲役刑を求刑しています。しかし判決結果は以下のとおりで、遺族も世間も納得できない結果となりました。

• 宮野裕史：懲役20年（求刑は無期懲役）
• 小倉譲：懲役5年以上10年以下の不定期刑（求刑は懲役13年）
• 湊伸司：懲役5年以上9年以下の不定期刑（求刑は懲役5年以上、10年以下の不定期刑）
• 渡邊恭史：懲役3年以上4年以下の不定期刑（求刑は懲役5年以上、7年以下の不定期刑）

これは「少年法」により「刑事処分」ではなく、更生のための「保護処分」と位置づけられたためです。

「少年の未来のために、罪を犯しても未来のために将来を潰してはならない」としての処置ですが、残虐非道な犯人達には軽すぎると、少年法の問題が浮き彫りとなりました。

主犯4人のうち3人が再犯していた

①少年犯罪でも裁判はある。しかし間違った判決を落とす事例も多くある。
1989年に発生した女子高生コンクリート殺人事件、当時17歳だった古田順子さんを4人の少年が拉致、加害者宅約40日間監禁し、猥褻、暴行、強姦行為され更にリンチを受け死亡、遺体をコンクリー詰めにして空き地にすてた事件 pic.twitter.com/0LgC4Q3u8j

— black👤 (@black_black001) June 26, 2019

主犯4人は2023年現在、全員出所しています。しかし、4人中の3人が再犯しており、結局更生されていないといわれているのです。4人の出所後の足取りは以下のとおりといわれています。

• 宮野裕史：養子縁組により「横山裕史」と改名、関東近郊を転々とし2013年に振り込め詐欺で逮捕されている
• 小倉譲：出所後「神作譲」と改名、2004年に男性を監禁暴行し逮捕。再犯で懲役5年の判決が出るも出所し、さらに名前を変えどこかに暮らしているとされる
• 湊伸司：出所後運送会社で働きながらムエタイ選手に、しかし身元がばれ引退し2018年に殺人未遂を犯す。そのため懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が言い渡された
• 渡邊恭史：出所後は精神を病み、引きこもり生活している。現在は目の病気を患い、生活保護で生活しているという噂もある

犯人たちの中には、「自分はコンクリート事件の犯人だ」「本当はもっとやばいことをした」など自慢げに話しているという噂も耳にします。改めて少年法の問題を考えさせられます。

なお、コンクリート事件の犯人の現在をより知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

コンクリート事件の犯人のその後と現在の様子は？結婚の噂や名前も調査

コンクリート事件で被害者がされたことに関するまとめ

今回を含め何度か「女子高生コンクリート詰め事件」を執筆していますが、何度も思い出すのが当時のワイドショーの放送と、取り上げた題材のドラマなどです。「獣の所業」といわれるこの事件は、日本人の深い心の傷として、ある程度の年代に刻まれているのではないでしょうか。改めて執筆し恐ろしさを感じるとともに、近年の若者に人としての倫理観も育っていることを祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。