白洲次郎の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
プリンシプルのない日本
白洲次郎本人が書いた文章がまとめられています。小気味いいほどの明確な意見が直裁的に書かれていて、読みながらニヤニヤしてしまいます。最後に収められている座談会に、菊池寛や池田勇人など有名な人の話題が軽い調子で出てくるのがまた面白いです。
風の男 白洲次郎
白洲次郎関連本の中でも、次郎を知る人たちの証言をもとに内容がまとめられているという点で特徴的です。特に軽井沢ゴルフ倶楽部での次郎の逸話は声に出して笑ってしまうような内容ばかりです。しかもその証言をしている人が名の知れた人物たちというあたりに次郎の凄さを感じます。
白洲次郎と白洲正子ー乱世に生きた二人
エッセイ集ですが、注目すべきは豊富な写真です。本人たちの写真はもとより、次郎の愛用した時計や洋服、車、工具なども載っていて、次郎がどれだけこだわりのある人物であったか、そしてお洒落であったかがよくわかります。
おすすめの動画
吉田首相の受諾演説の原稿を書き換えた白洲次郎
講和条約受諾の演説原稿が見られます。”吉田のトイレットペーパー” などと呼ばれた原稿ですが、日本人にとってみれば、こうした巻物はそう違和感があるものではありません。しかし外国の人々にとっては相当インパクトのある原稿だったのだろうと想像できますし、次郎の思惑も見て取れます。
おすすめの映画
宝塚歌劇 宙組 宝塚大劇場公演 黎明の風
白洲次郎を主人公にしたミュージカルです。次郎は学生時代、タカラジェンヌと交際していたこともあり、劇中ではそのエピソードも取り入れられています。
おすすめドラマ
NHKドラマスペシャル 白洲次郎
次郎の少年期は高良健吾が演じていましたが、若さゆえにどこに精力を傾ければいいか定まらず、力を持て余している様子を見事に表現していました。主演の伊勢谷友介は、このドラマを通じて自身が白洲次郎に大きな影響を受け、事業家としての世界を広げるようになったそうです。
負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜
戦後日本の復興のために奔走した吉田茂を、渡辺謙が気迫みなぎる演技で魅せています。親しい間柄だった吉田と白洲の関係性を表現するため、渡辺謙は白洲次郎を演じた谷原章介に自らを「謙」と呼ぶように言ったとか。
アメリカに負けなかった男 〜バカヤロー総理 吉田茂〜
2020年放送予定の、吉田茂を主人公にした戦後日本を描いたドラマです。吉田茂を支えて復興のために奔走した白洲次郎を生田斗真が演じます。
関連外部リンク
白洲次郎についてのまとめ
次郎を見ていると、”痛快” というその一言に尽きる気がします。相手が連合国最高司令官であろうと総理大臣であろうと、筋が通らないことを言えば反駁します。弱い立場の人間にはとことん優しく気遣います。次郎が時代劇好きだったのも、こういった精神が共通していたからかもしれません。
次郎は、見た目は英国紳士のようなのに、精神はサムライの心も併せ持っているようですね。次郎が今でもなお多くのファンを持ち、愛されている理由は、この辺りにあるのかもしれません。
憲法改正論議が進んでいる今、日本国憲法が成立した経緯を知ることは有意義なことです。米軍基地問題も未だ解決していません。白洲次郎に関心を持つことをきっかけに、現在も日本が抱えている問題を考えるようになる人が一人でも増えてくれたら、この上ない喜びです。