アンディウォーホルといえばマリリンモンローのポップなカラーの絵が印象的ですよね。アンディウォーホルの作品はシルクスクリーンという技法を用いて作成されています。同じ図版のイラストを派手な色彩を用いつつもそれぞれ違った配色にしてとても特徴的ですよね。
「アンディウォーホルの作品マリリンモンローはどのような経緯で生まれたのかな?」
「アンディウォーホルの作品で人気なのはどの作品?」
アンディウォーホルの作品の魅力に迫りたくなりませんか?この記事ではアンディウォーホルの作品に焦点を当てて、有名な作品をいくつか紹介して行きたいと思います。
アンディウォーホルについて知りたい方は必見です。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
アンディウォーホルの代表作
Guns
「Guns」 の概要
制作年 | 1981年-1982年 |
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寸法 | 177cm×228cm |
展示場所 | アンディウォーホルミュージアム |
時代様式 | ポップアート、近代美術 |
種類や技法 | シルクスクリーン・アクリル |
「Guns」 の創作背景・解説
アンディウォーホルの作品はポップアートに分類され、明るいイメージがありますが、ウォーホル自身は結構暗いイメージのあるモチーフを絵に表しています。例えば、死刑用に使われた電気椅子、交通事故、自殺現場などもシルクスクリーンによってポップアートへと変貌させているのです。
このGunsも暗いイメージのあるモチーフですが、そのイメージを払拭するがごとく、派手な色彩で彩られています。ウォーホル自身が生きた時代の銃社会アメリカを象徴・揶揄しているのではないでしょうか。
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100Cans
「100Cans」 の概要
制作年 | 1962年 |
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寸法 | 51cm×41cm |
展示場所 | オルブライト=ノックス・アートギャラリー、バッファロー |
時代様式 | ポップアート、近代美術 |
種類や技法 | シルクスクリーン・カンヴァス |
「100Cans」 の創作背景・解説
アンディウォーホルは大量生産、大量消費されるものをモチーフとすることが多く、こちらの100Cansもキャンベルのトマトスープ缶を100個規則正しく並べたという構図になっています。全部並べることによって個性の消失を訴えているのでしょうか。
アンディウォーホルの時代、多くの人がインスタント食品を食べるようになり、このような習慣が増えるにつれて、ウォーホルは危機感を感じたそうです。同じものを羅列して、みんながみんな同じように生きていては面白くないということを伝えたかったのでしょう。
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Lips,Kiss
「Lips,Kiss」 の概要
制作年 | 1950年代 |
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寸法 | 36.8cm×28.7cm |
展示場所 | アンディウォーホルミュージアム |
時代様式 | ポップアート、近代美術 |
種類や技法 | ブロッテドラインスタイル・非吸水性紙 |
「Lips,Kiss」 の創作背景・解説
Lips,Kissはアンディウォーホルが初期の商業デザイナーの頃に描かれた作品です。ブロッテドラインスタイルと呼ばれる非吸水性の紙にインクを載せて、別の紙に転写するという手法を用いて描かれました。のちの作品とは異なり、繊細な線で描写されています。
この頃から、微妙に色の違う同じモチーフを並べていくというスタイルが始まっています。アルバムのカバーや広告のデザインを頼まれるようになったのもこの時期からです。