クビライ:元の初代皇帝
チンギスハンの孫にあたるクビライは元の初代皇帝として中国全土を支配した人物です。現在の北京にあたる大都を首都とし、大運河を建設することで船による物流の効率を上げました。さらに、河川を外洋と接続させることで、物資だけでなく人の行き来も盛んになり、大都は国際的な都市に発展することとなりました。
また、クビライの領土拡大戦略の一つで日本をターゲットにしたものが、皆さんご存知の「元寇」です。2度にわたる侵略が失敗してしまったのは、「神風」とも呼ばれる嵐が来たおかげとも言われています。しかし、実のところモンゴル帝国は他の東南アジアの島国の侵略にも失敗しており、陸上の騎馬とは勝手が違う船での戦いに慣れていなかったのではないかとの見方もあります。
バーブル:ムガル帝国の創始者
チンギスハンの次男・チャガタイの子孫にあたるのが、ムガル帝国を建国したバーブルです。トルコ系民族でありながらモンゴルの血を引く彼は、ロディー朝を制圧して北インドのデリーに入城。インド土着のヒンドゥー教とバーブルが持ち込んだイスラム教が融合し、インド=イスラム文化が開花しました。
バーブルは母国語のチャガタイ=トルコ語の他にペルシア語、アラビア語にも精通していました。自らの半生を日記風に綴った回想録『バーブル・ナーマ』は、歴史的な史料としての価値だけでなく、トルコ語文学としても評価されており、その才能の幅広さがわかります。
多くの子孫を残したチンギスハンとはどんな人物だったのか?
モンゴル帝国を創始した英雄
チンギスハンはモンゴル帝国の初代皇帝として、モンゴルの遊牧民族をまとめ上げた人物。モンゴル帝国建国後も周辺にある金、ホラズム、西夏を滅ぼし、現在のイランから中国にかけての領土を一代にして制圧した、歴史上類を見ないほどの猛将です。モンゴルでは建国の父として神格化され、今なお遊牧民の英雄として讃えられています。
多くの女性を集めて共同生活をさせていた
チンギスハンは第1后妃・ボルテの他に、第2〜5后妃までがいましたが、それ以外にも占領国や侵略した土地の妃などが30人ほどいたとされます。さらにそれよりも身分の低い妻妾が500人ほどいたとされ、この女性たちがいくつかのテントに分かれ、共同生活を行っていました。
モンゴル帝国では「オルド」と呼ばれる日本でいう「大奥」のような施設が複数作られ、各オルドの監督役としてボルテを含む有力な后妃を据え、配下に残りの妃を従えた組織構造が作られていました。后妃たちは男たちが遊牧や戦闘で留守にしている間に、家事や庶務をこなすだけでなく、貴重品の管理や会計管理などもこなしていました。そのため、帝国の内部では女性が権力を持っており、政治に介入することも珍しくなかったといいます。
チンギスハンとはどんな人?生涯・年表まとめ【功績や逸話も紹介】
チンギスハンの子孫に関するまとめ
今回はチンギスハンの子孫が1,600万人にも登るという、驚くべき話を紹介しました。チンギスハンが英雄になれたのも、子孫を多く残せたのも、その陰で支える女性たちの貢献があったんですね。
領地の拡大を続けたモンゴル帝国は、世界史上最も広大な土地を領土に持つ帝国にまで上り詰めます。その根底には、子供や妻を大切にする「家族愛」があったことを、知ることができました。この話を期に、皆さんも家族について改めて考えてみてはいかがでしょうか?
[…] 沖縄では大型蝶オオゴマダラとその幼虫が食草としているホウライカガミからL. hormozganensisが分離されています(Nago and Matsumoto, 1994, Hattori et al., 2023)。たまたまオオゴマダラから分離されたのか、あるいはこの蝶が恒常的に同菌を媒介しているのか、調べてみたいものです。 一方、Lasiodiplodia属の未知種が小笠原諸島父島の淡水から分離されています(Sato et al., 2010, Hattori et al., 2023)。父島では同じ未知種がパッションフルーツ、スイートオレンジ、オオハマオモトだけでなく、ネコノシタといった野草からも分離されており、同島ではこの菌の密度がかなり高いことが推測されます(Hattori et al., 2023)。 つい最近、rDNA ITS領域、tef1(トランスレーション・エロンゲーションファクター1)、tub2(βチューブリン2)、rpb2(RNA ポリメラーゼ II サブユニット B)の各遺伝子を用いた最新の分子系統解析により国内産の主な宿主由来の30菌株が6種(L. brasiliensis, L. hormozganensis, L. pseudotheobromae, L. thailandica, L. theobromae, Lasiodiplodia sp.1)に同定・再同定されました。そのうち、L. brasiliensis, L. pseudotheobromae, L. thailandicaは国内分布初確認の種でした(Hattori et al., 2023, )。内訳は以下の通りです。亜熱帯(与論・沖縄本島・宮古島・石垣島・小笠原母島)産の多様な宿主から分離されたL. hormozganensisが10菌株で最も多く、次いで、小笠原父島、栃木県や八丈島、沖縄本島産の多様な宿主から分離された未知種のLasiodiplodia sp.1の8菌株でした。その後に、宮古島産およびフィリピン産輸入マンゴー、父島産のカカオから分離された狭義のL. theobromaeの5菌株、茨城県産パパイア、母島産バンレイシ、母島・フィリピン産輸入マンゴーから分離されたL. brasiliensisの4菌株、宮古島産マンゴー、父島産セイロンベンケイから分離されたL. thailandicaの2菌株、和歌山産のバラ園芸種由来のL. pseudotheobromae 1種が続きます。この中には農業生物資源ジーンバンクの菌株が24菌株も含まれていますが、他に同属菌が約80菌株あり、最新の分子系統解析による再同定が必要です。そうすることにより、上でも触れたように、新たな隠し子が見つかるかもしれません。 前出のチンギス・ハンは后妃5人や地方の妃など30名の他に約500人の妻妾をめとり、大勢の子をもうけました。現在その子孫は1,600万人に上ると見積もられています(血縁者は1600万人?チンギス・ハンの子孫とその功績を解説(Rekisiru)。一方、L. theobromaeはその異名や隠ぺい種も含め、約500の宿主(妻?)に寄生し、おそらく100種前後の仲間とともに熱帯・亜熱帯に君臨しているとも言えそうです。 […]
バーブルはチャガデイじゃなくてチャガデイ・ハーン国出身のティムール朝のティムールの子孫だったはずですね。