小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

卑弥呼をよく知れるおすすめ本6選【伝記から評伝、漫画まで】


卑弥呼って日本史で習ったけど、どんな人物だったんだろう?」
「邪馬台国や卑弥呼について知りたいけど、いい本はないかな?」

卑弥呼は古代の日本に存在した邪馬台国の女王で、中国の史書「魏志倭人伝」に登場することで知られます。卑弥呼は、中国と国交を結んで「親魏倭王」の称号を贈られました。

しかし、名前の有名さとは裏腹に、正体は謎に包まれており、いまだに明らかになっていないこともたくさんあります。その理由として、当時の史料が少ないことが上げられますが、そのなかでも、分析や推測をもとにして卑弥呼に関する多数の研究が行われてきました。

この記事では、卑弥呼についてよく知れる書籍を「伝記・評伝や解説書・漫画」という3つのカテゴリに分けて紹介しますので、あなたが読みたいと思える書籍を見つけてみてください。

伝記

邪馬台国女王 卑弥呼の生涯

読んでみて

邪馬台国の女王・卑弥呼の生涯を描いた伝記です。戦乱の続く倭国で、頭角を現した卑弥呼が邪馬台国の女王に推挙されて周囲の国をまとめ上げ、やがては海の向こうの中国と国交を結ぶ様子がドラマチックに描かれます。

「歴史小説」を冠しているため、物語のなかには、ところどころ創作が含まれています。ただ、卑弥呼は史料も乏しく不明な部分も多い人物なので、生涯を描くためにある程度の推測を交えるのは仕方がないといえます。本書は創作部分を「合理的なフィクション」として、あくまでも史料第一で執筆されています。

小説としての読みやすさもそなえているため、初心者が卑弥呼を学ぶ最初の1冊としておすすめの本です。

みんなのレビュー

なし

評伝・解説書

ここまでわかった! 卑弥呼の正体 (新人物文庫)

読んでみて

謎の多い卑弥呼の正体について、9つの学説を取り上げる本です。卑弥呼は名前や生きていた時代は有名ですが、当時の資料が少ないために、どのような人物であったかわかっていない部分が多くあります。

本書では、神功皇后・卑弥呼同一人物説や、箸墓古墳が卑弥呼の墓である説など、従来から提唱されてきた説や最新の研究に基づく学説など9つを取り上げ、検証していくことで、ベールに包まれた卑弥呼の実像に迫ります。

様々な推論や学説を知ることができ、これまで卑弥呼に関してどのような研究が行われてきたのかを網羅的に学ぶのに最適な1冊です。

みんなのレビュー

邪馬台国はどこか?という疑問があれば、当然、卑弥呼は誰か?という疑問も生じる。書名としては前者が圧倒的に用いられるが、論考の対象として後者も決して前者に劣るはずはない。

第1部の冒頭に安本美典氏を配したのは当然。氏は古代史研究の当初から卑弥呼にも注目し『卑弥呼の謎』を昭和47年に既に出している。欲を言えば、「研究史卑弥呼」的な構成に徹したほうが良かったのかも。

第2部は、恐らく読者サービスなのだろうが、蛇足気味か?ともあれ、邪馬台国について考える上での〝座右の書〟としての資格は十分備えていると言っていい。 ここまでわかった! 卑弥呼の正体 (新人物文庫)

ブックメーター

卑弥呼と女性首長

読んでみて

卑弥呼の生きた時代に、多くの女性の首長が誕生した理由を、当時の女性がおかれていた地位について解説することで明らかにする本です。邪馬台国では、卑弥呼の後継者にも宗女の台与が選ばれました。

この本では、当時の統治層の男女間の上下関係や、政治や祭祀、軍事における役割分担などを説明することで、なぜこの時期に集中して女性の統治者が出現したのかを明らかにします。

本書を読めば、古墳時代の女性の地位や卑弥呼が女王の座に就いた理由を理解がわかります。当時の社会や文化をより深く知ることのできるおすすめの1冊です。

みんなのレビュー

本書は古代の女王・女性天皇や女性首長がどのような役割を担っていたかということに考古学的に迫るものである。

中継ぎ女帝説・ヒコヒメ制説・本格的女帝説といった説が出されている中で、墳墓を題材にそれらが成り立つのか成り立たないのか、当時の男性と女性の役割はどう同じでどう違ったかなどを考察する。

個人的に面白かったのが、ところどころで出てくる例え話で、それらには著者の世代や好みが繁栄されているような気がする。 卑弥呼と女性首長

ブックメーター

俾弥呼(ひみか): 鬼道に事へ、見る有る者少なし

読んでみて

謎の多い卑弥呼について、「魏志倭人伝」をはじめとする関係資料を徹底的に読み込むことで実像を明らかにする本です。一部は定説と異なる筆者独自の見解になりますが、多数の史料を分析することにより、卑弥呼だけでなく古代の日本全体との関連も考慮して体系的に構築された主張には大きな説得力があります。

従来の邪馬台国と卑弥呼に対する研究史も一通り説明されていたので、初心者が読むのにも最適。緻密な研究と大胆な推論で卑弥呼の正体に迫るおすすめの1冊です。

みんなのレビュー

古田史学の集大成。氏が現時点で到達した歴史認識で邪馬壹国と俾弥呼の実相を浮かび上がらせます。「倭人伝の世界」がリアルに眼の前に迫ってくるようだ。 俾弥呼(ひみか): 鬼道に事へ、見る有る者少なし

ブックメーター

漫画

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝-

読んでみて

謎に包まれた邪馬台国と女王卑弥呼を描く大作歴史漫画。卑弥呼がどのような人物だったか、邪馬台国は畿内と九州どちらにあったのか、といったよく取り上げられる謎を、最新の研究結果をもとにした緻密なリサーチと作者による大胆な解釈によって解き明かします。

この作品独自の解釈や新説も取り入れられているため、これが学術的に定説となった卑弥呼の姿というわけではありませんが、古代史の大きなミステリーが漫画のなかでどのように解き明かされるのかは、歴史好きなら興味のあるところでしょう。卑弥呼に興味がある人にはぜひ読んでほしい作品です。

みんなのレビュー

4.5 めちゃめちゃ面白い。生きるか死ぬかの連続を、機転とハッタリで切り抜けていく卑弥呼像はすごく魅力的。

一般人が天照や月読といった日本神話の神々を信じる原始的な宗教の信徒であることに対して、卑弥呼は宗教や霊的な現象を否定し、麻薬の幻覚作用など、科学的な知識をもって民衆をコントロールするようなところは、異世界転生ものやタイムスリップものにも近い。

一方で、世界観的には霊的な現象を肯定しているような部分もあって、そこの折り合いをどうつけるつもりなのかが気になる。

ブックメーター

学習漫画 日本の伝記 卑弥呼 邪馬台国のなぞの女王

読んでみて

日本史の人物について学べる伝記漫画シリーズの1冊で卑弥呼を扱ったもの。各人物の生涯を重要な事件やエピソードをもとにドラマチックに描きます。

古代史は、あまり馴染みがなく、イメージが湧きにくい時代ですが、漫画で読めば当時の人々の服装や生活の様子などがすんなりと入ってきます。

謎の多い卑弥呼の生涯を、定説をもとにシンプルに描いており、初心者もわかりやすく読んでいくことができます。子供向けの漫画ですが、卑弥呼について初めて知るという大人にも薦めたい1冊です。

みんなのレビュー

ふと目にとまったので同日中に立ち読み。教科書だと頁の片隅の5、6行で終わってしまう邪馬台国についての記述だが、案外中国側には年ごとにしっかり記された事件の説明がいくつもあるものだと感心した。 学習漫画 日本の伝記 卑弥呼 邪馬台国のなぞの女王

ブックメーター

まとめ

卑弥呼の生きていた時代は、頼りになる史料も少なく、彼女の正体は現在でも多くの謎に包まれています。しかし、わからないことばかりではなく、乏しい手掛かりを元に意欲的な研究がたくさん行われています。

謎の答えを探していくことも、歴史の面白さの1つであり、それこそ、卑弥呼が今日でも多くの人を引き付ける魅力ではないでしょうか。

ぜひあなたも、ここで紹介した本を参考に、謎に包まれた古代史の世界へ足を踏み入れてみてください。以上、卑弥呼に関する本のまとめでした。

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