アームストロングとはどんな人?生涯・年表まとめ【性格、名言、人類初の月面着陸などの功績を紹介】

アームストロングの年表

1930年 – 0歳「アームストロング誕生」

幼少期は「航空デザイナー」になることを夢見たアームストロング少年

幼少期の夢は航空デザイナー

アームストロングは、幼少期の頃はまだ宇宙飛行士は目指しておらず、航空デザイナーになることを夢見ていました。小学生の頃から精巧な飛行機の模型を作るのが得意だったそうです。

幼少期からのその熱中ぶりが、のちのテストパイロットや宇宙飛行士の役に立っているのでしょう。

ボーイスカウトでの実績

彼はボーイスカウトの所属していたのですが、その実績も凄まじいものでした。14歳の頃にはボーイスカウトの中でも最高ランクの「イーグルスカウト」の位を獲得したのです。

それだけでなく、成人してからは、アメリカの中で最も栄誉とされる「ボーイスカウト・オブ・アメリカ」にも選ばれています。この当時から一度熱中したらとことんやり抜く情熱や、努力を一切惜しまないストイックな性格が、最高の結果となって現れていますね。

1947年 – 17歳「パデュー大学で航空工学を学ぶ」

勉強に励む日々

航空工学を学ぶ日々

アームストロングは航空工学を学び、機体の構造について知り尽くしていました。大学での成績は前半2年間こそ一般の生徒と同じくらいのものでしたが、後半2年間で目まぐるしい努力をして巻き返していきました。

航空の知識が豊富な彼は、映画などを観ていて途中に飛行機が登場すると、いつも「動きがおかしい。タイヤが違う」と気になって仕方がなかったそうです。それほどまでに正確に機体について記憶していたことからも、彼の勤勉さが伺えますね。

海軍に入隊・実戦経験

海軍に入隊して1年半ほど経過した時、アームストロングは実践の場に出ることになります。彼の初めての飛行は朝鮮戦争での偵察機の護衛でした。初の実戦から5日ほどたった日に、なんと敵の攻撃により機体が墜落してしまいます。

いきなり窮地に追い込まれた彼ですが、射出座席から間一髪のところで脱出しました。

1955年 – 25歳「テストパイロットとして勤務」

テストパイロット時代のアームストロング

超優秀なテストパイロットだった

アームストロングはテストパイロットの中でも超優秀な実力を持っていたと言われています。他のテストパイロットからは、「X-15の中で最も技術の高い男」「どんな事態でも決して慌てないクソ度胸の据わった男」などと言われていました。

技術面でも精神面でも、誰もが認めるトッププレイヤーだったようですね。

1965年 – 35歳「宇宙飛行士になる」

笑顔でこちらを向くアームストロング

志願書の提出期限が切れていた

宇宙飛行士募集の知らせを知ったアームストロングは、すぐに志願書を提出しました。宇宙飛行士になるというのは彼にとってもすごく夢のある話だったのです。ところが彼が志願書を出した時、実は提出期限をすでに過ぎていました。

ではなぜ宇宙飛行士になれたのか。実は、彼の能力を知っていた空軍のディック・デイという人物が、期限切れの志願書を他の志願書の中に紛れ込ませておいたのです。これがなければアームストロングが宇宙飛行士になることはなかったでしょう。

ジェミニ8号・11号

ジェミニ8号でのドッキング成功、その後トラブルに見舞われながらの奇跡の生還を果たした彼は、帰還から2日後にジェミニ11号の船長に選ばれました。11号でも見事にドッキングを成功させ、今度は無事に地球へと帰還しました。

1969年 – 39歳「人類初の月面着陸に成功」

月面着陸に成功

分刻みのスケジュール

アポロ11号から月に降り立ったのはアームストロングと、エドウィン・オルドリンの2人です。もう一人の乗船員であるマイケル・コリンズは彼らが月面を探査している間、機内で待機していました。

月面に降り立った彼らは最初こそ喜びを表に出したものの、すぐに次の作業に取り掛かりました。月面での行動は分刻みにスケジュールによって管理されており、グズグズしている暇など全くなかったのです。しかしそんな中でも彼らは完璧にスケジュールをこなしていきます。

宇宙船の燃料も、着陸できるギリギリの量に設定しており、あと17秒で燃料切れになるところでした。しかし、少ない燃料でも落ち着いて着陸するための訓練を積んでいたため、冷静で完璧な着陸ができたのです。

2012年 – 82歳「宇宙飛行士引退後の人生」

引退後のアームストロング
出典:Wikipedia

宇宙飛行士を引退後、サインを受け付けなかった

月面着陸という偉業を成し遂げた後、当然ながら彼のもとにサインを求める声が殺到しました。最初はその声に応えサインを書いていましたが、サインを高額で売買する人が現れたり、偽物が出回るようになったりしてしまったため、サインを断るようになったといいます。

彼の態度に対して不満を漏らす声も上がりましたが、ファンへの被害を減らすために徹底したサイン拒否を貫き通しました。

アームストロングの関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

ファーストマン – 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

アポロ計画について数々のデータを用いて、できる限り正確に当時の状況を説明した伝記です。

作品は上・下の2巻で構成されていて、上巻では主にアームストロングという人物についてよく理解できる内容になっています。下巻では月面着陸の具体的な内容や、その後の彼の人生について紹介されています。

ニール・アームストロング: 人類史上初めて月に降り立った宇宙飛行士

こちらはアームストロングの一生を描いた漫画です。アポロ計画だけでなく、幼少期から死の直前まで、正確かつ詳細に彼の生涯が記載されています。

漫画なのでスラスラと読み進めることができ、子供から大人まで楽しく読める一冊でした。

FULL MOON

アポロ計画が進行する中で撮影された3万2000点に及ぶ写真の中から、厳選された129点を掲載している超貴重な写真集です。

公に公開されている画像のほとんどが、複写に複写を重ねて粗くなっているのに対して、この写真集は全てオリジナルの写真を使用しているため非常に鮮明であり、迫力のある一冊になっています。

おすすめの映画

ファースト・マン

アームストロングたちがアポロ計画を成功させるために奮闘する様子をリアルに再現した映画です。

ただ事実を知るだけでなく、苦悩や葛藤、勇気ある決断など、当時の宇宙飛行士たちが抱いていたであろう感情を見事に描いています。大迫力の映像とともに、孤独に戦い続けるアームストロングのドラマは感動すること間違いなしです。

アポロ11 完全版

アポロ11号が月に行く前後の物語を、実際に撮られた映像や音源を使用して伝えるドキュメンタリー映画です。当時のリアルな空気感が伝わってきて非常に興奮しました。

当時の膨大な音声記録やフィルムをもとにしていますが、50年前とは思えないほど鮮明に聞こえることに感動します。アポロ計画やアームストロングについて興味がある方は、観て絶対に損しない作品と言えるでしょう。

アームストロングについてのまとめ

いかがだったでしょうか?今回はニール・アームストロングの生涯についてまとめました。

海軍時代から始まり、テストパイロット時代、宇宙飛行士時代を通して、何度も死の危険に直面したにもかかわらず、彼はその全てを切り抜けてきました。

それは決して彼が強運の持ち主だったからではなく、類まれなる操縦技術を持ち、どんな場面でも冷静さを保つ強靭なメンタルが備わっていたからでしょう。

今回の記事で彼の魅力が少しでも伝われば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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