安藤忠雄の年表
1941年 – 0歳「大阪に生まれ、母方の養子になる」
生まれるとすぐに安藤家の養子となる
安藤忠雄は、1941年に大阪の港区に生まれました。安藤が生まれる前からの約束事として、母方の安藤家に養子として引き取られることが決まっていたそうです。
養子として引き取られた安藤は、学生時代を大阪の下町である旭区で過ごします。安藤が暮らした家は、小さい長屋だったそうです。その暮らしはあまり裕福なものではなかったそうですが、このときの経験が安藤の思想に大きな影響を与えていると後に語っています。
1958年 – 17歳「プロボクサーのライセンスを取得する」
プロボクサーになるなど、多様な経験を積む
安藤忠雄は、高校在学中の17歳にプロボクサーのライセンスを取得します。当時、プロボクサーのファイトマネーは高額なものであったそうで、あまり裕福ではなかった安藤はその報酬に魅力を感じたそうです。
また、安藤は学生時代に自宅の建て替えを経験しました。その時の経験が建築に興味を持つきっかけとなったそうです。
1959年 – 18歳「高校を卒業し、独学で建築士の資格を取る」
大学に通えなかったものの、独学で建築士資格を取得
安藤忠雄は、建築に興味を持っていたものの金銭的な理由で大学に通うことができませんでした。しかし、建築への道を諦めなかった安藤は、独学で建築士の資格を取得することを決意します。
建築士の資格は難関資格として知られています。通常の大学生が4年をかけて学ぶ内容を、安藤はたった1年で、しかも独学で学びました。そして建築士の資格を取得します。
1965年 – 24歳「世界を放浪する旅に出る」
アルバイトでお金をためて世界へ
安藤忠雄は、設計事務所でアルバイトを行い貯めたお金で4年間にも渡り世界を放浪しました。当時は個人での海外旅行が自由化されたばかりのころで、知人にも「生きて帰れないかもしれない」と告げての旅だったそうです。
この旅で安藤は、ヨーロッパやインドなどをめぐりました。旅の間は一日15時間歩き続け、各国の建築を見て回ったといいます。そして、歩きながら建築について考え続け、吸収していったそうです。
1969年 – 28歳「安藤忠雄建築研究所を設立し、多くの建築を手がける」
若くして独立する
安藤忠雄は、弱冠28歳にして個人事務所を設立し独立しました。そして、個人の住宅を中心に仕事を獲得していきます。
順調に仕事を増やしていった安藤は世の中に評価され始めます。そして、出世作である「住吉の長屋」でコンクリートの打ちっぱなしを住宅に用いたデザイン性の高さが評価され、一躍有名建築家となりました。
1989年 – 48歳「直島プロジェクトを開始する」
瀬戸内海にアート島をつくる構想
安藤忠雄の代表的な作品として、瀬戸内海に浮かぶ島である直島の建築群があげられます。進研ゼミで知られるベネッセの協力の下、安藤は美術館とホテルを融合したベネッセハウスや地中美術館などの建築を直島で行います。
その結果、直島はアートの島として多くの観光客が訪れ、様々なアーティストたちがアートを作り上げる場所として認知されるようになりました。
2005年 – 64歳「初の東京大学特別名誉教授に就任する」
長年の功績が認められる
安藤忠雄は、建築家として認められた後に東京大学の教授として招聘されます。そして、学生たちに自身の建築術について講義を行いました。
安藤が定年を迎えた際に、これまでの功績が評価され、初の東京大学特別名誉教授という役職を与えられました。この役職は、今なお安藤を含めて6人しか与えられていない特別なものです。
安藤忠雄の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
安藤忠雄が、学歴も社会的基盤もないところからどのようにして仕事を作り上げたのか、その半生について語ります。気力、集中力、目的意識といった強い思いをいかにして持ち続けたのか、そして、自らに課したハードルをどのように越えてきたのか、安藤の思いを知ることができます。
建築家 安藤忠雄
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安藤忠雄ファンのみならず、芸術を志す人に読んでほしい一冊です。
連戦連敗
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関連外部リンク
安藤忠雄についてのまとめ
この記事では、安藤忠雄についてその性格や武勇伝、代表作や年表などを合わせて紹介しました。安藤は力強く世の中と戦い続けてきた人物であると言えます。安藤の建築物を見ると、その戦いが見えてくるような気がします。
この記事で安藤忠雄に興味を持った方は、ぜひその建築物を見に行ってみることをおすすめします。きっとエネルギーをわけてもらえるでしょう。