【24年11月最新】思いっきり泣けるおすすめ感動小説ランキングTOP25

「ストレス解消のために泣ける小説が読みたいけれど、どんな作品がいいのかわからない…」
「感動できる小説を読んで思いっきり泣きたい!」

このように考えて書店を訪れたり、Amazonで検索したりしたものの「これじゃない…」とガッカリされた方も多いのではないでしょうか。

感動小説と一口に言えど、恋愛から青春、動物など幅広い範囲のジャンルがあります。泣きたくて手にとった小説を読んだら、あんまり共感できなくて泣けなかった…なんてことも珍しくありません。

そこでこの記事では、思いっきり泣ける感動小説を25冊、ランキングにしてご紹介します。このランキングで取り上げる作品は、次の5つのジャンルから選びました。

  • 恋愛モノ
  • 青春モノ
  • 動物モノ
  • 歴史モノ
  • 短編モノ

小学生のころに小説にハマり、数々の本を読んできた私が感動できるおすすめの作品を25冊、紹介します。読みたい!と思う小説が見つかったら、ぜひ読んでみてください。

小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊【ジャンルや感情、気分別に紹介】

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

25位:通い猫アルフィーの奇跡

読んでみて

2015年刊行のレイチェル・ウェルズ著、中西和美翻訳の動物小説です。

ある日突然、飼い主を無くして野良猫になったアルフィーは、ある住宅地へとたどり着きます。そこで通い猫として生きようと決めたのですが、訪ね先の住民はみんな問題だらけで…..という物語です。

小さな猫が懸命に生きるお話です。飼い主やお姉さん猫からもらった愛を、今度は与える側になるアルフィーの姿に涙が止まりません。猫好きの方や猫を飼っている方におすすめの感動小説です。

みんなのレビュー

24位:マレ・サカチのたったひとつの贈物

読んでみて

2018年に刊行された王城夕紀のSF感動小説。女子大生の坂地稀はある日、自分の意志とは関係なく世界中をワープする病気「量子病」にかかってしまいます。

いつまで目の前の人といられるか分からず、また再会できる保証もありません。出会いと別れを繰り返す彼女の行き着く先は…..という物語です。

世界中を飛び回る、という設定通り場面転換が多いのが特徴の作品です。まさに一期一会な主人公は、出会いの大切さを教えてくれます。SF好きな方や理系の方におすすめの小説です。

みんなのレビュー

23位:花まんま

読んでみて

2008年に刊行された朱川湊人さんの短編小説集です。

昭和30〜40年代の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちが体験した、ちょっと不思議な話が6編綴られています。表題作「花まんま」は大切にしてきた幼い妹が突然、大人びた言動を取り始める…..という物語です。

読み終わったあと、懐かしく温かい気持ちになれる小説でした。現実にはありえない設定の話ですが、人物の描写にリアリティがあり、まるでそこにいるかのような気分になります。ちょっと不思議な体験をしたい方、大人の方におすすめの感動小説です。

みんなのレビュー

22位:プシュケの涙

読んでみて

2014年に刊行された柴村仁さんのミステリー青春小説。夏休み、補習中の教室の外を女子生徒が落下していきます。飛び降り自殺として、この事件は葬られようとしていましたが、目撃者を美術部の男子が問い詰めます。

絵を描きかけのままで死ぬはずがない、彼の予想は当たっていて…..という物語です。

少女の死の真相に迫っていく、構成が見事な青春ミステリーです。前半と後半で語り手が変わり、雰囲気も様変わりします。飛び降りた少女と美術部の少年の関係が明らかになり、後半につれて切なく、やるせない気持ちになる感動小説です。

みんなのレビュー

21位:竜馬がゆく

読んでみて

1998年に刊行された司馬遼太郎の歴史小説です。坂本竜馬の生涯を描いた超長編小説で、物語は幼年期から始まります。江戸での剣術修行や人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなど内容が盛り沢山です。

激動の時代を生きた竜馬の人生からはさまざまなことを学べます。一読の価値ある小説なので、坂本竜馬が好きな方や大人の方に読んでほしい一冊です。

みんなのレビュー

20位:人生を変えてくれたペンギン

読んでみて

22ヵ国で刊行されているトム・ミッチェルさん著、矢沢聖子さん翻訳のノンフィクション小説です。浜辺で重油まみれになったペンギンを見つけ、教師は拾いました。それからペンギンは学校の屋上で暮らすようになり、2人は絆を深めていきます。

著者の深いペンギン愛が詰め込まれた作品です。著者の後を追う姿や人と心を通わせるシーンなどが描かれており、人と動物の絆について考えさせられます。最後は少し切ない気持ちになりますが、読後は温かい気持ちになりますよ。

みんなのレビュー

19位:野菊の墓

読んでみて

1955年に刊行された伊藤左千夫さんの歴史純愛小説です。

15歳の政夫と2つ年上の従姉民子との間に恋が芽生えます。しかし世間体を気にする大人によって2人は引き裂かれ、民子は病死してしまい…..という物語です。

明治時代が舞台の小説です。お互いに思いあっていた2人の純愛がのびのびと描かれており、それだけに悲劇が目立ちます。歴史や恋愛ものが好きな方におすすめの一冊です。

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18位:おやすみ、リリー

読んでみて

2017年に発売されたスティーヴンさん著、越前敏弥さん翻訳の半自叙伝です。

ぼくはある日、愛犬リリーの頭に小さな「タコ」が張り付いていることに気付きます。その日から当たり前の日常は終わり、リリーは日に日に弱って…..という物語です。

主に飼い主の「ぼく」視点で描かれた日記帳のお話です。自叙伝とうたっている通り、愛犬との別れまでの日々を綴っているため、犬を飼ったことのある人にとって共感できる部分が多くあります。これから犬を飼おうと思っている方や現在飼っている方におすすめの小説です。

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17位:銀河鉄道の夜

読んでみて

教科書にのることが多い、宮沢賢治さんの短編小説です。いじめられっ子のジョバンニは、クラスでいつもからかわれています。ある日、それに耐えられなくなった彼は丘へと向かうのですが、気が付くと親友のジョバンニと共に、列車に乗っていて…..という物語です。

終盤になるにつれ、ジョバンニとカンパネルラの間にある違いに切なくなる話でした。旅を通してジョバンニは成長していき、「ほんとうの幸せ」について考えるようになります。しかし、答えが出た瞬間に残酷な現実を叩きつけられるシーンには涙が止まりません。

大人の方におすすめの感動小説です。

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16位:カラフル

読んでみて

2007年に刊行された森絵都さんの青春感動小説です。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外された「ぼく」ですが、抽選にあたり再挑戦のチャンスを与えられます。自殺を図った少年の体を期間限定で借り、「ぼく」は生前の罪を思い出さなければならない…..という物語です。

コメディ調で進みますが、主人公が乗り移っている少年の問題はかなりシビアです。その少年の問題に主人公はひとつひとつぶつかっていきます。「世界って、そう悪いものでもない」と思える爽快な作品です。中高生はもちろん、大人も楽しめる小説になっています。

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15位:君は月夜に光り輝く

読んでみて

第23回電撃小説大賞「大賞」の受賞作、佐野徹夜さんの恋愛小説です。大切なひとの死から、どこか投げやりに生きている僕は、ある日不治の病を患っている少女と関わることになります。彼女の「死ぬまでやりたいこと」に付き合うことになり…..という物語です。

大切な人の死について、考えさせられるお話でした。序盤は1人遊園地、メイド喫茶、文化祭のジュリエット役などクスリとさせられる話が多いです。しかし彼女の死が近づいてくるにつれ、やるせなさやどうにかならないのか、といった苦しい気持ちにさせられます。

ストーリー展開がわかりやすいため、小説を読み慣れていない人や中高生におすすめの感動小説です。

みんなのレビュー

前半、分かりやすく感動ストーリーだなぁ⋯⋯と思ってたんだけど、ヒロインとの関わりや主人公の生き様を読んでいるうちに感情移入してしまい、ラストはめちゃくちゃ感動しました。病弱系ヒロイン、尊いすね。 こんな感想書いといてあれだけど主人公のモノローグが思春期特有の後先考えない自分よがりなものを感じてちょっと気になった。もちろんこれは姉のことやそれに付随する家族との関係、そしてそんなものを露も知らない学校の人達、という構図から誰でも起こりうる精神構造だろうなとは想像がつくが、一貫して鼻につくのでちょっと困った。

引用元:読書メーター

14位:君の名残を

読んでみて

2004年に刊行された浅倉卓弥のミステリー歴史小説です。幼なじみで男女の剣道部主将を務める高校生、白石友恵と原口武蔵。下校途中、工場の火災に巻き込まれた2人は平安末期の世界へ飛ばされ…..という物語です。

タイムループもので、設定も構成も面白い作品でした。歴史ものと現代の視点が独創的で、ぐんぐん物語に引き込まれます。スピード感があり、しかも心理描写が丁寧なのでのめり込むように読めました。生や死、愛について考えさせられる作品です。

歴史ものが好きな方や高校生におすすめの小説です。

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13位:壬生義士伝

読んでみて

ドラマ・映画化した浅田次郎の時代小説。南部藩の下級武士として生まれた吉村貫一郎は、貧困に苦しむ家族を救うために、新撰組の隊士となります。家族のため、守銭奴と呼ばれようと人を斬り続けた「義」の男の生涯を描いた小説です。

新撰組が存在した時代は、主君のために美しく散ることが美徳とされていた時代です。そのなか、主人公は家族への愛を貫き通しました。また、彼は飢えた人に握り飯を施す優しい人物でもあります。彼の人情あふれる姿に、涙が止まらなくなる作品です。

新撰組や時代小説が好きな方におすすめの感動小説です。

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12位:旅猫リポート

読んでみて

福士蒼汰さん主演で映画化された動物系感動小説。

野良猫だったナナがサトルと暮らし始めて5年、とある事情からサトルはナナを手放すことになります。「僕の猫をもらってくれませんか?」1人と1匹が、懐かしい人々を訪ねて回る物語です。

猫の視点から描かれており、物語が進むにつれて彼らの事情が明らかになっていきます。最初はナナの斜に構えた語り口調がユニークでくすりと笑えますが、後半になるにつれてナナとサトルの絆に涙が止まらなくなる小説です。ねこ好きも、そうでない方も楽しめる作品です。

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11位:家族シアター

読んでみて

2018年に刊行した辻村深月さんの家族短編小説集。真面目な姉を鬱陶しく思う妹や息子とうまく話せない父親、娘の考えていることがわからない母などさまざまな家族の形が7編に渡って語られている物語です。

家族だからこその複雑さや優しさが丁寧に描かれている作品でした。兄弟の有無や現在子育て中など環境によって感情移入できる話が異なりますが、どれも温かい気持ちになるラストで、読んで良かったと満足できます。

子ども、大人両方におすすめの小説です。

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