世界&日本のカルト教団ランキング20選一覧！最もやばい宗教は？

世界には多くの宗教があり、多くは「人を救う」ことを目的としたものです。しかし中には人の信仰心を利用して、人を騙したり悪事を働こうとする宗教団体も存在するのも事実です。

そんな信仰心を利用して悪事を働いている「カルト教団」はどこか、代表的な団体の活動内容や事件を紹介していきます。

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カルト教団・宗教の定義とは？

カルト教団・宗教とはどのような集団や思想を指すのでしょうか？

まず、そもそも私たちにとっての「宗教」とは何なのかですが、辞書を引いてみると「人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を主体とする思想体系」とあります。要するに私たち日本人で例えるならば、お盆やクリスマスといった行事も宗教に関係する行事といえます。このように、知らないうちにも宗教は身近にある存在といえるのです。

教義や儀礼などが違っていても、それぞれ「キリスト教」「仏教」などの宗教は、「人生に模範と力を与えてくれる」存在として全世界認識されています。しかし中には、信仰心を悪用して悪事を働く「カルト教団」が存在するのです。では、カルトとはどういう意味なのか？広辞苑によると、

「過激で異端的な新興宗教集団をさす。英語圏では正統的キリスト教を「教会」church、その分派を「セクト」sectとよぶのに対し、異端的または異教的小集団を『カルト』とよぶ」

広辞苑

「第一に導師やグルとよばれたり、自ら救世主を名のるカリスマ的教祖をもつこと。第二にマインドコントロールといわれる心理操作のさまざまなテクニックを用いて入信させること。それは洗脳の一種で、信徒は自覚のないまま、主義、考え方、世界観を根本的に変えてしまう。第三に外部世界から隔離された場所で共同生活を営み、閉鎖的集団を形成し、そこからしばしば反社会的行動に走る。第四に神秘的、魔術的な儀礼を実践し、教義は異端的、シンクレティズム（宗教的折衷主義）的である」

広辞苑

と記されています。要約すると「過激で異端な新興宗教であり、カリスマ的な教祖を中心にマインドコントロールにより反社会的な行動を取らせたりする集団」がカルト教団といえそうです。

世界の有名カルト教団20選一覧

では、具体的に世界に存在する有名カルト教団を、その教祖や活動内容と共に紹介していきます。

20位：実践倫理宏正会（朝起き会）

1946年に東京吉祥寺で上廣哲彦によって設立された、通称「朝起き会」と呼ばれる早起きを中心に生活倫理を説く団体です。公式では「宗教」ではないといわれていますが、「特定の思想を信じる」という点からも限りなく宗教に近い存在といえます。

朝起き場で朝5時〜6時に起きて、「朝の誓い」をたてて明るい生活を過ごすことを目指しているそうです。ただし勧誘を積極的に行い、会員は自費で買った会報を配って勧誘活動しているのだそう。

安倍元首相銃撃事件の犯人・山上徹也容疑者の幼少時、容疑者の母が朝起き会の活動に熱心だったといった話も出ており、「2,3才だった男の子を置いて朝起き会の活動に行き、子供は雨の中外で母親を探して泣いていた」と山上家の知人が語っています。

19位：NXIVM（ネクセウム）

アメリカの自己啓発団体で、指導者はキース・ラニエールです。表向きはエリート向けの自己啓発セミナーで、実態は女性ばかり集めていくカルト集団でした。1990年代には推定1万6千人が受講し、心理的や感情的な障害を取り除いて、より高い次元の自分を作るというキャッチフレーズだったといいます。

全米各地に支部があり、カナダやメキシコにも支部があるといいます。ラニエールは5000ドル（日本円で約52万円）で5日間の自己開発セミナーを行っていました。受講者は、

「ご主人様、焼き印を押してください、光栄です」

と言わせ、焼きごてで内ももに焼き印を入れさせられたといいます。そして教祖は信者の女性とセックスし、自分好みのスタイルにするために断食させていました。セミナーには有名女優や、大富豪の娘も参加していたといいます。

結局ラニエールは2019年に恐喝・性的目的の人身売買など7つの罪状により有罪となり、本人は無罪を主張するも退けられ禁錮120年の判決が下されました。

18位：Qアノン

アメリカの極右陰謀論で、一般的にはカルト宗教とみなされFBIの自国産テロリズム潜在的要因と認識されています。陰謀論の内容は、世界規模の児童売買組織が運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者の秘密結社が存在し、ドナルド・トランプが秘密結社と戦う英雄というものです。そしてトランプ氏を神に遣わされた救世主として崇拝しています。

Qアノンの発端は2017年に「Q」という匿名のハンドルネームが、「嵐の前の静けさ」というスレッドを立ち上げ政府の内部告発者を名乗り、根拠のない書き込みを次々としていきました。内容の一部は以下の通りです。

「アメリカは『ディープ・ステート（闇の政府）』に支配されている」

「バラク・オバマ元大統領やヒラリー・クリントン氏などの民主党系政治家、エリート層が小児性愛者向けの人身売買に関与している。トランプ大統領は、政府、企業、メディアを使って彼らとひそかに闘っている救世主である」

そしてQアノンはトランプ大統領の演説中に「Q」を掲げた支持者が見られるようになり、新型コロナのパンデミックにより陰謀論の広がりが加速。現在も活動を続けています。

17位：ラスト・テスタメント協会

ロシアにあるカルト教団です。教祖のセルゲイ・トロップは自らを「ヴァサリオン」と名乗り、「救世主」といっています。そして聖書と向き合い、世界の終末を待つ新興宗教です。ただし過激な活動はないといいます。「シベリアのイエス」とあだ名されている教祖の元で静かに信仰しており、現在信者は全世界で5000名程いると考えられています。

トロップは約2000人の信者とともに小さな村で暮らし、完全菜食主義者でタバコやお酒だけでなくお金の使用も禁止されています。そして政治活動にも参加せず「非社会的」な空間を作ることにより、コミュニティ内で儀式をし、助け合いながら世界の終末を待っているそうです。

16位：千乃真理正法会（パナウェーブ研究所）

パナウェーブ研究所とは千乃正法会という宗教団体の一部門です。パナウェーブ研究所は「ステラ―電磁波は人体にとって有害である」と主張しており、大量のステラ―電磁波により地球の公転や時点にも影響があり地球が崩壊すると信じているといいます。

そのために電磁波を守るのに有効な白装束を着用し、移動する車両には電磁波を避けるための渦巻き状の模様が貼り付けられていました。例えば日本全国を大移動して渋滞を起こしたり、2003年に研究所の幹部が外傷性ショックと熱中症で変死したために、メンバー5名が逮捕されています。

その後も日本共産党に脅迫文を送りつけたりして問題になりましたが、2006年に代表者の千乃裕子代表が死去してから自然消滅していきました。現在は白装束を廃止し、千乃真理正法会の本を取り扱うのみの出版社となっているようです。