ヴィクトリア女王とはどんな人?生涯・年表まとめ【功績や性格も紹介】

1861年 – 42歳「アルバート薨去」

1854年頃のヴィクトリアとアルバート

1854年に腸チフスにかかり、夫アルバートが崩御しました。家族に看取られながらの最期でした。薨去の日の晩、ヴィクトリアはヒステリック状態に陥り、落涙と祈祷を繰り返していたそうです。

アルバートの最期の言葉は「gutes Fraüchen(私の可愛い小さな奥さん)」だったといいます。それに対してヴィクトリアは「Es ist Fraüchen(貴方の小さな奥さんですよ)」と囁き、彼とキスをしたそうです。

長い喪の生活に入る

1865年の喪服を着たヴィクトリア女王

ヴィクトリアの悲しみは深く、10年以上隠居生活を送ったといいます。ロンドンにも近寄らなくなり、国の儀式にも出席しなかったといいます。後にヴィクトリアの回想によると、3年ぐらいは死を考えていたといいます。

政治家にとってはヴィクトリア女王の政治介入を辞めさせる絶好のチャンスととらえたため、女王の「喪」の意思を尊重しました。そのことも、喪生活を助長しました。人に会う時にも常に喪服だったといいます。

英国でもっとも古い日刊紙である「タイムズ紙」

しかし、最初は同情的だった国民も、喪が長くなるにつれて批判が増えていきました。保守的な「タイムズ紙」さえも「女王の喪はいつになったら開けるのか」「女王には公人としての義務があり、それを無視するのであれば君主制は失われるだろう」といった記事が書かれるようになってきていたといいます。

1868年 – 49歳「公務に復帰する」

ディズレーリ首相

1868年にディズレーリ内閣が発足すると、ディズレーリを助けるために公務に復帰したといいます。兼ねてより親交のあったヴィクトリア女王に「政治が重大な時局にある時は国民も君主に備わる”威厳”を再認識すべきであります。同時に政府もそのような時局における内閣の存立は女王陛下の大御心次第だという事を了解するのが賢明というものです。」という上奏をしたためでした。

しかし、ディズレーリ内閣は1年もたたずに辞職し、次の首相にグラッドストンが首相になりました。女王はグラッドストンを嫌っていた為、再び公務に参加しなくなったといいます。

1876年 – 57歳「インド女帝として即位する」

インド・コルカタにあるヴィクトリア像

1876年インド大反乱を平定し、インドがイギリスの直接統治下に置かれることになり、「インド女帝」と俗称されるようになりました。後に正式に「インド女帝」の称号を得ることに成功しました。

ヴィクトリアがインド女帝の称号にこだわった理由は、兼ねてよりロシア皇帝、オーストリア皇帝が世界一の大国の君主である自分を差し置いて皇帝を名乗っているのが気に入らなかったからでした。

女王在位50年記念式典が開かれる

在位50周年記念式典の様子

1887年女王の在位50周年を記念した式典が開催されました。 各国の王室が招かれた大々的な式典となり、日本からは、小松宮彰仁親王が参加したといいます。ヴィクトリアは高官や彼女のために集まった世界中の王族たちを伴いながらウェストミンスター寺院へ向かい、そこで神に感謝をささげました。

バッキンガム宮殿に戻った後ヴィクトリアは「大変疲れましたが、とても満足です」と述べたと言われています。

1901年 – 81歳「脳出血により崩御」

ヴィクトリア崩御の地

1901年に入るとヴィクトリアは脳出血を起こすようになりました。1月16日にベットから起きられなくなり、崩御が近いと医師たちは判断し、全世界に散らばるヴィクトリアの子供たちに連絡をさせました。

1月21日に娘のルイーズに「まだ死にたくない。私にはしなければならないことがまだ残っている」と話していたといいます。しかし容体が急変し、22日の正午ごろ、アルバート皇太子に「バーティー」と呟いたといいます。これが判別できる彼女の最期の言葉でした。そして、午前6時半に崩御しました。享年81歳でした。

ヴィクトリア女王の関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王” (中公新書)

ヴィクトリア女王の波乱な人生を知ることが出来ます。9人の母でありながらも、女王として君臨した彼女の偉大さを描いたものです。世間一般に評価とはまた違う、ヴィクトリアの努力を知ることができるおすすめの本です。

ヴィクトリア女王 (冨山房百科文庫)

イギリス伝記文学者の執筆するもので、ヴィクトリア女王を偶像化することなく、簡潔・冷静に分析して執筆された伝記です。男性も読みやすい一冊といえるでしょう。

図説 ヴィクトリア女王の生涯: 王宮儀式から愛の行方まで (ふくろうの本/世界の歴史)

ヴィクトリア女王の意外な一面なども載っている本です。王宮儀式や愛の行方といった女性が好む題材もありますので、ヴィクトリア女王の恋愛の視点に興味がある人に特におすすめです。

おすすめの動画

【歴史】ビクトリア女王の戴冠式はグダグダだった

ヴィクトリア女王の戴冠式のグダグダを解説した動画です。非常に面白くて分かりやすく、英国式典の裏側を見ることができて興味深い動画です。

ヴィクトリア女王の映像発見、サングラスかけ笑顔も 1900年

1900年のヴィクトリア女王の映像が発見された貴重な映像です。映像には女王の笑顔も映っており、写真では見ることができない貴重な表情を見ることができます。非常に貴重な資料ですので、歴史ファン必見です。

おすすめの映画

ヴィクトリア女王世紀の愛

2009年のイギリスとアメリカの合作の作品です。ヴィクトリアの半生を描いた本作は、英国王室ファンには必見です。特にアルバートとの関係性に重点が置かれた作りとなっています。

ヴィクトリア女王最期の秘密

2017年のイギリスとアメリカの合作作品です。ヴィクトリアとインド人との友好の物語です。ヴィクトリア女王の今までと違った視点で描いた秀作です。ヴィクトリア女王に興味がある方は是非おすすめの作品です。

おすすめドラマ

女王ヴィクトリア 愛に生きる

幼かったヴィクトリアが次第に大人になって、威厳ある女王になっていく話です。恋愛ドラマファンにも歴史ファンにも楽しめる作品です。

女王ヴィクトリア2 愛に生きる

前作の続きもので、女王ヴィクトリアの成長を見ることができます。恋愛ドラマ要素が強いので、女性の方に特におすすめです。

関連外部リンク

ヴィクトリア女王についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。ヴィクトリアという女性は、女王になるという運命の元、責務をこなし大英帝国の繁栄の象徴となった存在であることを筆者も感じました。女王の趣味で写真がたくさん残されており、当時の様子をより間近に感じることができ、写真という文明の力に感謝しつつ今回執筆した次第です。

今回の記事で、ヴィクトリア女王という女性の深みを感じました。今回執筆した記事はほんの一部で、まだまだ書けなかったことがたくさんあります。調べれば調べるほど、ヴィクトリア女王の話は沢山伝わっており、存在感の強さを感じることができます。

この記事を読んで、ヴィクトリア女王に興味を持つきっかけにして頂いたら嬉しく思います。長い記事を最後まで読んでもらいありがとうございました。

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