1540年 – 29歳「三河の安祥城を奪う」
松平家の混乱し、内紛状態であることに乗じて織田信秀は三河に侵攻しました。そして安祥城を陥落させ、長男の織田信広に守らせました。これにより西三河の権益を得ることに成功しています。1542年に松平氏は今川義元の支援を受け、小豆坂で戦を行いますが今川軍に勝利しています。
美濃の斎藤道山から大垣城を奪う
1544年に美濃の元守護だった土岐頼純を庇護し、越前国の朝倉孝景と手を結び斎藤道山と戦い、大垣城を奪っています。大垣城は五年間織田氏の手にありました。その勢いで稲葉山城を攻め込んでいますが、斎藤道山に大敗をしています。やがて1549年に大垣城を取り返されてしまいました。
1547年 – 36歳「岡崎城を攻め降伏させる」
織田信秀は、松平広忠の岡崎城を攻め落とし降伏させています。この時に嫡子の竹千代を人質にとりました。そして同年に以前今川軍と戦った小豆坂で再度戦をしていますが、敗北しています。そのため今川氏対策として美濃の斎藤道山と和睦し、その証として嫡男信長と濃姫との婚姻が行われました。
そして同年に西三河の安祥城を今川軍に攻められ、城主だった織田信広が今川方に捕まってしまいます。この時に織田信広と竹千代の人質交換が行われて織田氏は完全に西三河の勢力を失いました。
1552年 – 42歳「隣国と苦戦を強いられる中、突然の死去」
困難な戦が続く中、病気がちになり1552年に「流行り病」によって死去しました。享年42歳でした。葬儀は「萬松寺」で行われ、僧侶は300人を参集させた壮大なものだったといいます。墓所は萬松寺にあります。
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織田信秀についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。今回執筆に当たって織田信秀を調べてみると、息子信長に比べて資料が少なく謎の多い人物だという印象です。色々な資料からパズルのピースを集めるように織田信秀を調べていき、人物像が分かってくる印象でした。その素顔は「尾張の虎」と呼ばれた野心家でもあり勇猛果敢で恐れられる武将でした。
しかし、それらの功績の中でも取り分けて輝くのは「織田信長の才能を見抜き能力を引き出した」ことではないでしょうか。「大うつけ」と呼ばれる息子を信頼し、可愛がる親としての素顔も印象的な武将でした。信長も父を礎に天下への道を進んでいったと感じた次第です。この記事を読んで、織田信秀という武将を少しでも知って頂けたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。