ヘレン・ケラーはアメリカ合衆国の教育家・社会福祉家・著作家です。自身が視覚と聴覚の重複障がい者でありながら、障がい者の教育・福祉の発展に貢献した人物です。「目が見えず、耳が聞こえない」という状況から言葉を習得し、独自の勉強方法で「話す」ことまで習得しました。
彼女の言葉には人を励まし、心に響く「人の本質」を考えされられる名言が多く残されています。多くの人が彼女の言葉から、「本当の美しさは何処で感じるのか?」「努力をすることにおいて必要な心がけ」を読み取ることができるのです。
彼女が残した珠玉の名言を紹介します。教育者でもあり、著者でもあった彼女の言葉は多く残されており、どの言葉も素晴らしく選ぶのが難しいですが、15の名言を選びました。彼女の境遇から得た言葉は、非常に重みがある者でありきっと人生の道標となってくれます。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ヘレン・ケラーの名言と発言の意図や背景
人生は冒険か無かの二択である
人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはありません。
障がいを持ちながらも精力的に活動したヘレンらしい言葉です。危険を避けることは簡単ですが、人生は危険を犯しての「冒険」を求めるか、もしくは無しかない、言葉の裏には危険を犯しても冒険を選ぼうとするヘレンの気丈さも垣間見えます。確かに人生は冒険か無か、どちらかしかなく恐れず突き進む強さを身に着けたいものです。
幸せとは視野の広さを持つこと
幸せとは、視野の広い深遠な知識を持つことです。その知識とは、嘘と真実、低俗なものと高尚なものを見分ける力です。
「幸せ」を掴むためには、視野の広い知識を持つことだという言葉です。確かに広い視野を持つことにより、色々なことを「幸せ」に感じることができるでしょう。心が余裕がない時に今一度考えみたい言葉です。
目が見えるのに見ようとしないことは悲しいこと
盲目であることは悲しいことです。けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです。
盲目であるヘレンは、やはり世の中が見てみたいのだと思います。ただし、見えていても眼を向けない人がたくさんいることに警鐘を鳴らしています。
素晴らしいものは心で感じること
世界で素晴らしく、最も美しいものは目で見たり手で触れたりすることはできません。それは心で感じなければならないのです。
ヘレン・ケラーは目は見えませんが、その代わりに非常に触覚や聴覚は優れていて、握手をしただけでその人の感情がわかったそうです。そんなヘレンでも、本当に美しいものは手で触れるものではなく、心で感じることだと教えてくれています。本当の美しさは目先のものではないということでしょう。
小さな善意は貢献へと変わる
人々の思いやりがあれば、小さな善意を大きな貢献へと変えることができるのです。
ヘレンが関わった福祉事業は多くの人の寄付や支援が差し伸べられていました。その事実は、色々な人の善意が集まって救われている人がいたことを改めて感じることができます。私たちも、思いやりをもって行動を行えば、きっと救われる人がいると気づかせてくれます。