ウォルトディズニーの名言・格言15選!発言に込められた意図や背景も解説

人生にはすべて意味がある

ディズニーランドに訪れた子どもたちと写真を撮るウォルト

人生で経験したすべての逆境、トラブル、障害が私を強くしてくれた。

過去から逃げないということは、自分が歩んできた人生と向き合うこと。いかなる逆境、いかなるトラブル、いかなる障害とも真摯に向き合わなければなりません。

どれだけ思い出したくないような出来事でも、そこには必ず意味があるとウォルトは言います。人は過去の上に出来上がり、そして過去から現在、未来へとつながっています。その時に過去の悪い出来事はすべて「あの時に比べたら!」と、時として我々に発破をかけてくれるのです。

すべてを忘れ、なかったことにすることはいいことではないのです。

男の働き方

アメリカにあるウォルト・ディズニー社の本社入り口

男は仕事のために家族を犠牲にしてはならない。

ウォルトには、父親に愛されなかった過去がありました。愛情に欠いた厳格な接し方、職を転々とし家族を困らせたことは、彼の仕事と家庭のバランスに関する価値観を作り出したのです。

どんなに忙しいときでも、授かった実の娘と養子で迎えた娘2人には多大なる愛情を持って接していました。「男は仕事をして家族を養ってこそ意味がある」という家族を置き去りにした考え方に固執していなかったのです。仲違いをしていた父親とも最後は和解。ウォルトの家族に対する愛情の深さが伺えます。

ウォルトの本当の仕事

映画『メリー・ポピンズ』の主演ジュリー・アンドリュース(左)と原作者パメラ・L・トラヴァースと映るウォルト

私は偉大なアーティストでも、偉大なアニメーターでもない。私の周りには、いつも私より優れた技術を持った人たちが私の代わりに働いている。私の仕事は新しいことを考え出すアイデアマンだ。

ウォルトは自分自身を、単なるアニメーターとは考えていませんでした。自分自身はアイデアを出し、それを形にするのは他のアシスタントたちだとの考え方を持っていたのです。

しかし、この考え方に至るまでウォルトはアシスタントにストライキを起こされるような接し方をしていたのも事実です。誰でもできるような仕事を自分がする必要がないと考えていたことは立派ですが、不遜になりすぎないことも大事なのです。

この考えが変わったのは他社によるアシスタントの引き抜き被害にあったあとの話。いかにスタッフが大事かを知った彼だからこそ言える名言でしょう。

宝は本の中にある

企画の打ち合わせをするウォルト(左)

宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。そして、何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。

ウォルトは新しいアイデアのためならいかなる本でも参考にしたと言われています。本に書いてあることは変わらないですし、一度手にすれば何度でもそのアイデアに触れることができます。ウォルトはそれを財宝に見立て、この発言をしたのでしょう。

一発逆転のオリジナルのアイデアを模索することも時として大事です。しかし、せっかく先駆者が本という形あるものにアイデアをまとめているのであればそれを使わない手はないと彼は言っているのです。本を通じてアイデアを得て、それを昇華させても悪くはないということなのです。

夢を求め続けなさい

ウォルトはどんな時でも夢を追い続けた

夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを。

ウォルトは常に人々に夢を与える方法を考え続けていました。2度の戦争体験と世界的な大不況で夢も希望も失った人々をどうしたら笑顔にできるのかをか日々思っていたのです。

決して恵まれていたわけではなかった家庭環境。度重なる失敗にスタッフの引き抜き被害。それでもウォルトは、人々を楽しませ続ける夢を諦めきりませんでした。その形こそがミッキーマウスであり、ディズニーランドなのです。

すべては一匹のネズミは、誕生からもうすぐ100年。世代を越え、時代を越えて今もなお多くの人々に夢と感動を与え続けています。

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