孔子の名言20選!発言の背景に込められた意図や背景も解説【原文付き】

学問は視野を広め頑固さを失くしていくものだ

学問は視野を広げてくれ、考え方を柔軟にしてくれる

「学べばすなわち固ならず」

意味:学問により視野も広まり、柔軟となって頑固さがなくなっていくものだ

時代を越えて共通している認識でしょう。学問はすぐに結果が出ない場合も、その人の糧となり人としての品性を高めてくれます。より知識を得ることにより考え方も柔軟になっていきより“君子”へとなっていくのです。

表現を取り繕う者に誠実なものはいない

友を作るときも表面を取り繕っているだけではなく誠実な人と仲良くなりたいものだ

「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」

意味:言葉巧みで表現を取り繕っている者に、誠実な人間はほとんどいない

確かに言葉巧みで上辺だけの人に誠実な人間は少ない傾向にあります。人付き合いをする時は、その人の上辺に惑わされることなく、誠実な人物かどうかを見極める目が欲しいものです。

知らないということを自覚すること

自分自身を知ること、それが真の意味で物事を知ることとなる

「知らざるを知らずとなす、これを知るなり」

意味:知らないことを知らないと自覚する。それが本当の知ることだ

“知らない”という自分の現状も、ある程度自分の状況を分析して客観視できるからこそ、気づけるのではないでしょうか。そして知らない自分を認め、なお知ろうとすることで本当の理解を得ることができるのでしょう。孔子の教えに一貫する客観視を忘れずに日々を過ごしたいものです。

良薬と忠告は口に苦いものだ

“良薬口に苦し”という言葉は論語の言葉だった

「良薬は口に苦くて病に利あり、忠言は耳に逆らいて行いに利あり」

意味:良薬は苦くて飲みにくいが病によく聞く。聞くのは辛いが反省し行いを正せば自分のためになるものだ

現在でも親しまれている言葉です。“良薬口に苦し”という言葉が論語の言葉でしたが、現在も日本では今でも使われ、薬と忠告は苦いものだが自分のためだと教える言葉となっています。紀元前の教えが現在も続いていることが驚かされる名言でもあります。

人の道を外した富は雲のように儚いものだ

孔子は徳がない富や地位は身につかないということを見抜いていた

「富貴は浮舟のごとし」

意味:人の道を外れて得た富や地位は、浮舟のように儚いものだ

“悪銭身につかず”といいますが、悪いことをして得た富や地位はいつしか悪い反動が返ってくるものです。悪政をした権力者たちは、一時期は権世を誇っても多くは歴史の中に消えていきました。孔子は非凡な目で、そういった人物の儚さを見抜いていたということでしょう。

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